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ラブレターをたくさん書いた結果


「経営コンサルタントの千田卓也氏が著書の中で面白い話を書いておられます。
ちょっと長い引用になりますが、ご容赦ください。
『高校時代、こんな同級生がいました。 :彼は、一学年二〇六名の女子学生のうち六三
名に告白しました。一学年の女子学生のうち約三人に一人は彼から愛を告げられたのであ
ここまでくると、告白されていないグループから反感を買ってしまいます。彼のアプ
ローチの仕方は、超古風ですべて最初のきっかけはラブレターです。ラブレターを渡して、 
翌日に回答を求める。『もう少し待って』とお決まりの返事をもらう。本当に一週間待って、またはぐらかされる。その数日後に、その友人からNOの返事をもらう。三分の二の
女子学生からは大顰蹙を買い、アタックした三分の一からも肘鉄を食らわされ、不名誉なあだ名をつけられ、総スカンです。……ところが不思議なことに、こんな男にも好意を寄せてくれた女性が三人いました。その三人は、彼が声をかけなかった三分の二の中の三人で、それぞれ彼女たちからの立候補だったのです。 しかも三人は、全員身長一六五センチ以上の学年のマドンナたちでした。後に一人は学者、一人はレースクイーン兼モデル、一人は外資系企業の幹部として活躍することになりました。 彼は、ボツになった莫大な量のラブレターのおかげで、キレのある文章力とキャッチコピー能力を磨きました。
彼は私の永遠のライバルです』(『仕事で悩んでいるあなたへ 経営コンサルタントから50の回答きこ書房)

失敗してこその人生といいたくなるような話です。もしかしたら、失敗しないことのほ
うが失敗なのではないかと思わされます。」

以上、
【つまづいたらいつもの逆をやってみよう、】金森晃一・著。の中からの引用でした。(引用の中の引用で分かりにくかったらすみません)

僕は、この本のこの部分が、大好きです。
時々読み返しています。
なぜならば、僕自身が中学時代に、片思いした女の子にラブレターを書いてフラレれた経験があるから、親近感を感じてニヤニヤしてしまうからです。
僕としては、とても辛い経験でした。
しかし、この著者はそれを見事にプラスの方向に転じる方法として述べています。

このラブレターを一生懸命書いているときのこの本人は、おそらく将来その延長線上で飯が食えるようになるとは思ってないと思うんですね。
でも、その夢中になると言うこと自体がその人の個性を作り上げ、能力を作り上げ、生き延びる力をつけた、と言うところにとても面白みを感じます。
おそらく60人の人にフラレれたときの本人はそれなりに相当傷ついていると思います。失敗続きのラブレター作戦だったわけですから辛い過去ですね。
でも、それが将来結果的には活かされてしまう。
だから今やっていることが、一見失敗だったとしても、ちょっと発想を変えるまたは逆から考えてみると言うこと、ちょっと頭をめぐらせてみるだけで、全然気持ちが変わったり、物の見方が変わっていくこともある、そういった「考えるヒント」がいっぱい詰まっている本です。

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