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いまこそ災害支援のアップデートを。中間支援組織が直面する資金・人材・ノウハウ・繋がりの不足に対応する仕組みをつくる「災害支援基金」設立
※ETIC. Letter 2022年09月28日号の内容を一部加筆修正して転載したものです。
9月は防災月間でしたね。今年も全国各地から台風被害の情報が相次いで寄せられています。被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
「災害支援基金」設立の背景
わたしたちエティックは、2011年3月の東日本大震災直後から震災復興支援を行ってきました。東北復興を担うリーダーを支援する「右腕プログラム」は、2016年の熊本地震でも「熊本復興右腕プログラム」のノウハウ・資金支援に繋がり、2021年の熱海での土砂災時にも、連携企業の皆さんの協力も受け、右腕人材の活動支援を行いました。
これらの活動から見えてきたものは、災害時に重要な役割を担う中間支援組織が抱える課題でした。
災害時に特に重要な中間支援組織の役割には、
外からの支援と被災地域のニーズをマッチングさせる機能
災害復旧から復興へのフェーズ転換に応じた支援
などがありますが、地域の中間支援組織の多くは小規模で、災害時には日常業務を止めて対応しなければならず、地域のニーズに対応できない不安を抱えています。
災害支援基金の立ち上げ
そこで今回、エティックと、チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト防災チームは、災害時に被災地域の中間支援組織が直面する「資金」「人材」「ノウハウ」「繋がり」の不足に対応するための仕組みをつくるための災害支援基金を立ち上げました。
並行して、全国各地の中間支援組織の皆さんと相談し、災害時の相互人材派遣など、相互扶助型の仕組みづくりも行っています。
地域を支える仕組みを、みなさんと一緒に。
将来的には、災害時、インフラの復旧を担う行政、ボランティアセンターの設置・運営を通して住民の生活の復旧を担う社会福祉協議会に加えて、地域内の自助・共助力を高めながら復興後の地域を見据えた住民や地元事業者の支援を行う中間支援組織の役割が、社会の仕組みとなるよう働きかけていけたらと思っています。
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全国でいつ起こってもおかしくない災害時の支援において、重要な役割を担う中間支援組織が、迅速に対応できるよう、みなさんと一緒に地域を支える仕組みをつくっていけるとうれしいです。
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また、2022年8月3日に発災した豪雨災害を受け、いま新潟県村上市の中間支援組織、NPO法人都岐沙羅パートナーズセンターさんとご一緒に、被災された商店街の再建支援に向けた右腕派遣の準備を進めています。災害支援基金を原資に活動を行っていきますので、よろしければご支援をお願いします。
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今回も最後までお読みくださりありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。
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30年近くにわたり、企業・行政・NPOの皆さまと協力しながら1800人以上の起業を支援してきました。多様な働き方や地方への移住といった、生き方の選択肢を広げる機会も提供しています。
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※この記事は、冒頭のご案内の通り、NPO法人ETIC.が発行するニュースレター「ETIC. Letter」の内容を一部加筆修正して転載したものです。メール版ではエントリー募集中のイベントやプログラム情報、求人情報、スタッフのつぶやき、オウンドメディアDRIVEの最新記事なども掲載。ぜひご購読いただけると嬉しいです!
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