仮面浪人記 ~受験と大学と人生と~
0.はじめに
こんにちは。た。と申すものです。
東京に出て早8ヶ月、だいぶ生活にも慣れてきました。
最近はすごい寒いですね...
僕も無事風邪を引きました。
今も絶賛風邪引き中で、鼻水が本当にやばいです。
花粉症の人の気持ちが1cmだけ痛感出来た気がします。
さて、勉学の方ですが、なんやかんやで始めた仮面浪人も続いています。(絶対途中で萎えて辞めると思ってました...)
以下語っていくのは仮面浪人体験記と現在在学中の大学と、受験に落ちた後の今後についての向き合い方についてです。
まだ仮面中なの完成版は合格後に書きたいと思いますが、今まで勉強してきて見えてきたことについてほんの少しずつ語っていこうと思います。
1.仮面浪人体験記
さて、いきなりですが本題についてです。
実際仮面浪人をしてどう思ったかについて語っていきたいと思います。
結論としては、仮面して良かったな、とは思っています。
1.1. 仮面浪人の是非 「数少ないメリット」
元々仮面する前から、割と文系よりの学問に興味があったので、そっちの系統に進みたいと常々考えていました。
そこで、本当にじゃあ元々受けた「京都大学総合人間学部」でいいのか?と再び考えてみました。
自分の進路について考える猶予が増える、これは仮面浪人の数少ないメリットだと感じます。
結果として、受ける大学は変えることにしました。
現在の志望は「大阪大学経済学部」で、大学に行ったら経済学について学びたいと考えています。
この変化の経緯としまして、様々な要因が挙げられるとは思いますが、やはり周囲の環境が良くも悪くも関わっていると思います。
詳しい説明は今回は省略しますが、いずれ合格して落ち着いたら完全版として書いていきます。
ところで、上で仮面浪人のメリットを「数少ない」ものとして強調していました。
当然他にもメリットはあるのですが、今回のnoteでは主にあまりにも大きすぎる欠点について語っていきたいと思います。
1.2. 仮面浪人の欠点 「受験との向き合い方」
そんなにも仮面浪人が万全ならば、絶対にどこかで推奨されるはずです。
では何故否定派が大多数なのか?
これには主に肉体的要素と精神的要素が絡んでくると思います。今回は精神的要素について語っていきます。
ところで、受験で1番きつい部分って何だと思いますか?
多くの人は「成績が伸びない」「勉強するのが大変」「そもそも何言ってるのか分からない」「趣味を制限してまでやるのがしんどい」等々の意見を挙げるでしょう。
ではこの根幹にある考え方は何か。
かつてK.レヴィン(ドイツ、1890~1947)は、ある欲求を満たす目標が複数ある時に、迷ってしまい行動がなかなか出来ないことを「葛藤(コンフリクト)」として提起しました。
身近な例でかんがえていきます。
例えば「ピザも食べたいけど、寿司も食べたいな~」と言ったように、やりたいことが互いに衝突する状態を「接近-接近型」、「勉強したくないけど、怒られる」のように、やりたくないことが互いに衝突し合うのが「回避-回避型」、「ゲームしたいけど、寝たらテスト詰んじゃう」という風に、やりたいこととやりたくないことが相反してしまうのが「接近-回避型」、という様に3つのタイプに大別出来ます。
では、これらのうち受験の心理状態として当てはまるのはどれなのでしょうか?
ほとんどの意見には、「憧れの大学に行きたいけど、勉強はしたくない」という考えが共通しています。
従って、大学受験に含まれる葛藤「接近-回避型」であると言えます。
すなわち、この葛藤を解消するには少なくとも「勉強する」か、「諦めて不貞寝する」かの二択を選ぶ必要性があります。
これこそが仮面浪人にとっての大きな問題となるのです。
仮面浪人生は、多くの場合、今の大学に対しての不満を持っています。
正確には「今の大学に通っている自分」に不満を持っているわけです。
この裏には、成功できなかった自分、あるいは周囲の期待に答えられなかった自分に対するある種の否定があると思います。
ただ、かといって、居場所がないというわけなのでしょうか?
大学に行けば友達もいます。バイトをすれば同僚や仲のいい人も出来ます。地元に帰れば友達や家族が暖かく迎えてくれます。恩師は励ましてくれるでしょうし、親戚も努力を認めてくれるはずです。
では、それを実感して、少しでもその境遇に愛着が湧いてしまったらどうなるのでしょうか?
「その環境にいてもいいや」という気持ちが芽生えます。
むしろこれはいいことです。
その環境を自分のアイデンティティの一部として見なせる訳ですから、大学進学という観点では大成功です。
しかし、浪人、という側面からのみ見ると、「接近-回避型」の、接近に対して「別にいいや」っていう気持ちが生じてしまいます。
そこに残ったのは「回避」だけです。
「受験勉強をしたくない」
じゃあ、そんな境遇において、どうして受験勉強をするようなことがあるんでしょうか?
これこそが仮面浪人失敗、あるいは挫折の、精神的な側面から見た失敗の大きな要因です。
休学するなら全く問題ないと思います。
そもそも休学してたら仮面浪人というか純浪だと思います。
問題は、大学に通いながら受験をする人です。
キツイですよ。
僕の大学は必修を落としても「再履修」という形で次年度受けられるので、1年次には留年しません。従って僕はこれを逆手にとって、前期はほぼフル単(実験だけはキツすぎるので来年度へ、それ以外はフル単です)、後期は実験とプログラミングと数学演習を切ってます。(全部仮面成功したとして使わないし、このくらいだったら巻き返しがつく)
これが限界です。多分。
このカリキュラムで、果たして、居場所があって本当に仮面をしようと思えますか?
幸い僕は「やりたい学問が違う」という理由で仮面浪人してるのですが(元々情報系か倫理学で悩んでて、情報系行ったけどしっくりこなかった)、純粋に学歴を上げたい、あの大学に行きたい、という理由で仮面が続けられますか?
だいぶきついと思います。
中には学歴至上主義の人もいると思うので(別に悪いことでは無いと思います。価値観は人それぞれ)、そういう人で本当に意思の強い人は続けられるかもしれません。
ただ、学歴なんてものは、ある程度の水準を超えてしまえば妥協が着くものです。
世にいう「学歴フィルター」さえ越えられるところに行けば、それはそれで何にも問題ないのです。
そもそも学歴に対して過度に執着していたのは、某赤と青TVや、他学歴厨の過度な煽りによるものです。
受験が終われば大概冷めるものです。
そんな中、受験までの300日弱を大学生の楽しい生活の中で乗り切れるかと言ったら、まあきついです。
加えて、成績は大体右肩下がりです。
最初はA判定出ます。ただ、現役ギリギリの人や、余裕だったけど事故って落ちたとかでない限りはだんだん下がってC判定や悪くてD判定で落ち着きます。
心理的に不安になります。実力もついてるか怪しいです。残留はやばいです。
いやー、そう考えるだけでも怖いですね。僕は怖いです。「本当にあった怖い話」だとしたら、リアルすぎて背筋が凍ります。
そんなこんなで、正直ろくなことがありません。落ちるやる気、下がる判定、見えない将来...
今の大学で頑張った方が楽しいし、将来的にも明るいかもしれないですね。
良くも悪くも、受験への向き合い方を、もう大学生なんですから、自分で自立して変えるというのも一つの良い選択だと思います。
1.3. じゃあ、筆者はなぜ続けられるのか? 「環境と目標と現実」
では何故こんな怖い思いをしそうなのに続けられるかと言うと、かなり大きな要因があります。
まず、現役の時に大して勉強してなかったことが一つあります。
塾のない日はそこら辺でうろちょろしたらゲーセンいったり、帰ってご飯食べて風呂はいってすぐ寝たりと、なかなかやばい生活でした。
塾のある日も眠いからそこら辺で寝て他ではろくに勉強しないと、だいぶやばいです。
なんでこれで学力を上げれたのか分かりません。なんで?
まあ、そんな感じなので結局勉強を続けてると苦手だった物理が冠模試で偏差値60安定したり、英語も安定するようになったり、現役より模試の偏差値が11月で+4されたりと、妥当な上がり幅です。
冠は京都ですら判定がABAっていう推移なので、心の余裕もだいぶ大きいです。
などと、色々あるのですが、体験版はここまで、続きは製品版で!
...という訳では無いですが、まだ受験結果出てないですし、受験が終わって諸々まとめてnoteで200円くらいで閲覧できるようにしたいです。(めっちゃ頑張って詳細に書くので出来次第です。駄作だったら無料だし、結構手応えがあったら有料で売ります。時間かけるから見合ったお金がちょっとでも返ってきて欲しいってことです!!!!!!!強欲な壺でごめんなさい...)
2.「大学生」とは
さて、次は大学についてです。
高校生から見た大学と大学生から見た大学は相当違います。
やはり、大きなポイントは大学生活、大学の立地、学問、ですかね。
2.1. 大学生活 「大学生活の楽しさとは?」
結論、ほぼ大方の人にとって「大学生活が楽しい!」とは、「大学(の授業じゃなくて自由な)生活が楽しい!」ということです。
ということは、大概どこの大学行っても変わりません。
そこにカリキュラムのしんどさとかは加味されるのですが、理科大や電通大のように余程しんどくない限りは結構楽しいです。
髪は染めれますし、おしゃれしようと思えばどこまでも突き抜けられますし、遊ぼうと思えば都会まですぐですし、バイトも自由です。
こういう生活が楽しいわけです。
2.2. 立地の重要性 「場所は大事」
大学生は勉強が本文とはいえ、めちゃくちゃ長い休みとかでは絶対遊んだ方がいいです。
というか遊んでないと逆にレアです。
その時に大事なのが、やはり立地です。
いくら遊べるからと言って、お金はマジですんごい速度で溶けます。怖いです。
つまり、交通費でそんなにお金かけられないよ、ってことです。
したがって、立地というのは本当にマジでめちゃくちゃ大事です。
どのくらい大事かと言うと、家の鍵くらい大事です。
ただ、どこに行ってもその土地の魅力はあると思うので、自分の目的に合わせて選んでみてください。
2.3. 学問について 「拘り次第」
ところで、あなたは「○○教授の元で学びたい!」「この研究はここでしか出来ないから絶対ここに行きたい!」と思って志望してますか?
そうでないのなら、やはり学問はかなーり融通が聞きます。
というのも、やはり大学は凄いところです。
専門機関なのでかなり色々なことを研究しています。
したがって、何かしらやりたいことが漠然とあれば、よほどの事がない限りどこいっても出来ます。(もちろん学部があればですよ?医学部ないところで医学は出来ません。ブラックジャックもびっくりです)
じゃあ、ある程度他のところにもフォーカスした方がいいですよね?
何を大事にするかはあなた次第ですが、大学は凄いところだからある程度の融通は効く、ということは頭に入れておいてください。
3. 人生への直面
さて、これらを加味して仮面浪人をやって最も良かったことを以下に記していきます。
それこそが、自分の人生に真摯になれた、ことだと思います。
3.1. 高校時代に見えなかったもの 「井の中の蛙大海を知らず」
高校生はそれでもまだ見れる世界が制限されています。
仕方の無いことです。
ただ、大学に行って、本当に大切なことに気づけたと思います。
それが「感謝」と、「自分」です。
実際、僕は大学受験費用を全部自費で出してます。
模試代だけで大体82000円を自分で出しました。
加えて教材費もあります。計算は今度します。
これを実際自分でやりくりして、改めて親の偉大さと、環境への感謝が産まれました。
加えて、大学生活を通じて本当に自分は何をしたいのか、どう生きたいのかがかなり鮮明になってきました。
一重に、高校生の頃は「井の中の蛙大海を知らず」だったと思います。
それは知っているのですが、いかんせん「されど空の青さを知る」とさえも思っていました。
そんなこと無かったです。
詳しくは完成版で語りますが、やはり大海に出てみないと世界の広さも、そしてそれに伴って見える空の青さも分からないのだと思います。
これは、自分なりに仮面浪人をやってきて良かったことの一つだと思います。
3.2. 本当に大切なもの 「やりたいこととやれること」
ふと、ある時考えてみました。
「本当にやりたいことってなんなんだ?」
人生なんて高々80年、それでさえも短く儚いものなのに、大学生活の4年なんて線香花火のようなものです。
そんな4年間なんて、何もしてなかったら何もならずに終わります。
ではやりたいこととは何なのか?
かねてから、僕は夢があまりない子供でした。
小学生の頃は、卒業式や1/2成人式など、何故かその都度その都度将来の夢を聞かれるので、その度になれないことは分かっていましたが「サッカー選手」と答えていました。
その後、ドラマ「99.9」を見て、弁護士に、アニメ「NEW GAME!」を見て、プログラマーになりたくもなりました。
結局影響されまくって、その場でやりたいことを決めてしまっていたって感じですね。悪いことではないと思います。
しかしながら、大学生という、ある種モラトリアムでありながら現実への切符争奪戦ともなる、貴重な期間に差し掛かって、考え方が徐々に変わってきました。
果たして、じゃあやりたいことはなんなんだろう。
それを考えた時に、逆に「やれること」を考えてみました。
僕は昔から、数学が得意です。特に整数問題や数列と言った離散的なものがかなり得意です。
また、高校二年生の頃、国語もかなり得意になりました。元々文章を読むのが好きで、表現力だけは少しはあると思っています。
加えて、倫理もかなり得意です。色々な思想家の考え方を見て、自分の考えに取り入れるのが好きで、特にドイツ哲学が好きでした。
さて、こんな感じでできることを挙げたのですが、果たしてそれを考えた時に、やりたいことは何だろう、と考えてみました。
これらの上手い合流点、着地点はどこか。
これ以上は本当にプライベートな話になって、仮面浪人云々とは離れすぎちゃうので割愛しますが、大学では本当に大切なものが見つけられると実感しつつあります。
4.終わりに
いかがでしたか?色々と考えた結果、仮面浪人をしたのは正解だったけど、他人に勧めることはなかなか出来ないという結論で進めていきました。
とはいうものの、別にまだ仮面浪人が終わった訳では無いです。あくまで今のところの所感を徒然なるままに綴っただけです。
これが、仮面浪人を考えている高校生、あるいは受験が終わって上手くいかなかった人に届いてくれれば幸いです。
世にある成功体験期は、いわゆる「生存者バイアス」が存在します。
成功した人だけが残っているため、あたかも正しいように感じるのですが、それが個人にとって必ず正しいかは疑問符が残ります。
受験の真の目的は、「大学に受かること」というよりも、むしろ「より良い未来を切り開くこと」だと思います。
その選択肢をひとつでも増やし、未来の可能性を減らさないためにも、もう一度仮面浪人の是非を捉え直してみてはどうですか?
5. 宣伝とか色々
ここからは本当に余談です。
仮に仮面浪人が成功した場合、3月中に合格体験記ないし仮面浪人成功記を記します。
かなり力を入れて作ります(大体10000~20000字くらいを想定)。
構成としては、仮面浪人の一年や、今回書かなかったこと、そしてプラスで仮面浪人と将来について記していきたいと思っています。
まあつまり、単刀直入にいうと、
めちゃくちゃ頑張るから有料にさせてください!!!!!!
ということです。ごめんなさい。高くても200円くらいにします。
今回書いたnoteでもかなり仮面浪人については語れているので、無料でもある程度仮面浪人に対しての見通しは立つと思います。
本当に詳しく見たいだとか、仮面浪人をするけど1年間どんな感じかとかを知りたい人の購入をおすすめします。
このnoteもかなり力を入れて書いたので、これだけでも楽しめる内容とはなっていますが、つまるところ続きはFANBOXで、ということです。本当にありがとうございました。
以下、近況どうでもいい話です。
最近寒いですよね本当に。
風邪引きました。もうやばいです。
鼻かみすぎてティッシュ箱2日で1個無くなるし...
健康にいくら気をつけてもどうしようもないですよね...
加えて風邪が5類に移行するらしいですよ!?
本当にやばくないかこればっかりは...
仮に風邪ひいたとしたら働けないし学校行けないし、なんか意図があろあとも代償があまりにも大きすぎてしまうと思うのですが...
さて、暗い話はこれくらいにして、趣味の競馬の話でもしたいと思います。
ドウデュース強いですよね!本当に嬉しい限りです。
元々ドウデュースのことは2歳から応援してて、実際どうかはともかく、ずっとイクイノックスより強いと主張していました笑
さて、残すところも有馬記念のみとなってしまいました。
正直凄く寂しいですが、最後まで安全に走って欲しいです。
ここらへんで、話は切り上げたいと思います。
ご拝読ありがとうございました!良いお年を!