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今週の地域活性化、自治体関連ニュースまとめ(2021/10/11~17)

毎週600~800本に近く配信される地域活性化、自治体関連のニュースに目を通し、個人的に「これは!」と思ったニュースを要約&解説しています。日々多忙な地域、自治体に関わる皆様の情報収集の一助になれば幸いです。

今週は新しい移住のかたちやウィズ&アフターコロナを見据え、新たな観光スタイルを模索する取り組みの記事をピックアップしました。

■高知県が提唱するよりよい移住のかたち「二段階移住」、移住を恋愛に見立てたPR動画『一段階告白/二段階告白』を公開

高知県内34市町村で形成する れんけいこうち広域都市圏 が提案する新しい移住のかたち「こうち二段階移住」。移住における「段階」「情報」「相互理解」の重要性を恋愛に重ね合わせて説くPR動画が公開されました。

都会から地方移住した6組に1組は様々な理由で居住地を離脱してしまうという現状があります。二段階移住とは下記のような段階を踏んでから移住することで移住後のミスマッチを減らすという取り組み。

①いきなり田舎暮らしをはじめるのではなく、比較的都市部の高知市へ移住
②県内を巡り自分に合った場所へ移住

まずは比較的暮らしやすい高知市で暮らしながら、週末にドライブがてら様々な場所を訪れ、どこで仕事をしていくのがよいか見極める猶予ができるのはいいですね。

移住は、人生に関わる大事な決断だからこそ、失敗してほしくない。後悔してほしくない。そんな想いが込められている取り組みです。

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過去にもユニークなPR動画をアップロードしており、どれも移住に関する「リアル」な心情を描いており非常に面白い動画になっています。

詳細は こうち二段階移住特設サイト をご確認ください。

■和歌山県・高野山エリアをデジタルチケットで周遊観光、スマホ1つで予約・決済から入場まで、QR画面をかざして電車・バスの乗車も

和歌山県、高野山・山麓地域において、電車・バスや観光施設、アクティビティ等のチケットの予約・決済・発行・利用がスマートフォン1つで可能となるWebシステム「KiiPass Koyasan」の実証実験が開始。KiiPass Koyasanの利用ユーザーは事前に予約しておくことで割引を受けることができたり、飲食店やお土産屋さんで利用できるデジタルクーポン等も取得出来きたりするのでまさに一石二鳥。

MaaS+デジタルクーポンを組み合わせ、電子キャッシュレス対応やチケット販売の接触機会最小化を図ることで、ウィズコロナに対応する新たな観光周遊モデルを構築することが目的です。

最近はキャッシュレス決済の普及もあり、財布を出し、小銭を数えて運賃を支払ったり、チケットを購入することも少なくなってきました。ユーザーとして事前に煩わしい現地決算がなくなるのは大変嬉しいですし、より没入感の高い旅行体験が可能なのではないかと思います。

■JAL、実店舗にてリアルタイムの情報やクーポンを配信する実証実験を開始

JALは旅行関連商品を販売する実店舗「有楽町 TABITUS+STATION」において、LINEと連動したリアルタイムオファーのモニターキャンペーンを開催。webサイトで事前に登録した情報と店内での過ごし方からニーズを推定し、ユーザーに合わせた情報やクーポンなどのリアルタイム配信を実現します。

QRコードで入退店を記録。設置したセンサーや顔認証機器を用いて買い物中の顧客の動き(商品棚ごとの滞在時間等)を計測。来店前のwebのアクセス情報等と組み合わせることで顧客の困り事や関心、ニーズを推測し、商品情報やクーポン付きのオリジナルメッセージをLINEで配信します。

このようにオンラインとオフライン(店舗)の垣根を越えて購買体験を提供する手法をOMO(Online Merges with Offline)と呼び、顧客に対して快適な行動体験を提供し、顧客満足度や企業のロイヤリティを向上させます。

小売店舗の他、特にオフラインでの体験が重視される観光関連の施策としても要注目ですね。

■熊本県、顔認証で利用できるアクティビティや飲食店の実証実験を開始

熊本県はNECと協定を結び、観光客が事前に購入したアクティビティや飲食などの旅行商品のチケットを電子化し、顔認証で利用できる実証実験 「阿蘇手ぶら観光プロジェクト」 を開始しました。旅行者は事前にスマホにダウンロードした「阿蘇手ぶら観光実証アプリ」に顔写真と利用者情報を登録しておくことで、各施設や店舗にて顔認証による自動受付を実現します。

また利用促進として、アクティビティや飲食店の商品を通常価格の半額で販売。利用者にとっても嬉しい実験となっております。

また今回の実験においては同時にNECが提供する「FORESIS」を活用し、個人の属性や嗜好に合わせた情報やオススメスポット、周遊に役立つレコメンドをLINEの公式アカウントから配信します。

上記の和歌山県やJALの例もそうですが、各地でウィズコロナ、アフターコロナを意識した新たな旅行スタイルの確率を目指している動きが活発化してきていますが、事前決済による「キャッシュレス」やスムーズな利用による「非接触」、個人の属性や趣向に合わせた「パーソナライズ」が重要なキーワードになりそうです。


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