![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71157704/rectangle_large_type_2_925b8a1295b52a844585758b4c16a8c8.png?width=1200)
知識やスキルの再獲得に役立つサービスまとめ【リスキリング】 ~ 地域活性化、自治体関連ニュースピックアップ ~
今回は「自治体や地域における知識&スキルの再獲得(リスキリング)」がテーマです。
毎週 1,000本 近く配信される地域活性化、自治体関連のニュースに目を通し、個人的に「これは!」と思ったニュースを要約&解説しています。日々多忙な地域、自治体に関わる皆様の情報収集や施策のヒントになれば幸いです。
今週は以下のニュースに注目。
■RPA人材を磐梯町が育成「地元にいながら高収入が得られる仕組みづくり」
福島県磐梯町と株式会社MAIAは「地元にいながら高収入かつ、テクノロジーを活かして住みやすく」を掲げ、生活収入アップと生活レベルの向上の両方を目指し、市民向けにRPA人材教育プログラムを実施しました。
RPAとはこれまで人が行ってきた単純作業を自動化するソフトウェアのこと。企業や自治体のDXが叫ばれる中、RPAを活用できる人材は引く手あまた。多くのRPA開発案件がMAIAを通じて寄せられ、ほぼ完全リモートで全国の企業・自治体のRPAに関する仕事を請け負うことができます。
従来、地方の仕事は働いた分の時給に対して対価が支払われるものが多く、収入源が限られていたため、仕事を求めて首都圏に転出する傾向にありました。しかしRPA等のデジタル技能を身に着けることができれば、地元を離れることなく、自分の技量にあった収入を得ることができます。
今回の研修からは3名の合格者が生まれ、デジタルスキルを身に着けた町民が地域で活躍して、デバイスの使い方を開設するなど良い支援の輪が広がっているようです。
■求められる地域におけるリスキリング
上記の例は地域における市民向けの「リスキリング」です。リスキリングとは「今後発生するであろう仕事や業務に役立つ新たなスキルを身に着けてもらうこと」同じく学び直し文脈でよく聞く「リカレント教育」との違いはありますが、ここでは「学び直し」をリスキリングと大雑把にくくります。
テレワークやオンライン主体のやり取り等、コロナ渦で働き方が大きく変化した今、既存の働き方や企業の在り方では対応できないケースが増えてきました。またAIなどのデジタル技術を活用しながら業務の変革を進めるDXを推進する動きも活発です。これに伴い、市民に限らず新たなスキルを身につけなければいけない(リスキリング)が必要な状況になってきています。
特に地方においては都心と比較して人材が豊富ではないこともあり、新しい時代において求められるスキルや考え方を持った人材を地域で育てていくことが急務です(人材がいない→都心の企業に外注→雇用がなくなる→人材がさらにいなくなるという負のスパイラルを断ち切るためもある)
リスキリング自体については他の記事等で詳しく解説されているので、詳細は割愛。
もちろん漠然とリスキリングといってもその人の置かれている状況や所属する組織によって取り組むべきリスキリング内容も変わってくると思いますが、「デジタル技術に関するリスキング」はどのような状況においても必須となってくるはずです。
リスキリングをするにあたっては大学に通うなどの本格的なリスキリング(リカレント教育)もあると思いますが、まずはお金をかけずにすぐに実施できる方法としては「オンライン学習教材を活用する」のが一番です。
■知識やスキルの再獲得(リスキリング)に役立つサービスまとめ
以下に基本無料でリスキングができるおすすめサービスをリストアップしてみました。基本的にはデジタルスキルがメインですが、ビジネスやデザイン、金融、語学、STEAM教育等ジャンルは様々です。
また調べていて意外だったのですが、○○省や○○学会といったお堅そうな団体もイマドキのオンライン学習サービスを提供していたので注目です。
紹介しきれないサービスは以下のデータベースにまとめています(更新中)のでご参照ください(詳しい使い方は本記事最下部で)
▼オールジャンル
===============================================
STEAM Library
経済産業省が提供するSTEAM教育についての学習コンテンツ。企業や大学から提供される科学、技術、工学、人文社会・芸術・数学に関する学習動画コンテンツを子供向けにも分かりやす解説している学習教材。それぞれのコンテンツがSDGs課題を考えることにつながるため、SDGsから学習コンテンツを検索することも可能。学年から絞りこめるなど学生の利用を想定しているが、大人も必見。
Schoo
大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ&オンライン学習サービス。人生100年時代に備えた「働き方」「お金」「健康」や「思考法」「発想法」、IT、ビジネススキルまで幅広くオンラインで学習可能。毎日生放送で新たなコンテンツが追加されるため予想を超えた学びに出会える。
全国の受講者が授業への感想や疑問をリアルタイムに投稿でき、受講者全員で学びあいの文化の醸成を重視しているため、自己完結型にならず継続的な学習がしやすい。
JMooC
オンラインで公開された様々な大学の無料講座を受講し、修了条件を満たすと修了証が取得できる。10代~80代まで幅広い年代の方が受講。他プラットフォームの講座も配信しているので講座によっては外部サービスへの登録が必要(無料)
▼デジタル系
===============================================
巣ごもりDXステップ講座情報ナビ
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/sugomori/
経済産業省が提供する「デジタルスキルを学び始めたい方に向けて、無料のオンライン学習コンテンツを紹介する」Webサイト。コロナ渦において自宅にいながら新しい知識やスキルを習得しようとする学びなおしを支援。民間事業者が無償提供するコンテンツを掲載している。
Grow with Google
今や生活に欠かせない存在となったGoogleのサービスを学習できる。デジタルリテラシー、AI、リモートワーク、プログラミング、オンライン広告、GIGAスクール構想等、デジタル時代における基本的なスキルを網羅しており、それらの教育プログラムが個人、ビジネス、学生・教育、スタートアップ、デベロッパーの5つの属性向けに提供されている。30以上のプログラムやトレーニング、ツールが利用可能。Googleが「2022年までに日本国内の1000万人に対して、デジタルスキルのトレーニングを提供する」といったミッションの元提供されている。
すべての人のためのAIリテラシー講座(AI For Everyone)
「AIとは何か、何ができるか」AIの基礎を学びたい人、今の組織をAIが使いこなせる組織に変えたい人など、理系文系はもちろん、肩書きや職種問わず、受講できるすべてのビジネスパーソンに向けたAI教育の入門編。オンライン講座プラットフォーム「Coursera(コーセラ)」上で受講するため、Courseraへの登録(無料)が必要。
AIの権威として知られるスタンフォード大学のAI研究者で計算機科学者のアンドリュー・ン(Andrew Ng)氏率いる、DeepLearning.AIが提供する非エンジニア向けオンラインAI講座「AI for Everyone」(オリジナルは英語)をベースに一般社団法人日本ディープラーニング協会が日本語コンテンツを追加している。
▼プログラミング・RPA
===============================================
Progate
学習をすすめるごとにレベルアップする等、ゲームを進めるような感覚で様々な開発スキルを学習することができるサービス。実際に手を動かしながら学習することができるため、プログラミング初学者に最適。HTML, CSS, javascript, PHP, Python, Ruby, Java, SQL, Git, Sass, Go等
paiza ラーニング
3分の動画と練習問題でプログラミング言語を効率的に学習できるサービス。特に paizaスキルチェック が優秀。レベルごとに課題が与えられ、ブラウザ上の仮想エディタで与えられた課題を解決するプログラム書くことで言語学習を確かなものにする。手を動かしながら実際にやってみることができる優良サービス。
UiPathアカデミー
定型作業を自動化するRPAの代表的な製品であるUiPathが提供する無料学習サービス。RPA 初学者から既に活躍中の RPA 開発者・推進者の方まで幅広く段階的に学べる無料の学習環境(オンライントレーニング)を提供。基礎から応用まで、日本語で学習可能。コミュニティである「フォーラム」でUiPathユーザー同士質問できるサービスも提供。
ボリュームも多めで、デモファイルや演習を通じてRPAの使い方をしっかりと学ぶことができるサービス。一部英語コンテンツあり。
■今後も類似サービスの情報を収集&公開していきます
いかがでしょうか。無料で利用できるサービスだけでも知識やスキルの再獲得に役立ちそうなものがあったと思います。「こんなの知らなかったけど、自分で勉強できそうなサービスが結構あるんだなぁ…」と感じていただければ幸いです。
しかし上記でご紹介したサービスはリスキリングに役立つサービスのほんの一部です。
特に地方になればなるほど財源が限られているため、人材の育成や教育に予算を投入できないことがあるかと思います。しかしそのような状況であっても上記のようなツールやサービスをデータベース化し、公開することで少しでも知識やスキルの獲得がで進めばいいなと思っています。
新しく知ったサービスについては以下のように収集&公開していこうと思いますので、他に「こういうサービスあるよ!」とか「こういうもの使えるんじゃない?」というサービスがありましたらコメント欄よりご教授いただけると嬉しいです。本記事でご紹介したサービスが皆さんの将来に役立つものであれば幸いです。
※画面左上にてデータの並び替えや絞り込み、対象のコンテンツをタップすることで詳細が確認可能です
Filter(絞り込み、検索)
「Add condition」を押下し、以降の選択肢の中から目的の絞り込み条件を作成する
1番目:絞り込む「項目」を選択
2番目:has any of もしくは contains を選択(~を含むという意味)
3番目:対象のカテゴリや検索したい文字を入力
例)大カテゴリ「マーケティング」で絞り込みたい場合の条件
Where 「大カテゴリ」「has any of」「マーケティング」
Sort(並び替え)
Pick a field to sort by の後に絞り込みたいデータ項目を選択。「A→Z」「First-Last」などで昇降順などが切り替え可能
【注意】
掲載内容の正確性には努めていますが、それを保証するものではありません。お問い合わせやご指摘等に関してはコメント欄よりお願いいたします。