Allesgood × 学生パートナー団体 初回オンラインイベント ~事後レポート~
Allesgoodは今年3月に、エシカル就活パートナー団体の「Rethink Fathion Wasada」さんと「Green Sophia」さんをお招きした「Open meeting for Sustainability」を開催しました🙌(団体の詳細については以前の投稿で詳しく説明していますので是非そちらも読んで見てください💫)
気候変動や生物多様性の損失、貧困や人権の侵害など、様々な環境問題や社会課題がある現代で、「問題を解決したいが、何から始めればいいか分からない」「周りの巻き込み方が分からない」という人は多いはず💭
サステナブルな未来のために1人ひとりが出来ることって何だろう?
約30名の方にご参加いただき、下記4名のパネリストを中心に、サステナブルな未来と、1人1人が出来ることについてディスカッションをしていきました。
〈パネリスト〉
⭐️株式会社 Allesgood代表 勝見 仁泰
* Allesgoodについて詳しく知りたい方はこちらから!
→ https://note.com/allesgood/n/n57a9ab27b193
(HP: https://www.allesgood.jp )
(Instagram: @allesgood.jp )
⭐️Rethink Fashion Waseda (ReF)代表 五十嵐 文桜さん
⭐️Rethink Fashion Waseda (Ref)設立メンバー 内山ひびきさん
* ReFについて詳しく知りたい方はこちらから!
→ https://note.com/allesgood/n/n745be8f6feb4
(Instagram: @ref.waseda )
⭐️Green Sophia代表 金城 初穂さん
* Green Sophiaについて詳しく知りたい方はこちらから
→ https://note.com/allesgood/n/nc2d5bed2ec60
(Instagram: @greensophia_insta )
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ではでは!イベントのスタートです!
〈目次〉
1 パネリストトーク前半
2 参加者のチャット欄とともに
3 パネリストトーク後半
4 6つのルームに分かれてディスカッション
1 〈パネリストトーク前半〉
自分の出来る範囲で、楽しくサステナビリティを
まずパネリストの4人に、「自分が思うサステナビリティ」について語ってもらいました。
勝見(Allesgood)は、実家である八百屋での発見を共有しました。
市場の段階では包装されずにダンボールに入っている状態の食材を、スーパーではプラスチック包装後に販売する一方、八百屋ではそのまま量り売りをして販売するそうです。お客さんも袋を持ってくるため、プラスチックをあまり使わないといいます。確かに「効率的で、無駄がなく」、サステナブルだと言えますね🌿
一方、内山さん(Rethink Fashion Waseda)は、古着についてお話ししてくれました。内山さんは日常的に古着を選ぶことが多く、その循環を楽しんでいるとのことです。シンプルに、掘り出し物を見つけられるという理由も述べながら、その古着を選ぶ行為を、「小さな行動」と呼びました。
そして、「続かないのは勿体無い、楽しめる範囲でやりたい、それが大事」という言葉が出てきました。
Green Sophiaの金城さんは、自身のサステナビリティへの入り口でもあった「ごみ問題」について話し始め、無駄のない生活、無駄のないことこそがサステナビリティだと思う、という考えをシェアしてくれました。
そして金城さんも、自身の活動について、「自分のできるギリギリを探したい」「日々楽しく面白くやっている」という言葉を出します。
自分自身を追い詰めることなく、自分の出来る身近な範囲で、楽しみながらサステナブルに配慮した行動を続けていくことこそが、1番サステナブルなのかもしれません。
2 〈参加者のチャット欄とともに〉
古着屋、タンブラー…出来ることは身近に沢山!
ここで、zoomのチャット機能を通して、参加者の方の「身近なサステナビリティの実践」を聞いてみます👀
・使わなくなった洋服をバッグや巾着にリメイク
・ダイレクトトレードやアグロフォレストリーのチョコレートを買う
・ヴィーガンチョコレートやオーガニックチョコレートを買う
・牛肉を食べないようにする
・なるべくお肉を食べない
・タンブラー/水筒を持ち歩く
・使い捨て商品をなるべく買わない
・シャンプーやボディーソープを固形のものにする
・今持っている服を長く着る
・長く着られる服を買う
・姉妹と洋服を交換
・親から洋服を貰う
・クローゼットのシェア
などなど…
沢山の実践方法が出てきました。
内山さん(Rethink Fashion Waseda)は、「買う前に皆さん色々やってるのが印象的です」とコメントをしました。確かに、何か新しくサステナブルな製品を買うのも方法としてありますが、まず最初にあるもので工夫することは大事な視点ですね。
沢山の実践方法の中でも盛り上がったのが「肉食」というトピック。自分の出来る範囲でなるべくお肉を食べない人、肉の種類によって食べるか分ける人、自らをフレキシタリアン、ペスカタリアンなどと名乗る人など、それぞれの人が「肉食」との関わり方を自分なりに築いている様子が見られました。全体では、IKEAのベジドッグ、モスバーガーのヴィーガンバーガーなど、オススメのヴィーガン料理やお店を紹介し合い、とても盛り上がる場面もありました🌟
3 〈パネリストトーク後半〉
サステナビリティの実践での葛藤
トークは再びパネリストによって進められます。
様々なポジティブなサステナビリティの実践方法が挙げられた後、一度立ち止まってその実践をする中での葛藤や罪悪感、矛盾といったものが挙げられ始めます。
Allesgoodのメンバーからは「持っているかなと思いながら同じものを買ってしまう」「たまに衝動買いしてしまう」という声が出てきました。そして、H&Mでは中古や新品関係なく使い捨てできちゃう値段になっている、という現状を「こわい」と言います。
五十嵐さん(Rethink Fashion Waseda)も、「アメリカでもサスティナブルファッションの団体のメンバーと古着をついつい買ってしまった。そこに対して罪悪感、付き合い方が難しい。」と、自身の体験談を話してくれました。
海外のサステナビリティ事情
参加者のチャットコメントをきっかけに、話の中心は再び「肉食」についてに戻ります。海外経験もあるパネリストたちが、国によっての「肉食」事情について知っていることをシェアしました。
金丸(Allesgood)は、日本人の主食が基本的にプラントベースであるのと対照的にアメリカの一般的な食卓は動物性のもので溢れているため生産過程での環境負荷も多く、そのため代替肉などの考えが広まっているのだと、指摘をします。
一方で、ドイツでの留学経験を持つ勝見(Allesgood)は、日本での食のオプションの少なさを指摘し、ドイツでは肉食の文化もありながらプラントベースの考えが普通であると言います。
他にも、留学中にペスカタリアンの人に出会った、ヨーロッパのある国の小学校の掲示板に牛からのメタンガスの排出に関してのポスターが貼ってあった、など、海外の具体的な事例などが積極的に共有されていきました。
海外の文化や考え、具体的な事例を知ることは、個人としての実践に対してはもちろん、日本全体としての実践に対してもインスピレーションになりますね💡
サステナブルだからOK?
サステナブルな未来に向けた様々な事例が挙げられてきましたが、果たしてサステナブルであれば問題はゼロなのでしょうか。
ここで勝見(Allesgood)は、「子育てサポート企業」に厚生労働大臣から与えられる「くるみん認定」をほとんどの企業が取得している現状を例に挙げながら、「サステナブルだからOKで思考停止するのはこわい」と言います。
そして、金丸(Allesgood)も、SDGsというラベルのプラットフォームというよりは、それぞれ自分の目で見て確かめられるという点でも、エシカル就活というサービスに力を入れているのだと、自身の想いも共有します。
確かにサステナブルな取り組み、SDGsへ対する取り組みは大切であるけれど、「サステナブル」「SDGs」といった言葉で安心しきってしまうのは表面的で、根本の解決に逆につながりずらくなる危険性もあるのかもしれません。
4〈6つのルームに分かれてディスカッション〉
ここで、参加者、パネリスト共に6つのブレイクアウトルームに分かれて、様々な面でのサステナビリティについて議論する時間がはじまりました🗣
各グループでの議論後、話し合ったことを全体で共有し合いました。
ルーム1:企業のサスティナビリティ
企業のエシカル度をどう見分けるのか、という課題から、就活の話へと展開していきます。名前や形に騙されないようにしっかり勉強し、自分の軸を企業と比較しながら見つけていくのがいいのではないかというアイデアが出ます。そして、文句を言うのではなく、参加して、提案型で企業と成長して社会を良くしていくべきだという結論になりました。
ルーム2:コロナで気付いたサスティナビリティ
このグループは、コロナによって当たり前が変化し、人々の環境へ対する意識も変化している点に着目しました。そして、国がコロナをきっかけに本気で動けば、環境も変えていけるのではないか、というポジティブな意見で締められました。
ルーム3:ファッション
「古着は買いすぎてしまう」という先程にも出て来た葛藤や、アクセサリーのサステナビリティはどうなのか、といった新しい視点。ここでは、サステナブルなファッションを巡っての葛藤や意見が沢山共有されました。
ルーム4:海外のサステナ
「海外では外食時に残ったものをボックスに入れて持ち帰れるが日本では主流ではない」「学校でもマイボトルを持ち歩く人が多い」など、前に盛り上がった「肉食」の海外比較とは別に、様々なシーンでのサステナビリティの実践の文化を、海外と日本で比較していきました。
ルーム5:食のサステナ
海外の「肉食」事情との比較から始まり、「肉は人間に必要なのか」という問いが浮上します。それに対して「栄養学的に100%必要ではない」とした上で、「ヴィーガンになるならないではなく、どういう姿勢を取るのか、生産過程は踏んだのかという点にフォーカスしたい」という声が出てきました。
ルーム6:何でもサステナ
コロナによって「飛行機の二酸化炭素排出量が減った」などの良い面があった一方で、「テイクアウトの増加でプラ使用量が多くなった」という悪い面も挙げます。そして、ブランドの、サステナビリティに取り組みながらも生産する体勢対して疑問視する意見も出てきました。
イベント全体を通して、個人で取り組んでいる様々なサステナビリティの実践がシェアされました。その実践方法は十人十色でしたが、パネリスト、参加者全体に共通していたのは、自分の出来る範囲で、無理なく、楽しく実践していくことだったのではないでしょうか。
自分に厳しくするあまりに途中で挫折をしてしまっては結果的にサステナブル(持続できる)ではないですもんね!
そしてまた、海外との比較のトークで盛り上がりを見せましたが、現状の取り組みにただ頷くのではなく、広い視点を持ち、「サステナブル」という名前に流されてしまわない意識も必要ですよね。その再確認が、今回のイベントを通してされたと思います🌱👀
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こちらのイベントは現在第2弾に向けて企画進行中です🏃♀️
お楽しみに!!
ここまで読んでくださってありがとうございます☺️