
3/4 日本人と香りの美学
【日本人と香りの美学】
素敵な笑顔でお過ごしでしょうか?エシカルローザの角屋由華でございます。いつもご覧いただき心より感謝申し上げます。
香りを楽しむ、日本人の美意識
香り——それは目に見えないにもかかわらず、私たちの感情や記憶に深く影響を与える存在です。化粧品や日常の暮らしの中で、ふと香りに心を動かされる瞬間があるのではないでしょうか?
しかし、「日本人は香水をおしゃれとして楽しむ習慣が根付いていない」と感じることはありませんか?欧米諸国と比べ、日本では香水文化が広く普及しているとは言えません。それはなぜでしょうか?
その一因として考えられるのが、体臭の違いです。一般的に、黄色人種である日本人は体臭が比較的少ないとされています。その理由は、汗腺の種類と分泌量の違いにあります。人の汗腺には、汗のほとんどが水分で、ほぼ無臭の「エクリン腺」と、脂質やタンパク質を含む分泌物を出す「アポクリン腺」の2種類があります。アポクリン腺の働きが強いほど、体臭が濃くなります。
欧米の人々はアポクリン腺の発達が日本人よりも進んでいるため、体臭と香水が混ざり合うことで「自分だけの香り」を演出する文化が根付いてきました。一方で、日本人は体臭が少ないため、香水の必要性を感じにくく、「無臭=清潔」という価値観が強くあります。実際、日本のオフィスや公共の場では、香水の強い香りが好まれない傾向もあります。
ですが、香りの楽しみ方は決して香水だけではありません。日本には、古来より「香道」という文化があり、香木の繊細な香りを愉しむ美意識が育まれてきました。また、和の香りを取り入れたフレグランスや、天然由来のアロマオイル、スキンケアアイテムに取り入れられる香りも、心と体を癒す大切な要素です。
私は、無臭を美徳とする価値観を尊重しながらも、「香りを自分らしく楽しむ自由」をもっと多くの人に知ってほしいと願っています。肌に寄り添う化粧品だからこそ、香りをもっと身近に、自分らしさを表現する一つの手段として取り入れることができるのではないでしょうか?
エシカルローザでは、自然由来の優しい香りを活かした製品づくりを大切にしています。それは、「香り」を単なる付加価値ではなく、心地よさや自己表現の手段として提案したいから。自分のために、そして大切な人と心を通わせるために。日本人らしい香りの楽しみ方を、もっと自由に広げていきませんか?

#香りのある暮らし #フレグランス文化 #和の香り #香水の楽しみ方 #ナチュラルフレグランス #エシカルビューティー #サステナブルコスメ #エシカルローザ #角屋由華 #コスメ系人財育成