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至誠の人~三浦春馬。【追記:読者選出日本映画監督賞おめでとう!】

今日はちょっとつぶやきです。もしかしたらこの記事はマイナスの気持ちから書いてしまってるので消すかもしれません。

ここ数日、春馬関連の情報に心が揺さぶられてしまい、眠れない日々を送りました。憶測だと分かっていても、私には直感的に受け入れられたので。

悔しくて、悲しくて、その時の春馬はどんな想いだったのだろうと考えたりして眠れない。少し性格が彼に似たところがあるので(あんなに人格者ではなく、私は凡人で足元にもおよびませんが客観的にもそうらしい)、イメージができてしまい、よく共振共鳴してしまうのです。

でも、そんな苦境に立たされても、彼は強かった。
その気持ちがもしかしたら、『天外者』にこもっているのかもしれません。
だから、今まで見たことのない三浦春馬があの映画には詰まっているのでしょう。ますますレビューが書けなくなってきた。凄すぎて。

そんな立春の今日、このままではいかんと気持ちを立て直そうと思ったところに、細川茂樹さんのinstagramに『至誠』という言葉がありました。

至誠とは、この上なく誠実なこと、まごころを表すとのこと。

誠は天の道なり。誠を思うは人の道なり。
至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり
孟子

「天地万物にあまねく貫いているのが誠であり、天の道である。
この誠に背かないようにつとめるのが人の道である。
まごころをもって対すればどんな人でも感動させないということはない」

この上なく誠実で、人にも仕事にもあらゆるものに対してまごころを持って生きた、春馬のためにあるような言葉だと思います。


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どんな状況に立たされても、どんなに自分が苦しいときでも
表にはそれを出さず、至誠を貫き、目の前の仕事に全身全霊で挑み、周囲の人々を大切に感謝の気持ちを込めて接していたのでしょう。

こういう精神が、五代友厚さんとも重なりますね。

できないよ、普通。当時は30歳にもなっていない男子なのに。

そして、私たちは何もしらないままでも、
彼の作品を観て、彼の取り組む姿を見て、彼の人に対する心を見て。
その姿と心の誠実さがただただ美しいから、感動するのでしょうね。

これまでは、その至誠が目に見えないところにあるが故に、世間が気づくことができなかった・・・ということになるのでしょうか。

至誠息むこと無し。
息(や)まざれば久(ひさ)し。久しければ徴(しるし)あり。
中国の古典「中庸」

この上ない誠実さ、まごころを怠ることなく、
あきらめずに保てば長く勤めることが出来る。
長く勤めれば必ず目に見えるしるしが顕れる、ということです。
(ソースは円覚寺さんのブログからお借りしました。檀家だから許して笑)


天外者が上映され、30代のこれから、その才能と魅力と人格が人々に知られるようになり、三浦春馬の新しいステージが始まったのかもしれないなぁと、ついタラレバを考えてしまいます。
だって、真に海外で通用する日本人俳優って、皆さん時代劇がしっかりできる方々ですものね。もちろん春馬は舞台もできるから、さらなる高みも目指せるという感じがします。

来週、観に行く予定なので、今まで以上に心して!春馬を堪能したいと思います。

2月4日追記

『久しければ徴(しるし)あり。』の言葉通り、
第94回キネマ旬報ベスト・テン “読者選出日本映画監督賞”を、天外者で田中光敏監督が受賞しましたね!

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~田中監督のコメントより(一部抜粋です)

「僕自身、印象に残っているのは、主演 三浦春馬という最高に素晴らしい役者と出逢って、一緒にこの天外者を創りあげ、それによってこういう賞を頂けたんだという風に思っています。」

「彼自身、本当にいい奴で、前向きに現場にいてくれたことが、とてもこう限られた時間の中で限られた予算の中で、ホントにこう切磋琢磨してやる作品ではあったんですけれども、何かとても良い思い出だけしか、良い想いを残せたそういう作品だったなと思ってます。
これは、春馬くんにもらった賞だと思っていますし、春馬くんの想いがたくさんの人たちに、届いた。そういう風に思ってます。」

春馬もきっと天国で喜んでると思います。
ガッツポーズしてるよね、きっと!
そして、皆さんあってのおかげですと感謝している姿が目に浮かびます。

春馬はもちろんですが、田中監督をはじめ素晴らしいスタッフや五代友厚プロジェクトの皆さんの想いが詰まった「天外者」が受賞という形で認められて本当によかった!本当におめでとう!

田中監督の受賞シーンは、12:41’あたりからです。



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