Eternal Column Vol.13 大都会は楽しいけど疲れる
大都会から郊外地へ引っ越しして何か月経過するだろうか。
独り暮らしを始めたときも郊外地を希望していたが、仕事無し、保証人無しだったため唯一借りれる大都会の狭いワンルームで暮らしていた。
アクセスがとてもよく、電車を使わなくても徒歩で街まで行けるのはとても楽しくて楽だった。
しかし狭い上にロフト付きの部屋で危ないと感じた俺は、今年初めに郊外地へ引っ越した。
都会から離れるのは少し寂しくもあったが、遠くても広いお部屋を借りたいと思ったのだ。
そんな俺が久々に大都会に行った時に疲れた時の話をしようと思う。
やっぱり大都会は面白い
大都会へは定期的(と言っても1ヶ月に1回あるかないか)に行くのだが、沢山の人が存在する。
田舎では浮きそうなゴスロリな服を着ている人、派手な髪形や髪色をしている人、本当に沢山の人がいる。
普段はマイノリティで苦しんでいるだろう人も大都会では堂々としている。
つまり大都会へ行けば多種多様な人とすれ違えるわけだ。
俺もマイノリティ側の1人だ。
このコラムでは何回か言っているが俺は生まれてからずっとADHDを抱えている。
先天性の発達障害なのでこの人生が終わるまで治すことは出来ないが、そういう人がこの中に沢山いると思うと安心できる。
普通のサラリーマンの人も同様、様々な思いを抱えて大都会を歩いているのだろうと思うと何故か俺と仲間になった感覚にさえなる。
実家が嫌すぎてほぼ夜逃げ状態で飛び出した俺にとって、この無法地帯感にとても安心した。
「もしかしたらこの中にも仲間がいるかもしれない。」
それに例え親がここにいたとしても、人に紛れて撒けるかもしれない。
この人の多さをとてもポジティブに思っていた。
20年以上(永遠の14歳と言う設定…w)誰からも必要とされていなかったけど、この中にはいるかもしれない。
そんな希望すら見えていた。
郊外地へ引っ越した時の寂しさ
そんな快適に過ごしていた大都会生活から離れ、郊外地での生活が始まった。
電車で1時間くらいで大都会には簡単に着けるのだが少し寂しさがあったのも事実だ。
何せ徒歩で大都会に行ける距離だったものだから仕方がない。
気軽に行けると言う便利さが無くなって不便かもしれないとも思っていた。
しかしそんな考えとは裏腹に、郊外地での生活も十分に楽しめている。
何となくだが地元密着感があって温かみを感じる。
近所の人と関わることはないが、その町の独特な空気を感じることができ意外にも居心地が良い。
田舎すぎると近所付き合いが面倒なのでこれ以上の郊外に行くことはないと思うが…。
唯一不便だと思ったのが通勤の時だ。
通勤のために大都会へ出る人が多いだろう。
俺もその中の1人で、通勤時間が長くなってしまったことがデメリットと言えるだろう。
乗り物酔いが酷いために電車での時間がかなり苦痛になってしまったのだ。
そんな生活も在宅ありの仕事のおかげでストレス半減になったのだが。
リモートワークが出来る環境にとても感謝している。
今の物件に飽きたらまた引っ越すことを考えている。
その時もここから近い郊外にしようと思っている。
なぜなら家賃が高くなってしまうからだ。
アクセスが多少不便になっても家にいることが多いため広い部屋をとても望んでいる。
狭い所に長い時間いるとパニックになってしまう人もいるみたいだ。
俺も出来る限り広々とした場所で暮らしたい。
音楽をすることもあって防音がある程度出来る物件を求めると、家賃が高い大都会だとそれこそ狭い家を借りることになってしまう。
引越してから大都会の人の多さに疲れた
先日、久しぶりに大都会へ遊びに行った時の話だ。
あの時のワクワク感を思い出すかなと思ったが、そうではなかった。
人の多さに驚愕してしまった。
満員電車に乗っている時も感じてはいるが、広い街で沢山の人がいることにびっくりしてしまった。
お店に行くにしても、お店そのものは狭く居心地がいいとは思えなかった。
道を歩こうにもなかなか進まなくてイライラしてしまう。
人が少ない郊外地に慣れてしまうと人ごみにうんざりしてしまうのだろうか。
あの居心地が良かった都会が疲れてしまう場所になってしまったことに衝撃を感じた。
元々人ごみはあまり好きではなかった。
だが多動性のおかげで多少の人ごみに刺激があったために居心地がいいと思っていたのかもしれない。
俺は今多動性や衝動性を抑えるお薬を飲んでいるので、人ごみがただのノイズに思えたのかもしれない。
何が原因かは分からないが、先日のお出かけで大都会は疲れると言う思いを感じた。
それでも都会と言う場所はとても楽しい。
人ごみさえどうにかなれば快適な場所になると思われる。
ただ自粛も解けてますます都会には人が多くなるだろう。
そんな時にどのようにこの人が多く交わう大都会を楽しむことが出来るのだろうか。
あの頃の純粋に都会を楽しめる自分に戻りたいなとも思っている。
ただ毎日あの大都会を楽しむには少々エネルギーが必要なので、たまに楽しむ程度にとどめておきたいところだ。