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PlainBrain最新曲「JAKUSYA」の解説
初めまして!
PlainBrainの橋本えとせとらです。
初めてじゃない方は、いつもありがとうございます。
今回は私共の最新曲「JAKUSYA」について、僕の目線から解説していきます。
かなり詳細に描くつもりなので、あまり僕の文章から作品鑑賞の影響を受けたくないという方は、下記のURLから作品を観に行って下さいね。
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Official Audio
・ヒラテマリノの解説も聴きたい方へ
こちらのラジオの23分34秒くらいから聴けます
サンプリングインザレディオ第252回「最新シングル【JAKUSYA】について」
この作品のテーマはタイトルの「JAKUSYA」からも分かりますが、「弱者男性の苦しみと欲望」です。
僕も相方のヒラテマリノも自身が弱者男性であるという意識があります。
その認識から来る苦しみと、それ故に持っている欲望について描いたのが今作です。
・ヒラテマリノの歌詞について
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俺は小さな背中 Like a ホビット
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彼の弱者男性ポイントとして低身長というものがあります。
たぬかな氏の「170以下は人権ない」という発言により、低身長というものが弱者男性の特徴として、広い範囲で明確になった現代日本において、彼の167cmという身長は彼が自身を弱者男性だと認識するのに十分なものだと思います。
ちなみにここで自身をホビットと自虐しているのは、たぬかな氏が低身長男性をホビットと呼んでいることからです。
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一生できるはずない対等な恋人
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これも恋愛弱者という言葉がある通り、弱者男性らしい歌詞です。
実際にヒラテマリノは元カノの友達に恋愛素人と揶揄されたことがあります。
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今日も穴の中から空を見上げて
夕日を見ては涙を流してる
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そしてホビットらしく穴の中から空を見上げ、一人で寂しく夕日を見て涙を流してします。
ちなみに夕日を見て涙を流す下りは有名な2ちゃんのコピペからの引用です。
是非「ポッチャマ」と「夕日」で検索してみて下さい。
名文です。
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なれたって都合のいい彼くんで終わる
自分の意見も言えずに喉の奥ですぐ止まる
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最初に対等になれないと彼が描いた通り、歌詞とは少し言い換えますがTwitterで2年前くらいに流行った漫画によく出てきた「理解のある彼くん」がゴールになってしまうわけです。
そして「都合のいい彼くん」であるために、自分の意見も言えなくなってしまうわけです。
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画面の中の幻ってやつを見てみたいよな
陰キャに優しいギャルとか
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最後は幻の存在である陰キャに優しいギャルを求めるという現実逃避で終わります。
・ヒラテマリノのバース後のBridgeについて
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社会のハードルは高過ぎて届かないや
Under170 人権はない
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ここはかなり無理のある言い訳をしつつ、たぬかな氏に影響を受けたことを分かりやすく表現しています。
身長が低い男性でも社会で活躍している方は沢山いらっしゃいますし、ヒラテマリノが社会が求めるハードルを越えることが出来ないのは、身長ではなく彼の言動のだらしなさや不誠実さが原因です。
・Hookの歌詞について
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もしかして どこかしら
頭の中にある微かな期待
何者かになってる未来
愛されたい 分からせたい
努力が足りてない
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努力不足から来る謎の自信によって、僕達は未来では何者かになっているだろうという期待を自身に寄せています。
しかし誰かから愛されたり、自分のことを理解させるための努力すらも出来ていないわけです。
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Lonely night 今日もLonely night
まるで表面張力だ
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これは弱者男性に関わらず人間は誰しもそうだと思いますが、孤独な夜は余計なことまで考えがちです。
そしてコップにギリギリまで張った水が零れそうになります。
きっとその表面張力が破られた瞬間に、弱者男性は無敵の人になってしまうのだと僕は思います。
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I want 未来 肩の荷もない
なのに飛び出せない JAKUSYA
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僕達は望ましい未来を求めています。
そして現状は守るべき家族や地位など特に背負っているものはありません。
しかし他者には理解しがたいであろう自尊心や怠惰さによって、挑戦することが出来なかったりします。
きっとそんな感じだから僕達は弱者男性なのでしょう。
・橋本えとせとらの歌詞について
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Just like ぐんぴぃマインド
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バースの冒頭からスタンスを提示しました。
バキバキ童貞でも有名な春とヒコーキのぐんぴぃさんの言動を観ていて、凄く共感が出来たので、僭越ながら似たようなマインドであるということにさせて頂きました。
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サビ残ばっかBlackout
Fラン大卒
八年間のBench warm
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ここはかなりリアルな内容です。
心身共にかなり消耗した会社勤めを約1年9ヶ月ほどしましたが、本当に自分の人間としての能力の弱さを叩きつけられましたね。
大学も一般受験で入ったんですけど、怠惰でほとんど勉強しなかったため
父親と自分が希望したレベルには進めず、かなり低偏差値の大学に進むことになってしまいました。
凄く楽しかったですけどね。
小学校5年生からソフトボールを始めて、中学校で軟式野球部を3年間やって、高校で硬式野球部を3年間やったのですが、ずっとベンチでした。
一瞬たりともレギュラーにはなれませんでした。
努力も才能も不足していたのでベンチで当たり前なんですけど、チームスポーツの経験は今の僕の人格形成に良くも悪くも多大な影響を与えたと思います。
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ラップで食えない ラジオで食えない
作詞で食えない ファンすら食えない
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そんな僕ですがラッパーやラジオDJや作詞家になったからといって、全てが上手くいくわけもなく、どれもほとんど稼げていません。
更に熱心な女性ファンもいませんので、売れてないけど働いていないアーティストにもなれていません。
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ポッチャマみたいなDay and night×2
未来に対しナエトルが性欲はヒコザル
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「ポッチャマ」を「ポッチャマ」にしている理由は、2ちゃんのコピペに影響を受けているからです。
「ポッチャマ」のコピペはどれも名作ですので、是非とも読んでみて下さい。
ここはかなり分かりやすく言葉遊びをしていて、ポケモンのダイヤモンド・パールシリーズの御三家をネームドロップしています。
もう25歳ですしやはり未来に対して不安も抱いているのですが、性欲だけは一丁前なんですよね。
そんな僕です。
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なんか変わるかもだから バース蹴る ひとまず
「似合わない」言われても辞めなかった コイツが
近未来いつの日か プルゴリの腰抜かす
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しかしそれでも僕は僕のラップの力をまだ信じてしまっているんですよ。
それは大学一年生の頃にたまたま出会った高校の同級生に「似合わない」と言われた時から、変わらずにいやより強固かつ増大しています。
そして強者男性の代名詞とも言える「プルゴリ」略さずにいうと「プルデンシャル生命保険株式会社にいるゴリラ」の腰を抜かすことだって、近い将来に可能だと信じているんです。
個人名を出すとしたら芦名勇舗さんですね。
女性経験の少ない僕とは対極の「めっちゃ彼女寝取ってきそうな男」をラップで倒したいんです。
・橋本えとせとらのバース後のBridgeについて
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人の気持ちなんて分かるわけがないや
Under30 イスタリにもなれない
JAKUSYA
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ここまで散々しつこいくらいに自分の気持ちや境遇を吐露してきたわけですが、人の気持ちに関しては「分かるわけがないや」と諦めてしまう身勝手さが僕です。
そしてまだ魔法使いになれない年齢の半端な僕はJAKUSYAなわけですね。
ちなみにイスタリはホビットと同作品に出てくるロードオブザリングの魔法使いのことです。
・ヒラテマリノの解説も聴きたい方へ
こちらのラジオの23分34秒くらいから聴けます
サンプリングインザレディオ第252回「最新シングル【JAKUSYA】について」
・最後に
ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
Official Audioをご視聴して頂けますと幸いです。
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