ボリビアで850円でパーマをあててもらった話
*これらのエピソードは全て緊急事態宣言がなされる前の出来事です。
こんにちは。というか、本当にお久しぶりです。
コロナで大パニックになる前、私は南米へ訪れていたのですが
その中でもボリビアは本当に楽しくて楽しくて…
ボリビアには何があるの?という話なのですが
ボリビアには
ウユニ塩湖があります!
↑これは日が落ちる前の写真です
ヘッダーにもしてるんですが、逆立ちしてるのは私です。
こんなの映えちゃうに決まってるじゃないですか。
実はこのウユニ塩湖、富士山の山頂とほぼ同じ標高位置しており、琵琶湖の12倍の大きさがあります。
とにかく白い大地が続いており、少し雨が降ると水面ができ鏡のように反射します。
人生の必修課題です。
それはさておき
ボリビアにはウユニ塩湖もめちゃくちゃ綺麗なんですけど、そのボリビアの首都はラパスという都市で、標高が3,800m以上りこちらも富士山より高い場所に都市があるんです。
そのラパスで有名なものが3つあって
断崖絶壁を3時間かけて自転車で猛スピードで下るその名も「デスロード」(毎年死者数百人出る…らしい)
泣きそう
その辺の果物屋のおばちゃんみたいな女性がプロレス場でひたすらプロレスする「おばちゃんプロレス」
全くもって嬉しくないチラリズム
そして
1000円で胡散臭い散髪屋の人がめっちゃぐるぐる巻きにしてくれる「ボリビアパーマ」通称『ボリパ』
他にも魔女通りや泥棒市があるんですけど、とりあえずこれが私の思うトップ3ですかね
ほんとはラパスで当てた買ったのですが、ウユニで当てました。
もともと年に一回スパイラルパーマにしてもらうため、パーマ自身に抵抗はなく、むしろ楽しみで仕方がなかったです。
なんせ二ヶ月は切っていなかったので!!!
パーマあてる前の写真。ピンキーなこのおばあちゃんこそ、自称ウユニで一番プリティセクシー美容師『ジュディ』。おばあちゃんプロレス界のスタン・ハンセンです。
どうせならめちゃくちゃ胡散臭そうな店でめっちゃ安くしてもらおう!ということになりまして、60ボリビアーノ(日本円で1000円ちょい)でできる店を見つけたので、そこのお店に決めた訳です。
最終的にまけてくれて55ボリビアーノ(日本円で850円くらい)でできました(破格)
この破格さがボリパの魅力の一つでもあります。
残念ながら、外観の写真は撮っていないのですが雰囲気はまあまあ年期の入った感じでした。
私が入ると先客がいまして
目の前でジュディに全てを託した男の人が座ってて何されるかって、髪クシですくってそのままバツンッて切るんですよ。
すきバサミなんて使わない、とラパスで以前経営していた超高級理髪店は弟子に託し、私は生まれ故郷ウユニで久しくのんびりするわ、とも言わんばかりの手さばき。すきバサミなんて使わない。圧巻です。
話は変われど、フランスで3人がかりでスラれかけたけど、なんとか凌いだ僕ですら流石に、
「これはヤバいところに来てしまった」
と思ったわけですね。
そんなことを思っていた矢先、いざ自分の番になるわけですよね。
ジュディ
どないすんねん
僕
ぺるまねんて(パーマして!)
ジュディ
おっけ。ほな座って
二言返事で済まされ、そのまま座らされ、タオルとロットを持ってきて、出会って3秒で髪ぐるぐるスタート
その時のパーマ液がとてつもなく臭かったのは置いといて、意外と綺麗に巻いてくれて、順調に右半分巻かれた状態になった時
己の肉体と武術に限界を感じ悩みぬいた結果
彼女がたどり着いた結果は 感謝であった
自分自身を育ててくれた美道への限りなく大きな恩
自分なりに返そうと思いたったのが
一日一万回 感謝の髪巻き!!
気を整え
拝み
祈り
構えて
巻く
一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒
一万回を巻き終えるまでに初日は18時間以上費やした
巻き終えれば倒れるように寝る 起きてまた巻くを繰り返す日々
2年が過ぎたころ異変に気付く
一万回巻き終えても日が暮れていない
齢50を超えて完全に羽化する
感謝の髪巻き一万回 一時間切る!!
かわりに 祈る時間が増えた
…
店を出た時
ジュディは
私を置き去りにしたっっ!!
そんなことを思いながら僕の左半分はどうなるのやらと、30分経ったところでジュディが帰ってきて
ジュディ
「パーマ液無くなったから買いに行こうとしたけど、どこも売ってなかったわ!ワッハッハ!!!ごめんね。」
ボリビアの人に慣れた私は、早くしてくれ意外の何も思うことはなく、一応左半分はパーマ液はかかってる状態だったので、とりあえず残りカスみたいなパーマ液でなんとか全体の下準備を完成することが出来たのでした
さてこれからまだ温めて、洗い流すのに2時間かかると言われ、温めてるその時間は、その愛しの散髪屋のおばちゃんジュディと愛を語るのに費やそうと思い、ほど15分程喋っていたら
ウィスキー瓶とコカコーラ2L両手に下げてベロンベロンになってるおっちゃんが散髪屋にデュエルスタンバイするわけですよ
どうやら愛しのジュディ曰く、このベロンベロンのおっちゃんは常連さんらしく、毎日毎日ジュディに愛してる。結婚しよう。と言いに来る、酔ってなくてもSoSo相当クレイジーなおっちゃんだったわけ
まさかまさかボリビアで、シワッシワのその可愛いの笑顔で射抜かれ、すっかりジュディの虜になった僕と愛しのジュディ、そしてライバルのベロンベロンのおっちゃんヨハンとの三角関係に至ることになった我々は
この三角関係を祝って、残りのパーマ当ててる間その3人でヨハンが持ってきたウィスキーとコーラでコークハイをいただき
気が付いたら三時間当たってました。当て終わった頃にはウィスキー瓶が空いて、3人ともベロンベロンになってたっていうオチでした。(Facebook交換済)
ちなみに完成がこれ
みてやってよ悪い顔してるぜまったく…
初日はこんな感じで綺麗に当たってるのですが、日を増すごとに毎日誰かが水やってんじゃねえかってくらいパーマが成長して、二日経った頃には実験大爆発アフロになってしまいました。
とはいえ#このパーマ、実はめちゃくちゃ遊べるんですよね
なんばにあるトリックアート展でこんな写真も撮ることができます。
もはやスチールウールです
さらにはこんな写真も撮る事が出来ます。
クイズ!どこにいるでSHOW⭐︎
上から
初級
中級
上級です
上級のヒントです。
ちなみに美容院に行ったら、
「髪根元しか生きてないじゃん。どうしたらこんなことになるの?」
と真面目に説教されました...
これボリパの特徴なんですけど
パーマって髪の毛の繊維を解く一液、つなぎ直す二液があるんですけど、そういや私一液しかかけられてないんですよね...
繊維ほどきっぱなしで酒飲んでパーマしたら、そりゃこんな髪になるわって話
ぶっちゃけ二度と当てたくないです。
皆さんもボリビアに行かれる際は、自己責任で...