いわばアラスカ / 景気づけに一杯
9月にお世話になった眞藤ヒロシさんにお誘いいただき、リザ・プロジェクトAct1&2 いわばアラスカ / 景気づけに一杯 観劇してきました✨
難しいことはわかりませんし、演劇に詳しいわけでもないので、ただ、そこで起こった事を観ました。
感じたことは、美しい舞台だった事。こうして言葉で書く事が勿体無く、また表現しきれないくらい。
閉塞的な地下空間、無理やり舞台にされましたーってカンジの劇場。
仮設で組まれた平台上の客席。
かき集めましたーってカンジの音響照明機材たち。
全部が愛ですね。
両作品とも、今ここで起こった事を傍観させられているような、生きているのがしんどくなる作品。だからすぐ手に取る事ができる様な、小劇場が好きだって改めて。
【いわばアラスカ】
同じ部屋にいる男女。
女性はベッドで寝ていて男性はバインダーを持って女性を見ている。
何もわからないままストーリーが始まり。
分からないままストーリーがすすみ。
二人が初めて目を合わせる、お芝居。
何を感じたのか、他人の私にはもちろんわからないのだけど、何かを感じた事はわかった、小劇場ありがとう。だから小劇場が好きです。
主演の加古みなみさんの饒舌さに終始圧倒され、気付けば何が起きたか分からないまま、いわばアラスカ、終演。
【景気づけに一杯】
さて、本命。
ご一緒した時はその団体では珍しくコミカルなキャラクターを演じていた眞藤さん。どんなお芝居をするのか…コミカルでした。
コミカルって表現が合っているのかわからないけど、ストーリーもセリフの内容もアクティングもかなり暴力的ででもいつのまにか、その場で見せられた傍観者たちの神になっていて。なんだか、もっとやれ、と思ってしまうような、見るのもつらかったのだけど、いいぞ、もっとやれと思ってしまうくらい魅せられました。
ネタバレになってしまうから詳しくは書きませんが、一本の芯の通った表現者、とてもかっこよかったです。
最後に、手のひらの中で簡単に芝居を観れる世の中でなのにわざわざ、直接劇場に足を運んで空気で感じる舞台、細かいところまで自分の目で直接見て、色味とか、空気の流れとか、客席で椅子が軋む音、とか。それを感じる事ができた事、すごく幸せで贅沢な時間でした。
それから、そういった物が好きだって再確認できた舞台でした。
ありがとうございました✨