見出し画像

⑥天日海塩問題の論点がずれてきたので整理する。

今だにメーカーから今回の問題に対して正式なアナウンスは出ていない。

代理店たちの問い合わせには回答しているよう。

▶︎メーカー主張や今回のポイントと疑問点

①2015年時点の分析データを載せている。

→ただ、そのデータは要求しても開示しない。代理店も確認できてない様子。



②2015年時点から原塩も製法はなどは変わっておらず、天日と粉砕であると主張。原塩は、オーストラリアのチータムソルト。

→原塩も製法も変わっていないのに、食塩相当量が91gから99gに変化⁉︎非加熱天日で、同じ原塩と製法でここまで変化する事は、塩作りの仕組みから考えてありえない。ここまで変化する特殊な非加熱方法があるなら、開示して説明するべき。


③2015年から成分分析を依頼してないので、数値が変わったが、法的には問題ない。再分析にかけて結果待ち。

→この辺りは、色々調べたがグレーゾーンで難しい領域っぽい。意図的に、改ざんしていたりした明確な証拠が揃わないといけないか?今の所抜け道があるような感じ。分析結果を元に8月中に正式なアナウンスすると言ってる。分析にはそんなに時間かからないので、多分、弁護士とかと打ち合わせして作戦会議中。


④代理店は、ほとんど販売継続。

→多分グレーゾーン案件だから、後から成分分析かけて表示変えたら問題ない的な感じで継続。しかし、返金、返品要請には、応じるところが多い。

⑤天日海塩信者たちの謎の擁護。普通の成分分析では、ミネラルを正確に測れない!塩の知識が足りないから、何もわかってない!

→もう意味がわからない。笑 食品成分表示を載せる事は義務であり、そのための専門機関にて分析しているデータである。そもそも、100gあたり99.68gナトリウムと分析結果が出ておりこれは事実であり、残りの0.32gの中にミネラルが含まるという事である。微量元素ミネラルまで測定しようと思ったら確かに多額なお金がかかる。

通常は、完全非加熱天日で塩を作り、一旦通常の成分分析で必要な項目を出す、完全非加熱天日だと、大体、食塩相当量は92-95g。残りの8-5gに含まれる微量元素のミネラルを割り出すための高額分析にかける。


⑥塩じぃの反論の精製塩の定義が違うという事について。

→正直、今回の件では、どうでもよい内容。100gあたり食塩相当量99.5%以上の塩は、製造工程でナトリウム純度を高める工程があるから精製塩と言われる。この数値を出すには、通常の完全天日の製法では出せないからおかしいのである。


◉まとめ

メーカー、販売店側は、販売中の天日海塩の食塩相当量の数値が、約91gから約97gと約6gのひらきがあり、ここまでのひらきがあるのは、精製塩と同じような製法で作るか、加熱する工程が含まれる可能性が非常に高いことが問題である。これらの問題を、説明しない事が、意図的な偽装ではないか?と疑われる原因。

チータムソルトの原塩輸入元に確認すると、乾燥工程で、100℃以上の温風を当てて塩を乾燥させていると聞いたので、この工程なら99.7%の濃度になる事は説明できる。

成分分析結果にこれだけ大きなひらきがある事、昔は99.8%表記で売っていた証拠が押さえられており、途中から91%に変わったこと。

数々の疑惑に対する正式な回答がなく、販売店もこれらの問題を深刻に捉えずに販売を継続している事

これは、明らかに誠意のない対応と感じるのは私だけだろうか‥。

塩業界にとってもこれは非常に大きな問題。

しかし、塩販売業者のほとんどが、天日塩と完全非加熱の塩の違いなどを正しく理解していない。

塩を情報の発信に更に力を入れていかなければいけない。

#天日海塩

いいなと思ったら応援しよう!