石川県・加賀温泉郷とは|加賀・山代温泉観光NAVI
加賀温泉郷とは?
加賀温泉郷は、百万石の城下町「金沢」から南へ約40キロに位置する温泉地で、金沢とは距離を保ちながらも「加賀百万石(かがひゃくまんごく)」の文化を感じさせる温泉地。
半径、約8㎞ほどの小さな範囲にある加賀温泉郷は、霊峰白山(れいほうはくさん)の恵みによって育まれた4つの温泉地です。
出典 : https://www.tabimati.net/
片山津温泉
柴山潟(しばやまがた)の湖畔に佇む「片山津温泉」
「柴山潟(しばやまがた)」のほとりにある温泉地で、1653年(承応2年)に発見されました。明治時代に入ってから温泉として開発されたそうで4つの温泉地の中では一番歴史が浅い温泉地といえるでしょう。
山代温泉
田園が見渡せる丘陵地の広がる「山代温泉」
北陸3県でも最大級の温泉地の一つで、4つの温泉街の中心に位置しています。1300年以上の歴史があり、「ヤタガラス」の開湯伝説が残っていたり、魯山人(ろさんじん)や与謝野晶子など多くの文化人が訪れた温泉としても有名。
山中温泉
山あいの渓谷(鶴仙渓)に形成する「山中温泉」
「行基(ぎょうき)」による開湯伝説があり、1300年の歴史があると伝えられています。また、この他にも長谷部信連の開湯伝説があり蓮如(れんにょ)や松尾芭蕉など多くの著名人が滞在した温泉です。
鶴仙渓(かくせんけい)と呼ばれる景勝地があり、温泉客の散策地として人気。
粟津(あわづ)温泉
里山に囲まれた箱庭のような「粟津(あわづ)温泉」
開湯1300年の歴史を持っていて、「泰澄(たいちょう)」によって発見された温泉と伝えられています。開湯当時からの旅館が今でも営業していて、長い歴史を持つ宿泊施設の一つに数えられています。
このように、それぞれ異なったロケーションと効能を持つ「四湯四養」ですが、温泉がこんこんと湧き続けた背景には、「湯守寺」の存在があったからといわれています。
四湯それぞれに「湯守寺」があり、粟津(あわづ)温泉は「大王寺」、片山津温泉は「愛染寺」、山代温泉は「薬王院温泉寺」、山中温泉は「医王寺」と古来より、医薬の仏として信仰されてきた「薬師如来」をともに祀っています。
「湯治に良し、願かけに良し」と、かつての日本人が営んできた温泉文化が加賀温泉郷(加賀温泉)には、今も根づいているといえるでしょう。
そして、歌集「みだれ髪」で有名な作家の「与謝野晶子」をはじめ、高浜虚子、山本周五郎、棟方志功、山下清、谷崎潤一郎、吉川栄治といった著名な文化人や芸術家が加賀温泉郷に訪れ愛されてきました。
また、書家、美食家、陶芸家、料理人など多くの肩書きを持つ北大路魯山人は、山代温泉街の旦那衆らとの交流が多くの才能開花のキッカケといわれています。
このとき魯山人が住んでいた旅館の離れは、「魯山人寓居跡いろは草庵(ろさんじんぐうきょあと いろはそうあん)」として公開されていて、板の間から苔むした中庭を眺めれば著名な文化人や芸術家が愛した加賀温泉郷の魅力を実感できるでしょう。
伝統工芸の文化が息づく温泉郷
「九谷焼」の里
九谷焼は、石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される色絵の磁器のことです。
その歴史は、山中温泉の奥山で江戸時代前期に産声をあげ約100年の時を経て九谷焼が山代温泉の地で、大聖寺の豪商「豊田伝右衛門(とよだ でんえもん)」によって再興され、徐々に南加賀地域に広がっていきました。
豪放な色絵を特徴とする九谷焼は日本に留まらず、明治時代には主要な輸出品となり、海外からも高く評価され、伝統を継承しつつ新感覚の技法や意匠も開発され続けています。
九谷焼の絵付けなどを体験できることもあって、観光客には体験型アクティビティとして人気があるスポット。
「山中漆器」の里
山中漆器は、石川県加賀市の山中温泉地区で生産される漆器です。
日本の漆器三大産地(生産額)は、会津漆器、越前漆器、山中漆器と言われていて、山中漆器は戦国時代から400年以上の歴史がある漆器の産地。
製材から「木地挽き、塗り、加飾」までの全工程を分業体制で展開していて、それぞれの職人が山中温泉街に暮らしながら携わっています。
九谷焼と同じように、山中漆器も木地挽きなど体験できる人気のスポットになっています。
「加賀温泉郷」は、温泉地と伝統工芸文化が同じ地域にある全国でも珍しい存在で魅力ある温泉地といえるでしょう。
新鮮な海の幸をはじめ「美味しい」がイッパイ
加賀温泉郷(加賀温泉)は、伝統工芸文化だけではなくグルメも豊富な地域です。近くにある「橋立港(はしたてこう)」と安宅港(あたかこう)は、北前船(きたまえぶね)の立ち寄る港だったこともあり日本海でとれる新鮮な海の幸が水揚げされます。
中でも「ズワイガニ(石川県では加能ガニという)」が冬の味覚の王様ともいえ一番のオススメですが、他にも「甘エビ」など数多くの海の幸どれもが美味しいので加賀温泉郷を訪れた際には、是非とも味わって下さい。
そして、霊峰白山(れいほうはくさん)の恵みから生まれる「地酒」も忘れてはいけません。加賀温泉郷には9つの酒蔵があり白山に降った雪が、伏流水となって美味しい水を与え、美味しいお米と北陸の湿っぽい冬場の気候、腕のいい杜氏による芳醇な地酒は絶品といえるでしょう。
加賀温泉郷で温泉を、九谷焼の徳利とお猪口で地酒を、山中漆器の器と箸で絶品料理を味わう。
これが加賀温泉郷の魅力といえるでしょう。
楽しみ方は人それぞれです、自分だけの「加賀温泉郷の楽しみ方」を探しに
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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