オメデトウの違和感
動物系YouTubeチャンネルのライブを見ていた時のことです。
動画の中で視聴者のコメントを読み上げ、それに答える、「パパさん」と呼ばれるYouTuberさん。父の日だったその日、繰り返されるこのやり取りが、妙に耳に残ってしまったのです。
「≪パパさん、
父の日おめでとうございます≫、
○○さん、ありがとうございます!!」
【ん?今なんて?】
私は、かなりの違和感を覚えました。
【あれ?今私、日本人の動画を見ているよね】
そう、なんだかまるで…
日本語を勉強したての外国人学習者が、
まだまだ母語の干渉があって、
不自然な日本語を話しているような、
そんな強烈な違和感を覚えたのです。
日本を離れて数年経ってはいますが、
私の日本語の感覚が既に変わってしまった
とは思えません。
しかも、私が日本にいた時は、
「父の日、おめでとう」
なんて聞いたことはなかったと思うのです。
言葉は時の流れと共に変わっていくものです。
それはよく理解しています。
じゃあ、なんですか、
私がこちらに来てからの数年で、
「父の日、おめでとう」
を使う日本人が劇的に増えた、
ということなんでしょうか。
ということはですよ、
私はこの日、とても貴重な、
言葉の歴史の繋目を見た、
ということになるんでしょうか。
ドキドキしながら、ネット検索してみました。
すると思ったとおり、違和感を訴える方々がいらっしゃいました。
しかし、記事が投稿された日付を見てみると、
2004年というのが一番古いものでした。
ショック…私が気づかなかっただけなのか?
私の耳はずっと前から
このフレーズを聞き逃していたのか?
逆に、私が少数派だったのか?
私はこの国に来て、日本語学習者が、
この国の言葉をそのまま日本語に直訳した、
「お父さんおめでとう」
というフレーズを使った時は、
「日本では、
≪お父さんありがとう≫
と言います」
と普通に教えていました。
ということは、私、
間違った情報を伝えていたんですかね。
もしかして、みなさん、
「父の日、おめでとう」
というフレーズを今まで、
何の違和感なく使っていらっしゃいましたか?
それとも…。
ぜひぜひ、
みなさんに教えて頂きたいものです。