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「天国と地獄」第2話の雑な感想

「高橋一生が面白い」という評判を聞いてなんとなく見始めたドラマだけど、一話がちょっと面白かったので引き続き追っている。

高橋一生が面白い

まずこれ。

一話のラストシーンでちょい見せされてすげえと思ったけど、今回も引き続き面白かった。

第二話では、シャワー中、あやこ(高橋一生)がこけて風呂場で悶えるシーンがあるんだけど、これとかもう本当に、見てはいけないものを見ている気持ちになる。あれはあかん。

性別逆転ものって、

「男勝りの女の子は新鮮でかわいい」

「女性らしいの男の子(おじさん)はコミカルで面白い」

みたいなのが、見どころの一つだと思うんだけど、女性版 高橋一生はなんか色々とリアル過ぎてむしろ男性であることを忘れる。基本的にずっとあやこにしか見えない。

サイコパス綾瀬はるかがかなりイイ

たぶん、ちょっとSっけのある女性が好きな方とかは、この綾瀬はるかだけでみる価値があるんじゃないかと思う。

綾瀬はるかの柔らかい感じの髪質とか、女神のような垂れ目顔と、

「日高」人格の挑発的な言動とか不敵な笑みがものすごくいい感じにマッチしていて、めちゃめちゃ妖艶。ちょっとゾクゾクしてしまう感じの良さがあると思う。

基本的に素のあやこは

「すっぴんでもベッピン」

「スタイル抜群」

というキャラクターなので、生まれ持った素材の良さから周囲に媚びる必要がなかったんでしょうね。
男勝りでガサツでキンキンしてた1話のあやこと比較すると、人の印象って振る舞いだけでこんなに違うものになるのかと改めて感心する。

日高(綾瀬はるか)のサイコパス描写がリアル

別にバレても困らないはずなのに、秘書の呼び方一つとっても神経を使うあやこ(高橋一生)とは対照的に、
日高(綾瀬はるか)は普段のあやこと異なる振る舞いを躊躇わない。
当然同僚の刑事に突っ込まれるが、むしろ周囲の反応を楽しむように、

「思うところがあり、路線変更しました」

の一点張り。

メイク、恋人への積極的なアプローチなど、女性特有の習慣を片端から確認するように、一切の戸惑いを見せずあやことしての生活に順応していくのが非常にサイコパスっぽい。

基本的に「かわいい顔で可愛い行動を取れば大体ごまかせること」を完全に心得ており、恋人からの疑いには、天使のように優しい行動と色仕掛けで強引に誤魔化す。

あと、あやこに対して疑念が生まれた瞬間の、上げて落とす感じとかめちゃくちゃ怖かった。

「君の好物って聞いて持ってきてあげたよ」と、ナッツ食べさせるが、実は日高は重度のナッツアレルギーで自分のこと殺そうとしてた、とか完全に常人の発想ではない。

日高は全体的にどう転んでもいい、という執着のなさとか、常に試して展開を楽しんでいる感がすごいですね。(家宅捜索の対応とかもかなり適当だったし)

展開を獲物の力量とか運に委ねる感じがヒソカっぽくもある。

どんでん返し?ほどでもないけどラストの意外な展開が泣けた

日高側は「入れ替わりが戻ったら、投獄されるかもしれない」

あやこ側は「いつ気が変わって裏切られるかわからない」

感じで、お互いが敵か味方かわからない、というか相手の行動次第でどっちにもなりうる。

基本的にこの微妙な緊張関係で成り立っているが、基本的に日高の方は機転がきくキャラクターだし、立場的にまずどう考えても有利。

さらに、これも入れ替わり作品の定番パターンだけど、入れ替わったら色々困ると思ってたのにむしろ物事が円滑に運んでしまうというあれで、

入れ替わったあやこの方が基本的に周囲からの評判が良いので、
要領が悪くて、真っ直ぐで誠実っていうあやこあれはなんだったんだろうと、こっちまでやや悲しい気持ちになってくる。

どん詰まりの状況で、あやこはかろうじて、完全に協力せず寝首を書く機会を疑う形になるが

「やっぱこれ完全にあやこつみなのでは?」

「これ立場固定なのでは?」

という絶望的な展開になったところで、

ポンコツゆとり設定で正直まったく期待してなかった八巻が、

第一話では「今日の望月さんなんかいい感じですね」とか言ってた八巻が、

入れ替わりに気づき、

確信をもって、

2人が入れ替わっていることを確かめにくる。

これはちょっと意外な展開だしタイミングが巧みでかなり泣けた。

(かなりあやこに雑に扱われているように見えたが、2人の間には確かに長い付き合いとあつい信頼関係があったという感じっぽい)

「これから協力して解決していく」という、仲間が出来た感がすごい、やや希望があるかのように思わされるラストというか、ラストでやっとどっちに転ぶかわからなくなってくる感じがワクワクするなと思いました。

多分、日高は一瞬で八巻がちょっと抜けてることを悟った分、侮ったのが敗因なんでしょうね。

来週が楽しみです。

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