これからの時代を生きる子どもの夢の叶え方
福岡市長 高島 宗一郎氏 × 花まる学習会 代表 高濱 正伸『アヒルちゃんの夢』対談
「これからの時代を生きる子どもの夢の叶え方」
「アヒルちゃんの夢」
水かきの小さなアヒルちゃん。 水かき競争ではいつもビリ。
でも、アヒルちゃんは空を飛ぶという夢があるから、気にしていません。
空を飛ぶという夢をかなえるために、体育の先生に聞いたり、親に聞いたりして、飛ぶ練習をたくさんします。
でも、なかなか飛ぶことはできません。
そしてついに、アヒルちゃんはケガをした先の病院の先生に「アヒルちゃんには空を飛ぶことはできないんだよ」 と教えられ、悲しくなってしまいます。
アヒルちゃんが泣いていると、そこにはスーパーぶーちゃんが登場。
スーパーぶーちゃんの今まで聞いたことがないアドバイスにより、アヒルちゃんはこれまでのやり方を大きく変えて、再び夢に挑戦することになるお話です。
新時代の夢のかなえ方。
夢をかなえるためには、発想の転換が必要であること。
大人こそ、発想の転換が必要であることが学べる絵本です。
【著者・高島宗一郎の制作における想い】
価値観は多様になり、技術革新はものすごいスピードで進む中で、子どもたちへの教育は適切にアップデートされているのか。大人が既成概念に縛られ価値観も変わらない中で、子どもの夢を邪魔する存在になってはいないか。親子で考えるきっかけになればとの思いで、アヒルちゃんを主人公にした絵本を描きました。
多くの親子にとって考えるきっかけになれば幸いです!
私は政府の教育再生実行会議のメンバーとして、例えばコロナ禍でのオンライン授業や少人数学級を進める上での政府の予算措置と運用についての議論などには参加しました。そうした経験の上でも、日本の公教育については、戦後から続く重たい足かせと積み重ねられた歴史がある中で、細分化された各種諮問機関や教科書検定、入試、教員養成など多くの制度が運用されています。それに伴って複層的でさまざまなステークホルダーによる公教育の仕組み(巨大なエコシステム)が形成されており、これを改革していくことの実質的な限界も感じていました。
ただせめて「このままでは良くないんだ」というメッセージだけは、個人的にでも親世代や子どもたちに直接伝えたいと思い、絵本という方法で表現してみました。
中学を卒業以来、今年の1月に画用紙を買って絵を描いたことをきっかけにこのアプローチを閃いたのですが、何せ中学校の時の美術の成績は10段階中2という評価を下されているくらいなので、見ての通り絵は愛嬌ですが、タッチを味わいつつ、ストーリーとメッセージを中心に読み進めていただければと思います!
【著者プロフィール】
高島宗一郎
福岡市長
2010年36歳で福岡市長に当選。2014・2018・2022年といずれも史上最多得票で再選し現在4期目。
2014年、国家戦略特区(スタートアップ特区)を獲得、スタートアップビザをはじめとする規制緩和や制度改革を実現する等、数々の施策とムーブメントで日本のスタートアップシーンを強力に牽引。福岡市を開業率4年連続日本一に導く。
規制緩和で誘導する都市開発プロジェクト「天神ビッグバン」等の経済政策で、7年連続で税収過去最高を更新。
熊本地震の際には積極的な支援活動とSNSによる情報発信等が多方面から評価され、博多駅前道路陥没事故では 1週間での復旧が国内外から注目された。
2017年日本の市長では初めて世界経済フォーラム(スイス・ダボス会議)へ招待される。
教育再生実行会議有識者、デジタル臨時行政調査会構成員、行政改革推進会議構成員、対日投資推進会議アドバイザー等、政府の会議メンバーも歴任し、自治体現場から日本を変える提言に注力。
想いを込めて作った書籍を応援してもらうことに繋がり、大変嬉しく思います。 また本が売れなくなっているというこの時代に、少しでも皆様にお伝えしたいという気持ちの糧になります。