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Photo by
fumie8008
苔のことと、苔の額
こんにちは 私は苔が好きなので、今回は苔のことを。
苔を愛でる、苔を美しいと感じるのは日本独特なのかもしれません。世界で約18,000種類といわれている苔のうち、少なくとも約1割の1,800種類が日本で確認されているとか。苔に適した環境に暮らす日本人にはDNAレベルで苔に通じる何かがあるような気がします。
木々の緑とも違う各々の苔色、土の匂いとも違う苔の匂い、、いろんな要素が混ざりあって醸し出される独特の雰囲気に、何とも言えない心地良さを感じます。
そんな苔たち、植物界でも先駆者的な存在です。水中のシャジクモという藻が陸に上がったものが苔の始まりだとか。根、茎、葉の区別はないけれど全身で光合成を行っています。先ず、岩やコンクリート等の上に自らを広げ、そこに小さな草たちが育ちます。草たちは腐葉土となり、低木が育ち、長い時間をかけてやがては豊かな森となるでしょう。
苔たちの、その体の20倍はあるともいわれている保水力が、天然のダムとして森を守支えているのです。
また、苔たちは重金属や大気汚染物質を体内に取り込み、汚染された土を浄化していることも最近ようやく知られるようになってきました。
私たちの生活は、苔たちに守られ、支えられていると言っても良いでしょう。。
そんなことを思いながら、苔を額装しました。
作品の苔はシノブゴケ、苔玉や苔テラリウム等にもよく使われています。赤い粒はミズヒキソウ、キラキラしているスワロフスキーは水滴のイメージで。
苔たちにも感謝を。
ではまた。
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