モノマネ業態に対して、モノマネされる側が思うこと。
5回目の記事を書きます。
僕は飲食チェーンを運営する会社で働いています。詳細はよろしければ下記を。
挽肉と米というお店のインスタグラムにて次のような文が掲載されていました。
挽肉と米というお店は以前にも触れましたが、同じ業態開発をする身としては非常に注目というか…素直に言えば「すごい良い業態だな!」と思いながら見ていました。
明確に価値を打ち出し、それがお客さまにもしっかりと理解され支持されていると思います。
類似店舗…これって本当に難しい問題のようにも感じます。
いいものが真似されるのは当然としても、要はその真似の仕方が問題なのかなと。
公式に苦言を呈されるような真似がこれ以上増えないことを願います。苦言を呈すということは、やられる方は本当にやるせ無い気持ちにもなっているはずです。
僕の会社で運営するブランドにも明らかなモノマネ業態が存在します。
僕の所属する会社は年商20億程度の会社で、30店舗程度ですがメインブランドはチェーン展開されています。
お客様から本部にクレームが来たと思ったら、うちの運営するブランドのお店ではなくモノマネ業態の運営するお店のクレームだったり…
本当にやるせない気持ちになります。
何よりお客さまに申し訳ないです。そういう意味では公式にしっかりと見解を出した挽肉と米からはそういう気持ちを強く感じます。
モノマネされる当事者として、モノマネ店舗に対して僕の会社内ではどういう反応でどう思っているか、というと…
モノマネするのであればしっかりと真似ていい店にしてほしい!
ということ。
世の中の常ですが、絶対的に良いものが出た時には模倣されるものです。
でもその模倣もしっかりと評価されるクオリティーだからこそ相乗効果を生む、もしくは業界全体が盛り上がることにもつながっていきます。
どこがお客さまにとっての価値なのか?
そういう視点でモノマネしてほしい。
表面上のマネだけでは絶対にうまくいかない。
芸としてもモノマネにもご本人に確実なリスペクトがありますよね。本人登場の際には涙を流して感動するモノマネする側の人…見たことあります。
だからこそ似てくるし、人の心も動かすし評価もされる。
そういう気持ちで挑んで欲しいものです。
エアリズムが出始めの頃、同じような商品がアパレル各社から販売され始めていました。
その時にユニクロトップの柳井さんは…
どんどん模倣すればいい。そうすればうちの商品がどれだけ優れているかわかってもらえるから。
というような趣旨のことをおっしゃっていました。
そういう大きな度量で構えていられるくらいの商品や業態を開発したいものです。笑
本当に自分達の商品に自信があったんでしょうね!すごいと思う…
最初はマネでも良いんです。開発の本質を見誤らないことが大事だと思う!
読んでいただきありがとうございました!