LINEミニアプリ使ってますか?
飲食店に携わる皆様、LINEミニアプリ、ご存じでしょうか?
現在でも約1600店舗において利用されているサービスです。
東京03の角田さんの出演CMでもお馴染みのアレです。「LINEで出来るの、知らないの?」のキャッチコピーのやつですね。
結論から言えば、これはかなりアリなサービスです。デファクトスタンダードにになる可能性すらある。なぜもっと広まらないのか?
最近ではGong cha(ゴンチャ)が導入したとリリースがあり話題にもなってましたね。
今回僕もLINEミニアプリに関して改めて調べてみて、個人の感想ですがどのようなメリットデメリットがあるのか?を実際に紹介していきます。
■LINEミニアプリとは?
「店内モバイルオーダー」
「順番待ち受付・呼び出し」
「デジタル会員証」
「来店予約受付」
「テイクアウト事前注文&事前決済」
などのサービスを、新たにアプリをダウンロードすることなくLINE上で提供できるWEBアプリケーションサービスのこと。
■LINEミニアプリ導入で創出できる価値とは?
●リピーター獲得
●人手不足の解消
●お客様の待ち時間の解消(店舗利用による体験価値の向上)
●いつでも予約可能(店舗利用による体験価値の向上)
●非接触や混雑緩和によるコロナウィルス対策
■自社アプリ開発との違いは?
自社アプリ開発には人的・時間的コストが莫大にかかります。その時点で選択肢には入らないことがほとんどでしょう。
また開発後にも「ダウンロードされない…」「継続利用されない…」「運用・改善にコストがかかる…」「トラブル対応…」といった問題があります。
■他のTECベンダーが提供するサービスとの違いは?
国内利用者数9000万人とも言われるLINE。
アプリのダウンロード
会員登録
ログイン
といった操作がユーザー側に一切必要なし。すぐ使ってもらえます。
そもそも国民皆ユーザーとすら言えるLINEを使ったDX推進は飲食店だけでなく、業種問わず最適解であると言えます。
ただし、 1点説明しておくとLINEミニアプリの機能は基本的にはLINE社ではなくTECベンダーが開発しています。なので、利用開始の際のプランは2つ。
①各TECベンダーが開発したミニアプリを導入する
②自店舗専用の機能を実装したアプリ開発を依頼する
この中から選べます。基本的におすすめなのは①ですね。
■これからDX推進を進めるなら第一歩はこれ!
僕は飲食業界の人間なのですが、飲食業界というのはDXの前提となるテクノロジー化が進んでいないのが現実です。コロナ禍で外食の絶対数が減っており、顧客の囲い込み、リピーター化の施策は重要課題。
「分かってはいるんだけど…何から始めれば…」
そういう方こそ、普段から使い慣れているLINEから始められるDX推進にはメリットしかないです!店舗にもお客様にも!
■飲食店で特に利用されているLINEミニアプリとは?
①店内モバイルオーダー
注文対応業務の削減によるオペレーションの効率化。人件費削減に期待ができる。そして接触機会を減らすことによるコロナウィルス対策。
副次的な効果として見込まれるのが、客単価のアップらしい。他のお客様が待っていることや目の前のスタッフのことを気にすることなく注文内容を熟考できるからのようです。ここはちょっと懐疑的な面もありますが…
②順番待ち受付・呼出
入店順番待ちの対応業務や順番待ちの呼び出し業務の削減。店舗前の行列や紙の台帳記入など、従来の方法で順番待ちをすることで離客してしまうお客様の減少に一役買う模様。
待ち時間にその場もしくは周辺にいる必要が無く、順番間近になった際には呼び出してもらえる。つまり待ち時間が有効活用できることで待ち時間そのもののストレスが減るが故、離脱しないということ。客数の最大化につながるということ。
また、店舗前の混雑緩和によるコロナウィルス対策。
③テイクアウト事前注文・事前決済
自店舗のLINE公式アカウントのトーク画面から注文ができる。待ち時間の解消でお客様の利用体験価値の向上が見込める。
ここで注目なのはチェーンではなく個人経営こそ利用すべき。親和性があると感じます。
グルメサイトなどで一定の評価があり、地域に根付いているような飲食店であれば、デリバリーサービス事業に登録するよりLINE公式アカウントを使いこなすほうが圧倒的に効果が高い可能性があります。
初期費用や月額料金すらないものもあります。
これは経営的にも合理的な選択になる可能性を秘めています。
④LINE公式アカウントとの連携
一番のメリットはここ。お客様と店舗の接点を創出し、販促に活用ができる。リピーター創出と囲い込みに一番適した機能。
公式アカウントとは何ができる?
友達追加したお客様にメッセージが直接送れる。例えば新商品の情報やクーポンなど画像付きで送れるため、開封率や利用率も必然的に高くなる。メッセージのクリック率やクーポンの利用率も数字として把握可能。販促を進めながら内容変更したり、より効果的にユーザーの属性ごとの施策も可能。
誰がいつ?どの人と来店して何をどのくらいオーダーしたか?がわかる。ピンポイントでお好みの料理のクーポン発行することが可能。特定顧客への販促強化で、より少ない手数で効率的に販促→売上と結び付けられる。
お友達登録のハードルを下げることができる。LINEミニアプリのサービス活用の際にお客様には自然な流れで公式アカウントへの登録を行ってもらえるため、「お友達登録で〇〇1つ無料」などのインセンティブが必要なく、それでいて公式アカウントへの登録者は増えることになる。
⑤デジタル会員証
QRコードを読み取るだけで会員登録と会員証の発行が可能。紙の会員証と違って紛失の心配やポイントの付与忘れなどがない。
■デメリット
①初期費用や月額使用料がかかる可能性があり。
もちろん0円のものもあります。
初期費用:0円〜100万円
月額料金:0円〜4万円
ここをどう考えるかは経営判断です。
②機能が使いこなせない可能性あり
これはどのサービスにも言えることですが、ある程度のリテラシーと情報感度、自らの前向きなインプットの姿勢がないと使いこなすのは難しいでしょう。特にLINE公式アカウントを含め総合的に利用することがLINEミニアプリ導入のメリットを最大限に享受するための絶対条件となります。
しかも継続的に使いこなす必要があるため、何よりもこういった取り組みで結果を出すことが好きかどうか?が大きなポイントです。
やる気だけでは続きません。
■まとめ
LINEミニアプリの紹介、いかがだったでしょうか?
僕も今回学んでみて、これは総合的にみて現在の飲食店でのDX推進の第一歩としては最適解ではないかな?と感じるものでした。
やったほうがいいのは重々承知だけど…何から手をつけようか?
とお悩みの方がもしいらっしゃったなら 1度検討してみてはいかがでしょうか?
※モバイルオーダーによる人件費削減に関しては以下でも考察しているのでぜひ。
※LINEミニアプリパッケージ一覧
●今回の記事が興味深かった方へのおすすめの過去記事
ありがとうございました!