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VLOOKUP関数05:まとめ

■VLOOKUP関数の記述と引数

=VLOOKUP(①検索値,②範囲,③列番号,④検索方法)

①検索値
検索したい値
セルを指定する方法が一般的です。直接文字や数値を入力してもOKです。

=VLOOKUP(A1,
※1セルのみ指定可能、状況によっては列を複合参照にします。
=VLOOKUP("山田太郎",
※文字列は、ダブルクォーテーションで囲む
=VLOOKUP(25,
※数字は半角数字

②範囲
検索先、電話帳のようなものです。
範囲の左から1列目が検索の基準になります。
範囲の左から1列目は、必ず昇順で並べ替えておく。
※並べ替えについて正確に理解しておきましょう。
 並べ替えには、ふりがなの理解も必要です。
 記事末尾【関連nore】参照

=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10
※オートフィルで他セルに関数式をコピーする場合、範囲は絶対参照にする。

③列番号
数値
戻り値として取得したい値が、範囲の中で左から何列目にあたるのかを指定
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3

④検索方法
TRUE または FALSE
近似値でOKならば、TRUE(省略か1)
完全一致のみならば、FALSE(0)
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3)
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3,TRUE)
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3,1)
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3,FALSE)
=VLOOKUP(A1,$C$1:$E$10,3,0)

TRUEは、検索値と完全一致するデータが存在しなかった場合でも検索結果を得る事ができる。
近似値(
検索値以下の最大値)を取得できる。
実務では、綺麗に整理されたデータにのみ有効と認識しておいてください。

FALSEは、検索値と完全一致するデータが存在した場合にだけ検索結果を取得できる。
完全一致するデータが存在しなければ エラー#N/A

※エラー#N/A とは
 ノーアサイン(no assign)
 意味は「該当するデータが無い」「適切な値が得られない」

実務では、FALSEを使う事が多いと認識しておいてください。


■よくある失敗と原因

1.めちゃくちゃな検索結果になってしまった
原因は、範囲が昇順に並んでいない。
ふりがな情報が無い漢字は、文字コード順で並べ替えされるため。
ふりがな情報がある漢字と無い漢字が混在しているとユーザーの意図したルールとは異なる並べ替え結果になる場合があるので注意。

2.検索方法FALSEにしたら♯N/Aだらけになった
原因は、検索値が不適切。もしくは範囲の内容が精査されていない。
VLOOKUP関数では全角半角文字は、別の文字
 トマト と トマト は完全一致しない。
英語の大文字小文字は区別されない
 TOMATO と tomato は完全一致となる。
苗字と名前の間のスペースが半角か全角かで、エラー♯N/Aになります。
 山田 太郎
 山田 太郎
は、完全一致しない。
よく見たら、違う漢字だった…そんなケースもあります。
 渡辺 渡邉 渡邊 のような複雑な漢字には要注意です。

3.関数式を別のセルにコピペしたら♯N/Aだらけになった
原因は
検索値の列を複合参照にしていない。
範囲を絶対参照にしていない。

横の方へ関数式をコピペする場合は必ず複合参照にする。
範囲は、絶対参照にする癖をつけても良いかと思います。


■テクニック:ワイルドカード

検索方法 FALSE の場合のみ検索値にワイルドカード文字がつかえる

任意の文字列 * 半角アスタリスク
=VLOOKUP("*"&A2&"*", A5:B8, 2, FALSE)
記述は、ダブルクォーテーション「”」で「*」をかこみ「&」でセルとつなげる。
この例では、セル[A2]の値の前と後に文字列がいくつあっても完全一致と同じ結果を得られる。1文字だけでも一致すれば検索可能。


【関連note】
VLOOKUP関数01:何をする関数?
VLOOKUP関数02:範囲は昇順
VLOOKUP関数03:検索方法TRUE
VLOOKUP関数04:検索方法FALSE
VLOOKUP関数05:まとめ

並べ替え01:昇順/降順どっちだっけ?
並べ替え02:数値・ランキング
並べ替え03:漢字
並べ替え04:ひらがな・カタカナ
並べ替え05:アルファベット
並べ替え06:まとめ

ふりがな01:PHONETIC関数
ふりがな02:ひらがなカタカナ
ふりがな03:まとめ

絶対参照を理解するために01:相対参照
絶対参照を理解するために02:相対参照
絶対参照01:何が絶対なのか?
絶対参照02:列と行
絶対参照03:参照元と参照先
複合参照01:列固定タイプ
複合参照02:行固定タイプ
複合参照03:まとめ

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