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多分途中で飽きると思うけど、できたら最後まで読んでほしい。

久しぶりに日記を書きたい気分になった。


僕は今日、朝起きてすぐに朝食を食べた。これは珍しいことだ。しかし朝食といっても、冷凍庫でカチカチに凍っていたおからのようなチャーハンを電子レンジで解凍して、それをもぞもぞと口に放り込んだだけだ。

そしてパソコンで大学のオンライン授業を受けた。現実の経済問題に対して、抽象化された経済理論を当てはめていく授業だ。僕はその全く興味のそそられない授業をしっかりと受けた。なぜなら卒業がかかっているからだ。それ以上でもそれ以下でもない。

世界のあちこちで凍っていた全ての退屈を解凍して、丁寧にお皿に盛りつけたような授業だった。僕はその授業を受け終えると、換気扇の下で煙草を吸った。その時の僕の目はさぞ虚ろだったことだろう。

しばらく煙草の先から漂う真っ白な煙を眺めていると、机の上でうつ伏せになったスマートフォンが鳴り始めた。初めから設定されていた、冷ややかな着信音だ。僕は煙草の火を灰皿の上で丁寧に揉み消すと、スマートフォンを手に取り、耳に当てた。

「もしもし、株式会社〜〜の〇〇と申します」

先日登録した派遣会社からだった。僕は「はい」と返事をして、それからしばらく彼の淡白な説明をただ黙って聞いていた。内容はあまり、頭に入ってこなかった。

「わかりました。それでは一週間後、よろしくお願いいたします」

アルバイトの日時だけを確認して電話を切った。

それからしばらくぼーっとしていた。

本を読んで、美容室を予約した。僕は美容室があまり得意ではない。鋏を持った他人が後ろに立っている、という状況にこれでもかというほどの恐怖を感じるからだ。それでも髪が伸びたらそれを切らなければならないし、滑稽な頭の形になることが分かり切っているのに自分で髪を切るのも憚られる。そして美容師が僕に向かって切りかかってくる確率は限りなく0に等しい。

そんなことを考えていたら疲れてしまった。またしばらくぼーっとして、本を読み、夕食を食べた。醤油と酒とみりんで味をつけただけの少し硬いパスタだ。僕はそれをもしゃもしゃと食べ、食器を洗って、コーヒーを淹れた。今日は上手にコーヒーを淹れることができた。僕は煙草に火をつけ、コーヒーと一緒にめいっぱい時間をかけて吸った。美味しかった。

そしてまた本を読んで、今に至る。

なんともまあ味気のない一日。

要するに何が言いたいかいうと、クレジットカードの来月の支払いが10万円を超えている両親脛齧り貧乏大学生の僕にできることといえば、天井を眺めるか、本を読むか、飯を食うか、煙草を吸うか、くらいしかない、ということだ。


駄文ofジャパンを受賞してしまいそうなほど、淡白で面白みのない文章を書いてしまった。でも仕方がない。金がないと何もできないのだから。


そして最後まで頑張って読んでも最終的には何も残らないという人生のメタファー。



読んでくれた人、貴重な時間を使ってこんなオチのない駄文を読んでくれて本当にありがとうございます!!

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