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Mother’s history No.25 楽しい想い出が、沢山できた。

3月7日

丹生高校がパスで、もう何をする気力もなくなった。

学校で、山本先生「もう、朝起きは止めたんにゃね」と言いなった。

毎日、テレビばかりにかじりついている。でも、毎日がとても楽しい。河合さんがツル折ってとたのむので、今折っている最中である。

帰ってから、もちを食べながら「想い出」の作文を書いた。

今は、早く高校へ行きたい気持ちと、中学はなれたくない気持ちで一杯である。でも、もうちょっとの中学生活、有意義に過ごさなければと思っている。


3月13日

毎日々々、サインしてもらうのにすごくいそがしい。

今までに、話したことがないような人にして上げるのが、すごく困難である。

でも、サインしている時は、すごく楽しい。これでもうお別れだと思うと悲しい。

アア!高校に行くのはこわい。こうやって、このままノンキな生活をしていたい。


もう少しで卒業式

アア、モウ卒業式

苦しかった事

悲しかっ事

楽しかった事

うれしかった事を

しりめにして

私達は、卒業していくのだ

先生ありがとう

先生さようなら

私達、一生先生の事は

  忘れません

小説読んだと言って

  しかられ

よく、じょうだんを言って

わらかしてくれた

先生とも、もうお別れ

でも、私達悲しくない

だって、まだまだ

未来が、あるんだもの

「さんしょは、小つぶでも、ぴりりとからい」

そうだ。私は、さんしょうのように

ぴりりする人間になろう

やさしく

おもいやりがある

人から愛される人間

そうだ! これにきめよう

やさしく

おもいやりがある

人から好かれる人間・・・・


親愛な芳美へ

芳美ちゃん いよいよ卒業だね この中学校三年間

をふりかえって 君今何考えているの

苦しかった事や 楽しかった事? それとも

うれしかった事? 芳美ちゃんは顔に似合わず

わりと そそっかしやだったんじゃないか

それと 楽観的で のんき そんな 小さい

体で よくこれだけの欠点を持っていた

ものだね まあ、いいや 欠点多しも

いいものさ でも もう高校生だぜ ガンバレ

成功を祈るよ さようなら

元気でね

よしみより


3月18日

親愛なる芳美ちゃんへ

今日、楽しかったかい 食ってばかりいてさ それも

アマイやつばかり 少しふとったようだよ

コロコロじゃないか 気を付けたまえ

坂下先生への手紙 ずいぶん長いの書いたね

明日 会いに行くつもりだろ そんな事に

時間かけないぞ もっと 高校の予習でも

したらどうだ? でないと みんなにおいていかれる

わよ そら 坂下先生のサインにもあったじゃないの

しっかりしたまえよ 芳美

電気ごたつにばっかり入って 電気料が

たまるばっかりじゃないか 勉強々々

あす 何着ていく? セーラ服でしょ

二本線でもいいや 着てっこ・・・


3月19日

朝9時何分かで、中学校へ遊びに行った。

学校には、一年生だけが勉強していた。

事務室の中で、先生としばらしゃべって、八田新保の方に行き、武藤さんの家で大分おじゃまして、おみやげにジュースとりんごまでもらった。

増田さんの家へ行ったら、増田さんは顔にばんそうこうを貼って、寝ていたので悪かった。

武藤さんの家は、すごく大きく中はピカピカで、すごくりつぱだった。

帰りに、伸ちゃんと中学校へ便所に入るために、戻った。あまりよく歩いたので、すっかり疲れてしまった。


3月20日

今日一日、バクゼンとなにをするともなく、電気ごたつにかじりついて過ごした。

そうじをした後、ズッと文集を読んで手紙書こうと思ってやめ、高一コースの懸賞書いたり、次郎物語を少しかじったり、頭が少し痛くなったみたいである。

こんな毎日ではいけない。もっと、有意義な春休みを過ごさなければ・・・と、思っている。


3月21日

伸ちゃんと信江ちゃんが、あそびに来た。

朝、信ちゃんと伸ちゃんを駅までむかえに行った。

家で、私の命から二番目をみんなに見せて上げた。

切手、サイン帳、古銭、人形、トランプもした。

お昼、母があぶらげご飯をしてくれた。

午後、多栄ちゃんの家へ行き、トランプをして遊び、駅まで伸ちゃんを送って行った。

今日は、すごく楽しい日をすごした。

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