人の金で食う焼肉
『人の金で食う焼肉は美味い』
そんなセリフをこれまで幾度となく耳にしてきた。
しかし、私はこの言葉の意味が分からない。
人の金だろうが、自分の金だろうが、焼肉は焼肉であり、味は変わらないと考えるからだ。
そんな私に転機が訪れたのは、ここ最近の出来事である。
というのも、この9月に入ってから、ありがたいことに人の金で焼肉を食う機会が、3度ほどあった。
1度目は私のダイエット成功記念、
2度目は友人が待ち合わせの前にパチスロで勝ったため、
3度目は退職した会社の同期が送別会として
焼肉を食べに行き、その代金を支払ってくれたのだ。
支払いの際には皆、転職をする私の成功を祈って、代金はいらないと言ってくれた。
正直なところ焼肉の味はいつもと変わらなかった。
しかし、私はそこで人の温かみ、つまり人間味がとても感じられたのだ。
そう、人の金で食う焼肉が美味いというのは、
焼肉に人間味というスパイス、いやタレがつくことで、より美味しく感じるのである。
それに気づいた私はこれから自分の金で焼肉を食べることは2度とないだろう。
それはそうと、もともとお金を支払おうとは考えいた為、この3回分の焼肉代金である2万円が浮いた私は、
その足でコンビニに向かい、LINEプリペイドカードを2万円購入した。
そして、スタンプを腐るほど買い漁った。
『人の金で買うスタンプは押しやすい』
今日も日課であるスタンプ連打を遂行し、
ようやく安心して眠りにつけそうだ。
おやすみ信SBIネット銀行カードローン!
いつか誰かに私の人間味タレを付けた焼肉を食べさせれるようになる🐘
おしまい。