丁寧に暮らす
私は自然素材ものや、伝統的工芸品が好きだ。
そこに、本質が宿っているもの。
手仕事や技術が宿っているものが。
そういうものを使っていると、幸せな気持ちになる。
丁寧に暮らしているな、と思う。
生活を便利にしてくれる“道具”も
消費するのではなく、育てていけるというのはとても豊かなことだ。
20年以上前、出会ったオノオレカンバのツールたち。
若かった私にはなかなか手が出せなかったけれど
少しずつ買い集めて、今ではツール立ていっぱいになっている。
飴色になってきたものからまだ初々しいものまで
多少焦げてもそれも味になる。
生きてきた歴史が見える。
だから
ゆっくり料理したい時にはつい手が伸びる。
そういう時間がまた、素敵な思い出として残っていく。
オノオレカンバはとても硬い木なので加工するのは大変だという。
その代わり、長く使い続けられる。
お箸などは
大人箸→子供箸→薬味箸
と、メンテナンスしながら使い続けることが出来る。
素晴らしいではないか!
道具を選ぶということは
生活スタイルを選ぶということでもあるのだな。