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世界自然遺産
オリンピックの傍ら(?)で
今、世界遺産もアツい。
中でも、田舎育ちの私は世界自然遺産にはとても心惹かれるものがある。
昨年、白神山地へ行く機会があった。
秋田と青森をまたぐ自然遺産だ。
「白神山地」
名前からして、神がかっている。
友人に勧められたまま、かれこれ10年も経っているが、ようやくチャンスがやってきた。
山を越え、峠を越え、田んぼを抜けて日本海側へー。
目的地は十三湖。青池。
山道をずんずん奥まで進む。
途中から携帯の電波も弱くなってきた。
“大丈夫か?頼みのGoogleマップが使えないではないか…”
ドキドキしながらも、ようやく案内板まで辿りつく。
車を停め、深い森の入口でキョロキョロする。
“こっちか…”
木が鬱蒼と茂り、人影もない。
聞こえるのは葉っぱのざわめきと獣の鳴き声。
少し、躊躇する。
“怖い…”
でも、こんな山奥だからこそ絶景があるに違いないのだ。
5分ほど歩いただろうか。
森の中が急に開けて、青緑の湖が現れた。
はっ と息が止まる。
美しい。
美しかった。
ここが現実の世界だということを、一瞬忘れる。
しばし森と対話し、帰途につく。
自然遺産はなるほど、素晴らしかった。
この自然がこれからも守られていくことを切に願う里人の私なのであった。
こうして、指定・管理してくれる人たちがいることにも、感謝の気持ちでいっぱいになる。