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旅行に対する心境の変化〈コップ一杯の夢と適量のノンフィクション〉

ひとり旅が好きだ。その土地の歴史文化に触れ、食や観光地を巡り、一期一会を楽しむ。価格を抑えるための夜行バスやカプセルホテルなども1人なら気兼ねなく利用できる。居住地を除く46都道府県中17ヶ所は訪れた。

だが最近、旅の意欲が薄れている。私は幸福に対するハードルが低く、小さなことに喜びを感じる。それはいいのだが、観光地は動画検索をすれば視覚と聴覚的におおよそ満足できるし、嗅覚と味覚だと食の拘りもあまりない。五感に求めることが少ない。もしかしたら旅は向いていないのかもしれない。

ある出会いがあったのも薄れた理由の一つだ。趣味や地域おこしのコミュニティに参加してからプライベートが充実しつつある。身近な人脈が濃ゆくなり、毎日楽しく生活している。

旅に求めることは観光地や食、文化だけではない。1人気ままに行動しながらその地域や友達といった“人と交流できるか”どうかが旅の充足感の大部分を占める気がする。

だとすれば、会いたい人に会うために旅行をすることが自身に合っているように思える。なぜ旅をするのか、改めて考えたい。

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