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負けマッチングアプリ

 学生時代のある日、マッチングアプリで知り合った女性とカフェで会うことになった。その人の趣味が「カフェ巡り」だったので、通なお店を期待していた。しかし、案内のもと着いたのは、あの『サンマルクカフェ』だった。全国的な味・チョコクロを食べながら彼女の話を聞いていたが、どうも言葉の端々が胡散臭い。
「複数の会社を持っている経営者の方のお話を聞いたら、自分に自信がつくようになって・・・」。
得体のしれないスクールの勧誘だったのだ。全国チェーンのカフェで済ませても問題ないようなチョロい男だとナメられたことが腹立たしい。

 ちなみに、マッチングアプリの相手探しでは、プロフィールの写真が大きな判断材料となるのだが、風変わりなプロフィール画像もあった。

①日向坂46センターの宣材写真
趣味の欄に「アイドル好き」と書いてあった。可愛いアイドルの写真を拝借し、「写真と顔が違う」となっても「趣味の写真を載せた」と言い逃れをするのだろう。詳しくは書かないが、日向坂46をチョイスしたのは絶妙。もしかしたら、彼女は本当にアイドル好きなのかもしれない。

②両太ももの接写
何目的で男を探しているかが一目瞭然。
おっぱいは運営からBANされるから太もも。

③ファミマの外観
アピールポイントは不明。
あれは新手の企業広告だったのだろうか。

多くの男性利用者は、以上のような怪しい人たちを避けてマトモそうな人たちとマッチングしに行くので、真面目な僕が狙うような相手は必然的に競争率が高くなる。だから僕はマッチングアプリで連戦連敗だったのだ(と思いたい)。

 マッチング後は、チャットで会話を交わしてから実際に会う流れになる。以下は、私がマッチング後にアプリ上で実際に交わしたやりとりだ。

自分「○○です!よろしくお願いします!」
相手「よろしくお願いします✨」
自分「僕は△△在住なんですけど、××さんはどのあたりですか?」
相手「新宿だよーん」

だよーん。非常識なこと極まりない。まだ会ってもいないのに、二言目で「だよーん」を使っても良い相手だと軽んじられたのである。
結局、その相手とは、初デート予定日の前日から音信不通になった。
前文の内容からお分かりいただけただろうか。
僕は、そんな非常識な人とも恋愛関係を築こうとしていたのだ。
なぜなら、可愛かったから。
カワイイは正義だよーん。

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