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「口内丼」という狂気的な言葉の「逆」をいってみる【フードエッセイ】

※このエッセイは少々汚い内容を扱いますが食事中の方が私のエッセイを見るなんてきっと無いと思うので普通に書きます。

「口内丼」という言葉をご存知でしょうか。
数年前にテレビで取り上げられ一気に広がった単語のようです。
簡潔に言うと食事の際におかずと白いごはんを口の中で同時に味わうことを口内丼といいます。
どうやらこれが「汚い食べ方」という認識だそうです。
よくわからないですよね。説明している私もよくわかりません。
じゃあカレーはどうするのでしょう。ごはんを完全に食べきってからカレーをごくごくとやるのでしょうか。ごくごくぷはーとやってから今度は白いごはん。
縛りプレイの楽しさ的な話でしょうか。
ならわかります。いまバイオハザードRE4をナイフとハンドガンのみでプレイしている私にはその気持ちはわかります。

さて、ここで口内丼について文句を垂れ流し批判してしまうのが二流のやることです。
一流のエッセイストである私は何をするか。
決まっています。
そう、「口内丼というものは当たり前に存在するので逆に『口内しない丼』に特化したおかずを見つけたら格好いいのでは?」
これですね。目の付け所がなめらかです。
まず前提として
ごはんのおかずになるもの
・一緒に口の中に入れないことで価値が生まれるもの
この二点を満たすものを探していきましょう。
つまるところ、「口内しない丼科・しないことで価値が生まれる属」の食べ物を探すということですね。非常にわかりやすいですね。

私は先程カレーを例に出しました。カレーの原点といえば日本ではなくインド。ナンをカレーにつけて食べるあれですね。あれは「口内しなきゃいけない丼」です。
「口内丼科・しなきゃいけない属」ということですね。
我々が探しているのは「口内しない丼科」なのでカレーはだめです。

さて、例えば焼き肉なんてのはどうでしょう。あれは単に肉を焼いてタレや塩でいただくだけ。口内しない丼に当てはまるのではないでしょうか。

……
…………?
焼き肉には白いメシだろうがぁぁぁ!!!!!(血走った目でビールとホッピーをなぎ倒す)

肉の次は魚。
そういえば「お刺身はおかずにならない派閥」を聞いたことがあります。
おでんとおなじくこれは大きな問題でしょう。
とりあえず宣伝を一度しておきます。

確かに私もお刺身はごはんをハフハフというよりもお酒といただくことが多いです。ふむ。これはもしかして「口内しない丼科・しなくていい属」に分類されるかもしれませんね。
なるほど、お刺身ですか。
ふむ……
そういえばアジアの何処かの国ではごはんの上にお刺身を乗せる料理がありましたね。

はいダメ。

刺し身は引っ込んで下さい。
お前は「口内丼科・することに価値がある属・スメシ」です。

肉、魚が駄目となると次はお野菜でしょうか。
野菜でおかずといったらお漬物。
あれはぽりぽりとやってお茶といただくものもいいですよね。
しかしながら、皆さま。
この世で一番美味しい片手料理をご存知でしょうか。
そう、おにぎりですね。
おにぎりにはたくあんが必須です。
部活動の後にガブガブ水を飲みながらアルミホイルに包まれたおにぎりと添えられたたくあんを頬張るのが、成長してしまった大人ができない過去の行為なのではないでしょうか。
・制服デート
・部活後汗だくたくあんおにぎり
は青春です。
そういえば私が深夜徘徊してる時にすれちがったいつもぶつぶつなにか言っているおじさんも「部活後汗だくたくあんおにぎりは青春だな」とか言ってた気がします。

だめだ、俺にはできねえ
すみません。
実はこのエッセイ、一週間ほど書いては消し書いては消しを繰り返しています。
「口内しない丼」が見つからないのです。
食に関してはあらゆるものを凌駕する(と自負している)私が考えつかない。
それが「口内しない丼」です。
皆さま、教えてください。改めて条件を記載します。
・ごはんのおかずになる
・ごはんとおかずを口内に一緒に入れないことで価値がうまれる
たったこの二つを満たすおかずを、私は具体例としてあげられませんでした。
というか冷静になったら上の二つの条件は、かすかに矛盾をはらんでいるような気もします。助けて。
もし適当なものがありましたら、ぜひコメントにて教えて下さい。
教えていただいたものでまたこれのアンサーエッセイを書かせて下さい。
よろしくお願いします。
今回は、私の負けです。
それでは。

おまけ
口内丼ってネーミングセンス、その気色悪さが親子丼とはまた違った狂気をはらんでいていいですよね。
私もこういう言葉を思いつきたいです。

……納豆といぶりがっことキムチをごはんに乗せたものを口臭丼と名付けるのはいかがでしょうか。
私の大好物です。
大好物、口臭丼。字面も最悪でとっさに思いついた割には良いですね。


サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。