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やっぱり音楽が好き

『さよならマエストロ』というドラマに出会って私の音楽愛は再熱した

どれくらい再熱したかというと、「やっぱり音楽が好き!」と転職(?)を決意したくらい。
そして今は結果待ち
次に応募する会社も順次決めている

私はオーケストラを経験したことがない
ピアノと吹奏楽と合唱だから、見事にオーケストラだけやっていない
だけど、とっても好きだ

あのチューニングの音
オーボエのAから音が広がっていく感じ
なにか思い出せそうで思い出せない記憶を掴もうとする
そう、そんな感じ

そういえば、大学2年生の夏に音響制作をしたことがある
7日間学校に缶詰、自分の表現したいことを【音響】で表現する課題

泣いて泣いて制作したのだけれど(それはまた今度話そう)
最終的に私は【過去への旅路】という作品を作った

過去のある瞬間を思い出していく過程
思い出は思い出であり、完全に思い出すことはできないということを伝えたかった

人間の中で永遠と流れる和音をベースに
思い出を遡るようにシンバルの残響が浮かび上がってくる
グワーングワーン

思い出が浮かび上がっでくる過程でオーケストラのチューニング音が聞こえてくる
それはだんだん大きく、思い出もより鮮明に

音が怖いくらいに大きくなって
グワワワワ

思い出がに手が届きそうになると
キラキラキラ
音が消えてチャイムの音だけが残る

耳鳴りが止むと、またベース音に和音が聞こえてくる

思い出しかけていた記憶も、あと一歩で掴めそうな時に、消えて無くなってしまう

そしてまた別の思い出を思い出そうとする
一度起こったことの追体験は出来ない
永遠にそれの繰り返しなのだ人生

久々に思い出して学校のホームページに載っていた作品を聴こうと思ったら消えていた
もう一生聴けない
あの音響自体が思い出そうとしても完全には思い出せないものになってしまった

あのオーケストラのチューニング音は
いつ聴いても
どのオケでも
聞こえてくる音が一緒なのが不思議

本当は一度も全く同じなことはないのに
聞こえてくるのはいつもあの音たち

オーケストラが好き、なんて言いながら
チューニング音だけで描き終わってしまった

曲に関してはまだまだペーペー
これからのたくさんの出会いに心を弾ませて

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