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「麻雀界の一番長い日」っていつなんだろうか?

将棋界の一番長い日」は有名ですよね。

A級順位戦は、日本将棋連盟所属のトップ棋士10人によるリーグ戦で、毎年6月から3月頃にかけて行われます。

名人への挑戦者を決めるとともに、B級1組への降級者も決定するため、対局時間の長さや注目度の高さから、最終局が開催される日は「将棋界の一番長い日」と称されています。

出典:https://www.city.shizuoka.lg.jp/s9635/s005144.html

将棋の順位戦って、1日中2人が盤を挟んで座っていますもんね。下手すりゃ24時を超えてしまうほどの長丁場です。

さらに、A級順位戦の最終日は、名人への挑戦権やA級残留などが懸かる大事な1局。そんな1局をA級棋士10人が静岡市に集って5局一斉に行うわけだから、「将棋界の一番長い日」という名前が相応しいということです。

私も夕方から全対局が終わるまで、「将棋界の一番長い日」をずっと見ていたことがありました。勝負の世界は本当に厳しいですね。見ているだけなのに、何だかやるせない気持ちになったのを覚えています。


では、「麻雀界の一番長い日」とはいつなのでしょうか?Mリーグだと、初年度のファイナルは1日3試合(かける8日間の全24試合)でしたので、最終日の3半荘プラス表彰式なら「一番長い日」だったといえるかもしれません。しかし、2年目からはおなじみの1日2試合プラス表彰式ですからね。合わせてせいぜい6時間くらいにしかならないので、「一番長い日」とするには弱いかも。

しかし、「日本プロ麻雀協会の一番長い日」は、確実にあったような気がします。2024年10月19日は、まさにそんな日でした。

雀王戦A1リーグの最終節が全試合同時開催で、しかも4卓を別のチャンネルで同時配信。

  • A卓:YouTube『麻雀ウォッチ』

  • B卓:YouTube『日本プロ麻雀協会チャンネル』

  • C卓:ABEMA麻雀チャンネル

  • D卓:YouTube『麻雀プロ団体LIVEチャンネル』

「へぇ〜『麻雀ウォッチ』が中継を快諾したのか〜」って、個人的には思いました。あくまで私の偏見ですけど、『麻雀ウォッチ』には最高位戦のイメージが強いので。それはともかく、A1リーグ最終節の全試合同時進行&同時配信って、私には初めての経験でした。今までこういったケースって、他のプロ団体でもありましたっけ?

私が重点的に見ていたのは2卓。決定戦進出を「堀渋」で争ったB卓と、4人がA1残留争いの渦中にいたC卓です。合間にA卓とD卓の経過をチェックする感じでした。私には、同時に2つまでが限界(笑)。

おや、『麻雀ウォッチ』で配信されていたA卓は、まだアーカイブが無料で見られますね(2024年10月25日現在)。あとはメン限だったりABEMAプレミアムになっていたりするけど。

概要欄を見てみると、

日本プロ麻雀協会の最高峰リーグ、雀王戦A1リーグ。

2024年10月19日(土) 日本プロ麻雀協会【1年で1番長い日】が始まります。
現雀王・仲林圭の待つ 雀王決定戦に進む4名は誰なのか?
この最高峰リーグに留まる者、そして去ってしまう者、すべてがこの日決定します。

さらに、今期は同時に行われるA~D卓をすべて生配信!
とにかくすべてに目が離せない。

16名の戦士の雄姿そのすべてを、是非ご視聴下さい。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=s3ZWoRKnYRs

やっぱり「一番長い日」を意識していましたか。それでも、その名に相応しい1日だったと思います。

私が個人的に最も印象に残っていたシーンは、本人の手でnoteになっていました。書いたのは、小川裕之プロ。

ただ見ていた立場からすれば、「アレを打っちゃダメだ!」って思いたくなりますけれど、そんな単純なものではないですよね。実際に卓に座っている選手と4人の手牌が見えている視聴者とでは、全く立場が違います。我慢して我慢を重ねてジリジリポイントを削られていくよりも、「自力でアガって決めてやる!」って思いたくなりますよね。

私がここで触れておきたいのは、もうお一人。

第5期雀王の須田良規プロ。今期は苦しい状況が続いていたはずですけど、泰然自若といった姿勢で試合に臨んでいたのが印象的でした。私なら最終節をどう戦っていたかと想像すれば、そのような境地に身を置いていたことに感心するばかりです。

そして、4卓全てが4半荘を終え、結果はこうなりました。

今期から雀王決定戦は5人打ち。よって、A1リーグ上位4名が決定戦進出となりました。しかも、決定戦初日は10月26日。なんと、最終節からわずか1週間後に行われます。

上でも書きましたが、このnoteの公開日は2024年10月25日です。ということは、もう明日が決定戦初日じゃん!

しかし、「日本プロ麻雀協会の一番長い日」はこれで終わりではありませんでした。

配信が終了した後にも続いていたようです。どんな会話が交わされていたのか、とても気になりますね。


ただし、麻雀プロ団体のリーグ戦はA1だけじゃありません。A1の最終節が行われていたのと同時に、

これらリーグ戦も行われていました。さらに、

VPLのAリーグとBリーグも。こちらは日本プロ麻雀協会とRMUの共同事業ですね。つまり、この日は7つのカテゴリーで協会が関わるリーグ戦が行われていたことになります。やっぱり「日本プロ麻雀協会で一番長い日」だったといえるでしょう。


観る雀からすれば、「日本プロ麻雀協会の一番長い日」のようなものが、他の麻雀プロ団体でも見てみたいと思いました。しかし、4卓同時配信って、凄く人手が必要ですからね。実現までには相当な手間暇を要するはずです。そう思うと、あの日の協会さんって素直に凄いなあと。

そういえば、「麻雀界の一番長い日」とは何なのかってことですけど、現状では「ない」という結論でしょうかね。Mリーグみたいな各プロ団体が一堂に会する舞台において、半日以上に渡るようなスケジュールが設定されれば、そう呼ばれる可能性は生まれるかもしれません。実現は難しいだろうけど、あったら私は1日中見ちゃうだろうな〜。


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