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『エリザベス』『エリザベス・ゴールデンエイジ』

ケイト・ブランシェットが好きなので、観た。1998年公開のこの作品は、王位につく頃からの若いエリザベス1世を描く。ジョセフ・ファインズが演じる恋人のロバートとの仲が切ない。ジェフリー・ラッシュはあまり好きではないけれど、良い役を演じているし、若き日のヴァンサン・カッセル

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やダニエル・クレイグ

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などが出演していて何気に豪華なメンバーとなっている。戸惑いながらも一国の女王として、荒れるイギリスを治め、成長していく様子が印象深い。とにかくケイト・ブランシェットの演技は素晴らしい。

エリザベス(1998年公開)の予告編(日本語サブなし)


エリザベス ゴールデン・エイジ(2007年公開)の予告編

女王としてかなり貫禄が出てきたエリザベスが見られる。流石の演技。異母姉であるメアリーを、苦悩の末、殺さなければならなかったり、エリザベスを王座から落とすことを狙う者は数知れず困難が続く。そして海の旅を終えて戻ってきた一人の男性に魅力を感じ、葛藤しながらも、女性としての幸せを脇に置いて国を治める心を再度固める。

史実に基づいてはいると思うけれど、我々は直近の2度の大戦についても事実を半分くらいしか知らされていないのではないだろうか、と考えるとこの二つの作品も物語として観るのが良い気がする。しかもこれはエリザベスを中心として見た視点からのストーリーだ。視点が変わればストーリーも別の意味を持ったものになるのが当然。これは、私と全く同じ視点から世界を見ている人は他に誰もいないのと同じ。

だから、演技と物語、そして衣装や装飾を楽しんだ。この頃の占星術師・錬金術師であるワイズマンがエリザベスの相談に乗っているのも興味深い。それにしても、神を信じると言っている人が、殺し合っているのは(現代でもそうだけれど)、一体その神とはどんなものなのか・・・と考えてしまう。


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