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オーシャンズ8 と アルゴ

先日「Oceans8」と「Argo」を観た。

Oceans8は、痛快なエンタメ。キャストも豪華だし、個性的なそれぞれの特技を活かした女性窃盗団は見ものである。仕事が終わった後の、執着し過ぎないサバサバした感じがまた好きだ。観終わったあとに、約40億円の分け前が手に入ったら、その後自分ならどう生きるかを考えたら、『超リッチ波動』にスイッチが入った。私も彼女らのように、何もなかったように今までの生活を続けると思う。そしてここぞというこだわりの部分だけにそっとお金をかける。想像しただけで、二マニマしてしまう。

ストーリーはシンプルだし、二度観ることはない作品かな、と思ったが、リッチ波動のおこぼれを頂くという目的でなら、また観てしまいそうだ。今までのオーシャンズ系列は男性の活躍がメインだったから、今回の一本は女性に親近感を湧かせてくれる。

Argoは実話に基づいた作品。ドキドキしながら観た。イスラム諸国と米国の仲は、相変わらず根深い憎悪にまみれているが、私自身、欧州で沢山のイスラム教徒と出逢ったことで感じたのは、どの宗教を信じるにしても、ガチガチ厳格な人もいれば、他の思想も尊重しながらさらっとやり過ごしている人もいるということ。一緒に仕事をしたイラン人の男性は、移住先として若い頃の選択肢にあったのは、ドイツとアメリカだったと言った。そして、アメリカに行っても良かっただろうな・・・と振り返っていた。目の前に居る一人の人間を、宗教・人種等に関わらず同じ人間として尊重できるか。一本の映画としては、とても良く出来ていると思ったけれど、政治的なメッセージとしては、観た者がどう受け取るかにかかっている。

ハリウッドはどうせウソだらけ、という表現もあったし、制作側のベン・アフレック(主役も演じる)やジョージ・クルーニーは、自身がセレブ俳優であるにもかかわらず、自分が身を置く世界を皮肉った。どうせ全てはゲームであって、虚構なのだと思えば、何をどう描いても良い。それにしても、ハッタリ映画作戦が上手くいったのはすごいナ。

さて、次は何を観ようかな~

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