『Medieval』 (2022)
またこんな類の作品を観ちゃってるワタシ。
サブタイトルは「Jan Žižka or Warrior of God」で、一度も負け戦をしたことがないということで名の知られる傭兵指揮者のJan Žižkaの若き日を描いている。舞台は14世紀。チェコの映画であるけれど、言語は英語でそれぞれの役者のアクセントがバラバラ、史実には沿っていないという意見もあり評価は辛口なものが多い。チェコ史上、最高額の経費のかかった映画なのだとか。細かいことは置いておいて、エンタメとして観るのならば問題はない。
神聖ローマ帝国は皇帝の死後、混乱に陥り、チェコのヴァーツラフ(ヴェンツェルとも言われる)4世とハンガリーのジギスムント王が王位をめぐって争う(この二人は異母兄弟)。そこに相当な権力を持っていたローゼンバーグ卿の野望もからまってきて、交渉人であるボレシュ卿がジシュカ=Jan Žižkaを雇い、ローゼンバーグ卿の婚約者キャサリンの誘拐が計画される。
Jan Žižkaを演じたBen Fosterは私は全然知らないのだけれど、もっと主役を沢山演じるべき素晴らしい役者だという意見がちらほら。ストイックな演技がよく合っていたと思う。数では圧倒的に負けていそうな戦に勝ち抜く戦略も見ものだった。
ボレシュ卿はMichael Caine、ローゼンバーグはドイツ人俳優のTil Schweiger、ジギスムントはMatthew Goodeという豪華なキャストを押さえているのも見どころ。
☆
久々にTil Schweigerの出演作を観た気がする。
Matthew Goodeと並んで、腹黒さ全開の役がなんとも似合っていた。前に観たのは「Inglourious Basterds」だったかも知れない・・・。以前、私の住んでいた地区の緑に囲まれた一角にある高級ヴィラに家族で住んでいたSchweiger氏、知人はパン屋の行列に並ぶ氏に遭遇したと言っていた(笑)。
次の氏の出演作を検索してみたら、なんと!ガイ・リッチー監督、ヘンリー・カヴィル主演のこれだった。観たい。
『The Ministry of Ungentlemanly Warfare』
まだ予告編はないようだ。
そしてリッチー監督は『The Gentleman』のドラマ化を含め、複数のプロジェクトを抱えて超多忙だそうで、こちらも楽しみだ。