『エターナルズ』
マーベル作品の中では、ドンパチ感はやや控えめで、どちらかと言えばヒーローらしからぬ人間臭さをそれぞれのキャラが持っている(人間ではないのだけれど)というレビューが多いこの一本。その通りだと思った。
ちょっといつもとは違う感じで私は好きである。
ストーリーもアベンジャーズなどに比べるとさらにスケールが大きく、宇宙の創造のからくりまでに及ぶ。複雑な人間模様と、誰もが内に持つ善と悪の葛藤、そして証明する術はないけれど真実かも知れない宇宙の法則。魂に刻まれた記憶。7000年も生きているのは、辛いかも・・・と思うけれど。
コスチュームがコテコテでファンタジックすぎて、所詮造り事、と思う反面、ストーリーは深淵なところも突いていて唸ってしまう。
主役の Gemma Chan (セルシ役)は、ロンドン生まれロンドン育ちの中国系イギリス人で、インタビューなどで分かるけれどとても知的で品があり、しかもチャーミングだ。
マーベルヒーローのカリスマ性にはちょっと欠けるのかも知れないが、
Richard Madden(イカリス役)とKit Harington(デイン役)に愛されるキャラとしては、適役であるし、うなずける。英国アクセント好きのワタシとしては、セルシとデイン、そしてイカリスが役者の素のアクセントそのままで(イカリスはスコットランド(笑))セリフを言っていることに嬉々とした。
Salma HayekやAngelina Jolieなど豪華キャスト。Chloé Zhao監督とGemma Chanは同年齢のようだ。LGBT差別や人種の壁を取り払うメッセージも含まれていた。
個人的には☆4.5くらいかな。
Harry Stylesが終盤で「エロス」役として登場。というか、続編告知だよね。そしてデイン役のKit Haringtonの言っていたデインの「複雑な家系」とは??気になるね〜。
噂は飛び交っているけれど、続編、あるのかな。
最後に、どうでもいいのだけれど、Arishem が私の好きなショートブレッドに見えて仕方ない・・・。