『TENET』
こーれーは・・・、何回も観て深く理解したい作品。ストーリーを理解するというよりも、時間軸についての自分の概念を壊すために。
時間は必ずしも過去から未来へと流れているものではないという概念を、理解しがたい(忘れている)この3次元の我々が、新しい扉を開くのを手伝ってくれるような一本なのかも知れない。
これもまた、クリストファー・ノーラン監督の作品だ。
興味がある方は原作を読むか(邦訳はアマゾンでは見つからなかったが・・・?)映画を何回か観るのが一番だと思う。
次期007候補のAaron Taylor-Johnsonも出ているよ。
(ネタバレあり)デンゼル・ワシントンの息子のJohn-Davidが演じる主役PROTAGONISTが、実は未来でTENETを創設した本人であるということが終盤で明かされる。このひねりもなかなかだ。
Robert Pattinson(Neil役)はまさに適役だと思った。最後のProtagonistとの友情にホロリとさせられる。Kenneth Branaghは同じノーラン監督の『Dunkirk』での役とは反対の、サイコな雰囲気たっぷりの『悪』である・・・が、素のインタビューなどを観たことがある人には、どうしてもそこまでの『悪』には見えなくて、気のいいオッサンに見えてしまうのではないだろうか(笑)。すみません。
2時間半の長作で、シーン展開も密なので、ノーラン氏の作品が好きな人はたっぷり楽しめる。ちなみに、ウィキにも長いストーリーの説明があるけれど、個人的には先に読むよりも、観た後に読んで良かったなと思った。
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今だって、自分の身のまわりには、未来から来ているモノや人があふれているのではないだろうか・・・いや、同時に全て存在していて、自分がパラレルワールドを行ったり来たりしているだけなのか。