ドラキュラZERO / Dracula Untold
またルーク・エヴァンスの作品。彼はゲイだけれども、あのモノ言う瞳の力にクラッと来てしまうワタシ。この一本、短めで良い感じにまとまっていて、従来のドラキュラストーリーとはちょっと違うところや、エンディングの余韻もとても好きだ。衣装や調度品も素敵だし、軽いエンタメとして高得点。制作はアメリカだが、撮影は北アイルランドが主で、イギリス、アイルランドの俳優が多くキャスティングされている。CG混合だとしても風景も楽しめた。
「現世と来世をなぜ分けるのか?人は前世より生ずるのだ。時間はそれを必要とする者にはあまりにも短いが、愛し合う者には永遠である。」
Why think separately of this life and the next, when one is born from the last. Time is always too short for those who need it, but for those who love, it lasts forever.
特に気に入ったのがこのセリフで、まさに『愛は時空を超える』系のメッセージである。
邦題は「ZERO」となっているが、原題は「未だ語られたことのないドラキュラ」を意図している。ドラキュラものにありがちな、ガッツリホラーではないのでホラーが苦手な人でも大丈夫だ。
ルーク・エヴァンスはこの役のオーディションを受ける時に、自身の大き目な犬歯をさりげなくアピールしてしゃべっていたつもりだったけれど、実際には誰にもその点に気付いてもらっていなかったそうだ(笑)。でも役をもらったのだから、良かった良かった。