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なおのAtoZ : 【A】Abroad

ふと思い立って。

1日1個、AからZまで、その頭文字の単語で思いつくことを書いてみることにした。

というのも、少し前に書いた「なぜ文章を書くのか」というnoteを読み返していたら、わたしは自分のことを知りたくて書く、みたいなことを書いていて、そうだそうだ、そういう目的もあったんだった、と思い出した次第で。

そしてさっきお風呂にちゃぽんと入っていて、ふと思いついたのです。AからZまで、書いてみようと。よくHOW TO本みたいなやつにありますよね。あれ。

さて、どんな言葉たちが出てくるのか、わたしもドキドキ。

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【A】Abroad 国外へ、外国へ

わたしにとって初めての海外は、中学2年生の終わりに父の仕事で引っ越したチリだ。

厳密にいうと生まれてから3歳までコロンビアで過ごしたので、それが初めての海外なのだけれど、残念なことに当時の記憶はほぼゼロ。だから、忘れもしない14歳の秋、「年明けにチリに引っ越すことになった」という父の言葉は、それはそれは衝撃的だった。

…チリってどこ?から始まり、飛行機に乗るのも、ダラスでのトランジットも、何から何までが初めてでドキドキしっぱなし。冬の日本から降り立ったチリは真夏で、日差しの眩しさは今でも鮮明に覚えている。

あれから20年。

いくつかの国に住んだし、たくさんの国を旅した。

それでも今も海外に行く時はいつも、なんとも言えない緊張感に包まれて、背筋がしゃんと伸びる。ちっぽけな等身大の自分に戻る。日常を抜け出して、非日常の中で、自分の感覚を研ぎ澄ませる。いつの間にか、海を渡る、ということはわたしにとって、メンテナンス的な意味を持つようになった。

世界は広い。

けれど、一歩を踏み出すことは、この数年で格段にやりやすくなった。なんてったってスマホがあるから、航空券も宿も全部それで手配できてしまう。どこに行ってもwifiが飛んでいるし、情報も溢れている。格安航空券だって探せばたくさんあるしね。

だから世界はぐっと近くなった。

まだまだ行きたい国がたくさんあるし、わたしはわたしであるためにきっと、これからもたくさん海を渡る。

#エッセイ #なおのatoz #fujifilm

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