心はいつも少し遅れて戻ってくる
東北の旅から東京に戻ってきて丸2日が経ったというのに、わたしの心はどうやらまだ東京に戻ってきていないようだ。と、スマホのカメラロールを見ながら思った。
いつもそう。
旅に出るときは心は身体よりはやく、ビュンと旅先へと飛んで行く。それなのに帰りは、飛行機や新幹線に運ばれて身体はあっという間に東京に戻って来るというのに、心はそのスピードについていけずに、ゆっくりじんわり戻って来る。
今回も。
カメラロールには、雪の街の写真が並ぶ。カメラを片手に歩き回った、あの、寒くて穏やかでお洒落で暖かくて雪の舞う街。
きっとそのうち時間が経てば、心も東京に帰って来るんだろうけれど、もうちょっと、余韻に浸っていたい。そんな気分。
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