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社労士道■□下田コラム□■vol.76

先日、マナビヤというセミナーに登壇させていただきました。

社労士試験に合格し、これから開業していこうという方々が参加されるセミナーです。
開業に必要なノウハウを学ぶ数回にわたるプログラムの一つを担当させていただきました。

このようなセミナーに登壇させていただくときに必ずお話しするのが、「社労士道」という話です。

「社労士道」は私が作った造語です。

「柔道」「茶道」などのように社労士という仕事を「道」として考えていこうというものです。
これは社労士としての技術的な話ではなく、生き方、あり方の話です。
私は、その生き方、あり方をとても大切にしています。

それは、自分の人生がこの仕事に出会って変わったこと。
また、「道」という生き方をしていくことが結局は幸せな職業人生を送れるという実感があるからです。

柔道、剣道、茶道など日本伝統のこのようなものには、「道」という言葉がついており、ひとつの思想が貫かれています。

それは、「終わり」がないこと。そして、それは自身の人間性を高めていく道具であること。さらに、人間性が高まることと技術が高まっていくことが分かれていないこと。要するに精神世界の高まりがないと究極の極みに到達しないことです。

合氣道などの武術でも、究極の勝利は戦わずして勝つことです。それは、人間性の大きさで相手が圧倒され、戦う気力を失うということを意味しています。

そのような心を練り上げることが大切であり、また、それが道場の場だけで実現できても意味をなしません。日常の中でできないといけないのです。つまり、日常と道場という非日常が分かれておらず、それらが一体となっていないと意味がないとされます。

私はこの思想に大いに共感します。

そして、その考えを社労士という職業に持ち込み、そんな観点でこの仕事に没頭していきたいのです。幸い、私たちは自営業ですから、定年がありません。死ぬまで仕事ができます。

そんな観点で死ぬまで社労士という仕事を通して、人間性を高め続けていきたいのです。

そう思うようになったのには、衝撃的な出来事があったわけではありません。
日々の仕事、その中での多くの方との出会い、多くの書籍から得た影響の中で徐々に積み上げられ形成されていったものだと思います。

私はこの仕事を通して自分の人間性が格段に高まったと自覚しています。もちろん、それが社会的にどうなのかは別の話です。他人との相対の中ではなく、過去の自身との相対においてです。

この仕事を通して、多くの人と出会いました。

おそらく社労士をしていなければ出会わなかったであろう人と多く出会いました。特に経営者の方とたくさん話をする機会を得ました。
人格的にも素晴らしい経営者の方ともたくさん会話をしました。

話す中で多くの方が、利益の追求と同じくらい従業員の幸福や社会的意義を考えられていました。そして、それらのことが分かれておらず一体となっていたのです。

素晴らしき経営者の価値観に触れ合うことで、自分の価値観も高まっていきました。

ある時、仕事で本当に大切なことをうまく相手に伝えることができませんでした。ところが他の人が伝えると相手はすんなりと同じ内容を受け取ったのです。
そこから「話す内容ではなく、誰が話すかが大事なのだ」と学びました。

そして、相手が意見を聞きたいと思えるような人間性を兼ね備えていかなければならないということを学びました。

そんな経験を通して、自分を高める必要性に気がつきました。

これらは、社労士という仕事を通して学んだことなのです。

社労士という仕事の中で、自分を見つめ、学び、高めていく。
それは、商売というだけではなく、社労士そのものが自分を高めていく、写鏡なのです。

こう考えると、大変なことや失敗体験も全てを肯定的に受け止めることができます。
それが幸福な人生を送るコツでもあるし、社会への貢献をより意識させることにもなると思うのです。

社労士道、これからも大切に胸に抱えてこの仕事を全うしたいと思います。



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