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あなたの的中率はどのくらいか?■□下田コラム□■vol.18
あなたは、心を的中させていますか?
一体、「なんのことだ?」と思うでしょう。
私は、東洋哲学の一つである陽明学を学んでいます。
その中で、「良知」という言葉が出てきます。
今の言葉にすると「良心」という言葉に置き換えてもいいかもしれません。
「良心」というと、なんだか 「良いことをする」というイメージをお持ちになる方もいるでしょう。
しかし、「良心」「良知」とはそういうことではありません。
現代の言葉でいうと、「良」は「本来」という言葉が近いのです。
つまり、「良心」とは、「本来の心」
「良知」とは、「本来知っていること」
人は教えられずとも、知っていることがあります。
皆さんも心の奥底から、「本来こんなことはしない方がいいんだよな」とか「本当はこうするべきなんだよな」とか実際に行動していることとは裏腹の想いが湧き上がってくることがあるのではないでしょうか。
それが良知です。
実際に今行動していなくても、本当はやったほうがいいことを知っているのです。
陽明学では、人間は本来知っていることがあり、そのとおりにやったら、物事はうまくいくのだと言います。
実際は、行動するのが難しいのですが。
繰り返しになりますが、良心に従って生きるというのは、良いことをするのではありません。つまり、怒らないとか、妬まないということではありません。
陽明学の中では、人間には七情というものがあると言います。
まぁ、喜怒哀楽みたいなものです。
それらは、人間に備わった本性だから、当然にあるのです。
ある事柄にあたった時に、その本姓が湧き上がってくるのも良知(良心)のなせる業です。
だから、「怒ってはいけない」のではないのです。
では、何が大切かというと、その怒りが湧き上がる事象に、自身の「怒り」を的中させることが大事なのです。
例えば、怒り指数10くらいの出来事に遭遇した時に、自分の感情を怒り指数10で適切に表現できているのかということです。
この時に、怒り指数100で感情表現していないでしょうか。
これは怒り過ぎです。
喜び指数10の出来事に遭遇した時に、適切に10の指数でその喜びを表現しているでしょうか。
その時に、指数50で喜んでいたら浮かれ過ぎです。
反対に、怒り指数50の出来事に遭遇した時に、指数10で反応していないでしょうか。
それは少なすぎです。
心が出来事に呼応する大きさで適切に対応できているのでしょうか。
陽明学は、それをやりなさいと言っています。
私は、毎月オンラインで陽明学の勉強会をやっています。
勉強会で、「心を出来事に的中させる」というお話をすると、とても抽象的なことにも関わらず、多くの方が「腑に落ちた」と仰います。
そして、「事あるごとに、“先ほどの出来事に対する自分の感情表現は、的中していたのか”と振り返るようになりました」
と仰る方も多いのです。
つまり、この的中という感覚自体が「良知」の働きで、本来人間が知っていることの証なのです。
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