【富士ヒル】当日編(2024/6/2)
前回の富士ヒル前日編からすすんで、
今回は富士ヒルの当日編について
朝4時起床。外はまだ少し暗い。起きてすぐレッドブル、プロテイン、野菜ジュース、おにぎり2つ、ウィダーインゼリーを詰め込む。
温泉は5時からなので、時間が来るまでのんびりする。温泉入りすぎて疲れるのは避けたいため、5分ぐらいで湯舟からあがる。いいお湯でした。
会場まで約1hほどで着くが、出発までまだ余裕があるので、準備運動等して体をほぐしておく。
一瞬だけ富士山見えた。
出発の時間が来たので、いつもの様にamino VITALの青ゼリーを飲んでおく。さあいざ出陣!
路面は濡れているものの雨は降らなさそう。よしよしと思いながら、会場へと向かう。会場手前まで来るとたくさんの自転車乗りの人がいっぱい。
会場へ到着するととにかく人でいっぱいだった。いったん自転車を止めれる場所を探しつつ、amino VITALの赤ゼリーを飲んでドーピング。ハルヒルの時はパージしなかったレックマウントのライトのアダプタとヘルメットのライトをパージし約80gの軽量化に成功。
そして当日荷物預かりとトイレも済ませる。小だけなら奥にある仮設じゃないトイレが空いていたので早めにトイレいけてよかった。
ここまで少し時間がかかってしまい、予定よりスタート待機場所へ並ぶのが遅れてしまう。正直少しでも人がいないタイミングにスタートしたかった。
スタート待機3?に並び、スタートを待つ。
意外とここから待つこととなり、その間柔軟や作戦の再確認をしておく。
良き!作戦表の見方は以下の通り。
左から順に、距離、通過時刻、ワット数、意識して踏む区間を表している。正直通過時刻は10kmまではテキトー、踏む区間は斜度の勾配があまりきつくない個所が何kmかを表している。ちなみにインナーは斜度の変化が少ない区間をインナーにしておくという意味。
ちなみに富士ヒルはトレインで走るのがセオリーのようだが、何度も書いてある通り「言っとくが、俺はソロだ」の誰ひとり知り合いはいないぼっちなので、基本一人で走るつもりだ。たまたま走ってるときに前に人がいれば少しだけ風よけにさせてもらうぐらいでいた。
そしてその時が訪れる。すべてはこの瞬間のために。
スタートの号令とともに、走り出す。計測開始までは少し距離があるので、それまではゆっくりと進む。作戦表のとおり、最初からインナーにしておく。
ぐるっと右回りにカーブして、交差点を左折すると計測開始。何度も富士ヒルの動画は見たので、特に迷いもない。進研ゼミでやったやつだ!
最初はとにかく人が多かった。スタート時点で周りの人のゼッケンを見ると、どうもブロンズ以上狙いの人はいない模様。詰まりの可能性を減らすため可能な限りパレード区間で前に移動しておく。
計測開始後もまだまだ人が多いので、いったんwは控えめにして周囲の動きが落ち着くのを待った。
「あっ!しまった!」思わず声に出してしまったが、wahooの計測開始ボタンを押すのを忘れていた。多分数10メートル計測開始が遅れたと思う。ログよさらば・・・
へこみながらも料金所を通過。これが動画でよく見る料金所かあ~とレース中に一人感動しながら進んでいく。ここら辺から少しだけ道に空きが出始めてくるので、予定したwで踏むようにしていく。
が、所々前が詰まっている。体感15km地点までは結構詰まっていた気がする。
周りを見ると思ったより最初から踏んでいる人が多く、心の中で最初からそんなに踏んで大丈夫か?と思いつつ、踏みすぎないことを意識して回していく。
4kmら辺から斜度は比較的緩やかになるので、アウターへチェンジして、斜度の変化でwが落ちすぎないようにする。
5km地点を通過。タイムはだいたい予定通り20分程度。まずまずいい感じのペース!このあたりから微妙に足の合う二人組が目の前を走るようになる。今のペースなら抜く必要もなさそうなので、ペースの参考にする。後ろにつくか迷ったが、人が多いのでここは周りの流れに身を任せて踏む。
10km地点を通過。全然人が減る様子はなく、定期的に前が詰まる。たぶん3回ぐらいは減速したと思う。本当はセンターラインオーバーして走ってはいけないが、どうしてもオーバーしないと抜けないタイミングが何度かあった。本当に申し訳ないと思う。
ここからは斜度の変化が少なくなるため、再びインナーへチェンジ。そして、10km過ぎてくるとだいぶ道が空いてきた。よしよしと思いながら前半踏めなかった分をここで回していく。いいペース。
15km地点を通過。かなりいいペースで回せた。だいたいここまで53分ほど。ここら辺からペーシングの参考にしていた2人組のペースが落ちてきたと思う。wが落ちていたので、踏みなおし先へ進む。
こっから先は走っている人の数も減り、足の合う人はいなくて常に一人で走ることになる。言っとくが、以下略。最初からそのつもりなので。でも最後のトンネルは誰か前にいるといいなぐらいには少し思っていた。
いよいよ終盤戦へ。思ったより余力がある。予定だと210wで少し温存を意識していたが、強めに踏むことにする。調子は良好。20km地点を通過し、1時間10分ほど。あれ?これもしかしたら80分切り行けるかも?
しかし山岳賞区間を過ぎたあたりから、太ももの前部分が若干攣りそうな気配を出してきた。踏みすぎたかも。でも行けそう。予定通りアウターへチェンジし、少し踏みすぎないように、太ももの付け根で踏むことを意識して進んでいく。
そしていよいよトンネル周辺の平坦区間へ。もう周りの人がペースダウンしている中、一人だけ激踏みして進んでいく。一人だけのトレイン。一人なのでとにかくエアロポジSST走でだましだまし全力で踏んでいく。20kmから先は結構踏んでいたので、一人だけはあはあ言っている。ここら辺からだいぶ空気の薄さを感じ始め、とにかく呼吸を深くしながらリズムを崩さずに回す。
そしてゴール手前の最後の上りへ。ここからまた人が詰まりはじめる。1回減速しつつもなんとかパスし、ゴールまで踏み切る。最後前方にゴール前のスプリントをしている人が見えた。アナウンスもゴール前のスプリントー!みたいなことを言って煽ってくる。
負けない!とたまたま目の前にいた、まったく知らない人とゴール前スプリントをして、最後差し切ってゴール・・!勝った・・・!ハルヒルと同じBGMが聞こえた。
足攣りを防ぎつつ何とかゴール、タイムはもうブロンズは確定だが、80分切れたかどうかが気になっていた。ログが微妙なのでリザルト見るまで分からない。
そしてゴールしたはいいが、標高が高くどうにも気分が悪い。呼吸を深く整えながら心拍を下げていく。気分も落ち着いてきたので、山頂の荷物を受け取り、着替えてさっさと下山する。俺、富士ヒル終わったら日本酒買いに行くんだ!
1hほどで下山し、リザルトを受け取る。結果は・・1時間21分と80分切りまではいけなかったけど、無事初挑戦でブロンズをゲットできた!
そのあとはうどんを食べて、リングを受領。さっさと帰るんだ。ところが、すでに雨は降り始めていた。まあ上ってる最中に降らなくてよかった。この状況は想定していたので、最初から下山用の装備はレインウェアをそろえていたので、特に着替えることもなくそのまま出発。
そこまで寒くもなく雨の中自転車で走る。途中道の駅富士吉田で再びおいしいみずを補給して先へ。帰りも同志みち経由だけど、山伏峠を登れば後は下り基調なので、行きほどつらくはないはず。
ところが山中湖らへんから雨脚が急に強まる。道には大きな水たまりができ、山伏峠は道に川ができていた。あかんな。。。ブルベだったら場合によってはDNFするんじゃないかというぐらいめちゃくちゃ降っていた。
やっと山伏峠を上り切り、今度は下りへ。少しスピードを抑えて下るが、コルサプロなのでグリップ力が半端なくスリップの恐怖は全く感じなかった。
雨脚は変わらない中、同志みちを進んでいると1人の自転車乗りがこの雨の中前を走っていた。正直うわ~この雨の中走ってるよ・・と自分も同じことやっているのに少し引いてしまった笑
途中車からがんばれと声をかけてくださった方がいた。同じ参加者だろうか?ありがてぇ・・・
雨はたまに弱くなる時はあっても都市部へ近づくと再び降り始める。とにかく日本酒のことだけを希望に耐えて走る。そして、その瞬間は訪れた・・・
坂を下っているところでふとレインウェアを見ると、いやらしくも猛々しい白い液体がいっぱいついていた・・・まさかと思い、止めて確認すると・・やはりパンクしていた。
おめでとう!これで君もパンク童貞卒業だね!!(7年ロード乗っているが、実は今まで一度もパンクしたことがなかった)
まさかのフラグ回収でとうとう初パンクを経験した。刺さっていた釘を抜いたがシーラントでふさがらず。やや穴も大きめだが、雨なのが非常に痛い。雨だからシーラントでふさがりにくいはず。一応修理用のショットを試してみようとするが、そこまでの穴の大きさではなく刺せなかった。
うん、もうさっさと帰りたいしタクシー使おう!
輪行袋はあいにく電車に持ち込めるタイプのを持ってきていなかった。家まで雨の中自転車担いで歩きたくもない。
そう、雨だからパンクのリスク高かったよね。甘かった。タクシー会社に電話しても出なかったので、すぐ近く乗り場があることがわかり、そこへ向かう。運良くすぐタクシーは来て、車のサイズ的になんとか後部座席に収納できた。運転手さん本当にありがとうございました。
見事にフラグを立ててしまったせいで、日本酒は買えずじまいで。追加でタクシー代を払いつつも無事帰宅という、最後はちょっと締まらない感じでしたが、自転車乗りとしてはいい経験になったと思う。
後日談
予定通り暴飲暴食を2日間行った。いったいどれだけ飲み食いしただろうか。翌日は有休をとって一番好きな温泉天山へ。サイコーでした。
タイヤは水曜日にショップで交換してもらう予定。コルサプロいいタイヤでよく進むけど、如何せん後輪が長持ちしないし高いので、コルサネクストに戻すつもり。富士ヒルまでもってくれてありがとう。お陰で結果も出せた。日本酒は今週末買いに行く予定。
総評
約半年にわたる富士ヒルをターゲットとしたトレーニングを実施し、ギリギリ届かないと最初は思っていたブロンズも無事獲ることができてよかった。減量ちゃんとできたことが勝因だろうか。思えば社会人になってからこういうやや長いスパンで計画を立てて実施したことがなく、久しぶりに目標へ向けて努力すること、挑戦すること、その過程を楽しむことができたと思う。
次回シルバー目指すかはわからないけど、もし挑戦するなら次回はパンクに備えガチガチに準備していくよ笑。新しい目標も見据えまたトレーニングだね。
なぜ自分がトレーニングするのか。それは自転車で温泉を楽しむためなのである。体がよわよわだと、自転車で遠出して温泉に行っても完璧に温泉を楽しむことはできないから。すべては温泉のために。
真のゴール編
「そういや、まだやり残したことがあったな」「やり残したこと?」そう、富士ヒル後に好きな日本酒を買いに行き、無事帰宅してそれを飲むことが富士ヒルの真のゴールだったのだ。
というわけで、前日のやっちゃばフェスで購入した日本酒袋とNEWタイヤの最強装備でリベンジへ向かう。途中逆方向だけど、あえて前回パンクした所を通り、ジンクス・トラウマを払拭。無事お気に入りの日本酒屋に到着。
↑4合瓶が3本入れられる仕切りがあり、瓶のサイズがフィットするのでとんでもなく安定する最強の日本酒袋。今回は日本酒を2本購入したのでそれぞれ両端に配置。スーパーとかでボトル買う時の普段使いにもいいね。
こうして富士ヒルから一週間後、ようやく真の富士ヒルゴールできたのでした。日本酒美味しかった。
以上、富士ヒル編おしまい