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Smart相談室CEO × エスネットワークス スタートアップ向け事業責任者が語る! 一人ひとりが企業とともに成長できるビジネスの可能性

挑戦者たちのパートナーとして、スタートアップの経営課題に向き合い続ける株式会社エスネットワークス。「成長支援事業」では、スタートアップの成長をCFO領域から支援しています。

新たな価値創造に挑戦するリーダーたちは、管理部門の体制づくりや人材育成の未来をどのように考えているのでしょうか。

そこで今回、スタートアップ向け事業の責任者である早坂 友宏氏は、人と組織の成長支援プラットフォーム「Smart相談室」を展開する、株式会社Smart相談室 代表取締役・CEOの藤田 康男氏を訪ね、インタビューを敢行。

以前から親交のある2人が捉える、スタートアップならではの課題や「一人ひとりが輝くビジネス」の未来像、さらにCEO藤田氏から見たエスネットワークスの可能性について語っていただきました。

【プロフィール】
株式会社Smart相談室 代表取締役・CEO:藤田 康男
医療系事業会社で事業開発、組織マネジメントに従事。従業員の成長に課題感を持ち、2021年2月株式会社Smart相談室を設立。これまでのマネジメント経験による独自の視線から、従業員のメンタル不調を解決すべく、課題に対するソリューション「Smart相談室」を提供中。 働く人の「モヤモヤ」を解消し、「個人の成長」と「組織の成長」を一致させることで社会に貢献したいと考えている。
著書:『社員がメンタル不調になる前に』(日本能率協会マネジメントセンター)


「調子を悪くさせない」発想から生まれたSmart相談室の原点

早坂:本日はインタビューを受けていただきありがとうございます。まずは、自己紹介と私たちの出会い、現在の関係からお話しいただけますか?

藤田:Smart相談室の代表取締役CEO、藤田と申します。従業員のモヤモヤを解消し「個人の成長」と「組織の成長」を一致させる、法人向けオンライン対人支援プラットフォーム「Smart相談室」の運営をしています。

早坂さんとは一橋大学大学院で知り合いました。MBAを取得して2011年に卒業するまでの期間、ご一緒した大切な友人です。今も月に1回ほどの頻度で会っていて、この間もワインのお店に行って色々語り合いました。

今回は挑戦者をテーマにインタビューをしたいと聞き「私で良いのかな?」と驚きましたが、おもしろそうだと思いお引き受けしました。

早坂:ありがとうございます。Smart相談室を立ち上げたきっかけを教えてください。

藤田:もともと医療業界で10年ほど、事業開発や組織マネジメントに携わってきました。事業が成長して組織が大きくなっていく中で、メンタル不調者や退職者の増加という課題に直面したのです。

人事部に相談したところ、ストレスチェックや産業医との契約、従業員満足度調査などの提案をもらいました。実際に導入してみると確かに効果が出て、体調の悪い人が見つかり、面談をするようになりました。

早坂:面談ではどのようなことをサポートされたのでしょうか?

藤田:残念ながら、面談では相手が「不調である」という確認しかできませんでした。それ以外にできることが本当になくて、面談だけでは調子を良くすることはできないんだと実感しました。

不調に対するサポートは何もできないのに、話を聞いたら何かしらの判断をしなければならないことがとても辛かったです。

早坂:例えば、考えられるのは時短勤務、休職、部署変更などでしょうか。

藤田:従業員の体調回復のために企業側が提案できるのは、その辺りが一般的です。ただ、個人的に違和感を覚えました。

「従業員の調子が悪くならないようにしたい」「人が辞めない環境をつくりたい」という想いがあるのに、体調悪化が表面化してからの対応しかできない……。この状況は、根本的な解決にはなっていないと感じたのです。

私なりに調子が悪くならないサービスを調べて、様々な企業から話を聞きましたが、その時点で私の求めていたサービスやサポートはありませんでした。そこで「自分で立ち上げよう!」と思ったのです。

早坂:Smart相談室が、SmartHRのグループ会社として設立された経緯を教えてください。

藤田:SmartHRが新会社の社長を募集していたのです。ちょうど次のキャリアを考えていた私は、Smart相談室のアイディアを携え2021年2月に創業。そこから半年程の準備期間を経て「Smart相談室」を本格的に始動させました。

心のモヤモヤに寄り添う、Smart相談室のサービス設計

早坂:Smart相談室の事業内容を教えてください。

藤田:法人向けのオンライン対人支援プラットフォーム、「Smart相談室」を運営しています。

働く人それぞれのモヤモヤに応じて、なんでも相談して良いサービスで「『個人の成長』と『組織の成長』を一致させる」というミッションを掲げています。

導入企業の従業員の皆様には、コーチング、ティーチング、カウンセリングの3つを軸とした支援を提供しています。そして何より大切なのは、このサービスを実際に使っていただくことです。

早坂:実際に使っていただくためにどのような工夫をしていますか?

藤田:工夫点は2つありまして、1つはUI(User Interface)のカジュアルさです。

深刻な悩みになる前の、ちょっとしたモヤモヤの段階から気軽に使ってもらえるような設計をイメージしています。Smart相談室のサイトを見てもらえると、雰囲気を分かってもらえると思います。

藤田:もう1つは利用のハードルを極力下げていることです。多くの方は、体調が悪くなってから対策を考えますが、私たちはその手前からケアしたいと考えています。

「体調が悪い人しか使えない」「話をまとめてから相談しないと……」といった固定観念を取り払って、「メンタル不調になる前に」気軽に使える環境づくりにこだわりました。

そのため、当日に急な予定が入ってしまった、体調が悪くなってしまったなどの理由で予約をキャンセルするのもOKです。相談時間や相手まで自由に選べます。

早坂:現状、幅広いジャンルのモヤモヤを気軽に相談できる、Smart相談室のようなサービスはあまりないように思います。

藤田:私の分析でいうと「メンタル不調になる前に」というメッセージに近い表現を打ち出しているサービスは多くあります。ただ、そのメッセージを実際の利用体験にまで落とし込めているサービスは少ないと考えています。

だからこそ、Smart相談室では「実際に使っていただくこと」を特に意識しています。

前述したUIのカジュアルさや利用ハードルを下げるための取り組みによって、日常のちょっとしたモヤモヤを気軽に相談できる設計にこだわりました。

だから、導入企業の従業員の皆様は本当に日常的に、モヤモヤの段階から使ってくださるのです。

一人ひとりが活躍できる環境づくりを後押しする

早坂:Smart相談室の導入プロセスで、特徴的な点はありますか?

藤田:Smart相談室の導入検討は、主に人事部門から始まります。人事部門の方は、従業員一人ひとりの成長をサポートし、働きやすい職場環境を実現できる手段として期待してくださっている印象です。

「体調不良や組織トラブルを予防できれば、チーム全体の生産性が上がり、組織の健全性向上に寄与できる」という点を評価いただいています。

もちろん、中には導入を迷われる企業様もあります。

ただ、会社の成長を見据えているのなら、従業員が自分らしく活躍できる環境を早く整えたほうが良い。それをサポートできるのがSmart相談室だと、今後も引き続き打ち出していきたいと思っています。

早坂:サービス運営の中で、開発とCS、開発と営業などメンバー間で意見の違いがあった場合は、どのように対応されていますか?

藤田:その事案に対して納得感を持って合意し進めるために、行動指針やVALUEを軸とした丁寧な対話を重ねるようにしています。

※VALUE:スピード、プロフェッショナル、失敗の歓迎、個人の尊重、健康的選択

サービスを運営していると、メンバー間や部署間で意見が対立することは起こります。しかし、それは人同士の対立ではなく、ディスカッションとしての意見の対立なので、むしろ健全なことだと私は思っています。

2つの事業における「人と組織の成長支援」という共通項

早坂:当社の成長支援事業についても質問させてください。
以前に、管理部門における多彩な専門性を持った人材を結集させた「タレント事務所」のような構想だとお伝えしましたが、どのような印象をお持ちですか?

藤田:可能性を感じるコンセプトだと思いました。特に良いなと思ったのは、30代後半から50代の専門性の高い人材が活躍する道をつくっている点です。

この年代は多様なキャリアを積んでいて、その専門知識を柔軟に活かせる働き方を求めている人が多くいます。

そういった人材を、クライアントの成長段階に合わせて適切に配置できれば、日本の産業界全体の発展の一翼を担うビジネスになるだろうなと感じました。

そのためにも今後は、一時的なスポット支援で終わらせないことを期待しています。また、ビジネスで成功していくためには規模の拡大もしっかり目指してほしいです。

早坂:ありがとうございます。藤田さんから見て、当社の成長支援事業は企業のどのようなタイミングで活用できると思いますか?

藤田:企業成長における様々なタイミングで価値を発揮できると思います。私自身、Smart相談室の立ち上げから経験したので、管理部門体制の重要性は良く分かっています。

会社は常に変化し続けるものであり、経理、人事、広報、ファイナンスなどのポジションはどの過程においても必要不可欠です。

ただ、クライアントとしては自社に工数を100%割いてくれる存在がほしいと思うので、その辺りの線引きは難しそうだなとも思います。

フルタイムでの支援は難しいかもしれませんが、常に企業の状況を把握して支援のタイミングや支援内容を調整してくれる、早坂さんの構想は成長を目指すスタートアップにとって心強いはずです。

専門性と柔軟性が両立された新事業の支援が確立され、浸透していくと導入したい企業はどんどん増えていくのではないでしょうか。

早坂:ありがとうございます。その他に何か気になる点などはありますか?

藤田:他に挙げるとするなら、リソース面です。高いレベルの専門性と柔軟性を持った管理部門の人材は、どの企業も求めていると思うのでどのように確保していくかが気になります。

早坂:確かに、人材リソースの確保は課題の1つです。徐々に新しいメンバーも加わっているので、一歩ずつ前進している状況です。

藤田:あとは、クライアントの状況をしっかり理解する仕組みでしょうか。企業の文化や課題を深く理解できていれば、より的確な提案や支援ができ、お互いにとって価値のある関係が築けると思います。

リソースが限られている中でも、できれば誰かが定期的に関わり続けられる仕組みがつくれるとより良いと感じています。

逆に、早坂さんはSmart相談室をどう評価してくれているか聞いてもいいですか?

早坂:以前におっしゃっていた「Smart相談室は飲み会で話しているような話題を昼間に持ってきたサービスだ」という表現が印象に残っています。部下の管理やケアを行うマネージャーの負担軽減にもつながると思いました。

それにSaaSという特性上、ユーザーにとっては低コストで高品質なサービスを提供できているのも魅力的です。

あと、当社の事業でも「人が大事」という考え方は常にあります。アプローチは違えど、人が活躍できる環境をつくって成長を促すという点では、Smart相談室と当社は同じ方向を向いていると改めて感じました。
藤田:ありがとうございます。確かに提供しているサービスは違うけれど、人を大事にすることで企業の成長を支援するというテーマは共通していると私も思います。

早坂:現時点では少人数体制なので、Smart相談室の本格的な導入検討はまだ先になります。ただ、クライアントの中には、導入をおすすめしたい企業が多くあります。

藤田:スタートアップは多様な課題を抱えているので、私たちがサポートできることも多いだろうなと思います。企業の中長期的な成長のためにも、Smart相談室の導入をぜひお願いしたいです。

早坂:では、最後に藤田さんの今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

藤田:人と人が関わることでパフォーマンスが向上する、というサービスを今後も志して、Smart相談室を運営していきたいです。

そのためには、カウンセリングに加えてコーチングや研修などの領域の価値提供に、さらに力を入れていくつもりです。そして、それを広める活動も精力的に行っていきます。

早坂:今後も挑戦を続けるSmart相談室に注目しています。そして、成長支援事業もスタートアップを支えるパートナーとして価値を提供し続けていきます。本日はありがとうございました。

藤田:こちらこそ、ありがとうございました。

取材協力:CASTER BIZ recruiting


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