【言語心理学】弁解
行動後の言い訳のメカニズム 4つのいいわけ。
3つ目は【弁解】を見てみましょう。
【弁解】は、
自分の責任を認めない、 × 行為の被害を認める
と、いう方程式です。
という他人事的な言い方。
という、説明、理論的な言い方、などがあります。
「でも」は、良く使われる言葉です。
自分の責任も、行為の被害も明らかな場合に
【弁解】をするのと、【正当化】をするのとでは、
【弁解】の方が相手を怒らせます。
昔、会社に少し天然の入った女の子がいました。
明るくていい子だけど、天然です。
ある日地べたでミーティングをしているときにその子が
誰かの携帯を踏んでしまいました。
最終的に彼女は自分のせいではない、
と言ってその場を去っていきました。。。
私のせいではない。しかし、携帯は踏まれた(行為の被害はある)。
これが【弁解】です。
【正当化】は、自分の責任を否定するほど心が強くなく、でも行為の被害は認めたくないという心理です。
一方【弁解】は、自分とは無関係のところであれば、嫌な事だって起きるし、別に関係ないからいい、という心理です。
より、自己中です。
【弁解】をうまく成功させるためには、相手が納得するような理論がなくては難しいでしょう。
なので、より大人ないいわけだとも言えます。
いかに責任転嫁(自分の責任の否定)をするかにポイントがあります。
もっともよく使われるのは、
自分の責任をキッパリ否定することです。
見方によっては自分の責任に見えるが、自分はそういう考え方はしないし事実そうではない、という言い方をすることです。
しかし、これでは自分の責任が明確なときに限界があるので、よりもっともらしい理由付けが必要です。
などと言う可能性があります。
前者は説明による説得。
後者は責任転嫁。
【弁解】が続くと、それを続ける人は信用をなくします。
人から相手にされない日が来るのもそう遠い日ではないでしょう。
取引をしている会社の契約でこういうことがありました。
その会社にはマーケティングを任せていたのですが、年々成果は下がる一方。
下がっている最中に指摘をしても、
などと言って、決して自分の努力不足を認めようとはしませんでした。
結局、信用を失い契約解除されてしまいました。
それでも最後まで自分の責任は認めなかったから、ある意味あっぱれです。
【弁解】を多く使う人には、人間関係の間柄を遠くしていくしか対策がありません。
何が起こっても自分の責任を認めなかったり、果たさない人とは、遠い友達でいることはできても、近い関係には成り得ません。
いい結果は自分のおかげ、悪い結果はあなたのせいという傾向の性格の人は【弁解】をよく使います。
逆に、なんだか人間関係がうまく行かないな、というときは自分が【弁解】を多用していないか見返した方がいいでしょう。
大体そういう時は「責任転嫁」や「(自分に対する)説明による説得」をしているはずですから、心の中の声を冷静に拾うようにしましょう。
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