反応的な言葉は、決定論的なパラダイムから発せられるものだ。その背景にある精神は責任を転嫁することである。責任は自分にはない、自分の反応は選ぶことができないというものである。
反応的な言葉がなぜ重要な問題なのかというと、それが心理学でいう「自己達成予言」になるからである。つまり、そういう言葉をつく人は、決定づけられているというパラダイムをさらに強く持つことになり、その信念を支える証拠を自分で作り出すことになる。ますます被害者意識に陥り、生活のコントロールを失い、自分の人生を自分でつくり出す能力をなくしてしまうのだ。そして、自分の状況をすべて外的な要因(他人、環境、星座に至るまで)のせいにするのである。