【言語心理学】セルフハンデキャッピング
何かを行う前にするいいわけ。
3つ目は【セルフハンデキャッピング】を見てみましょう。
【セルフハンデキャッピング】なぜか、これだけ横文字・・・。
【セルフハンデキャッピング】とは、どっちにしても不利にならないように、あらかじめ転がす方法です。
悪い結果になったら「だからいったでしょ」、いい結果になったら「俺(私)ってすごくない?」と持っていくいいわけです。
例文を見たほうが早いです。
【セルフハンデキャッピング】が【棄権】と違うのは、
【棄権】は失敗する前提であるのに対して、
【セルフハンデキャッピング】は成功する可能性が高い、または五分五分というところにあります。
五分五分以上の確率で成功するので、
という両方の条件を満たしておく、行動前のいいわけです。
【セルフハンデキャッピング】に関しては、
多用するとどうだということはありません。
代わりに、使い方によって印象が変化します。
たとえば、ジョークとして大げさに言い、使う分には悪印象はありません。
多用しても同様です。
しかし、明らかに手柄を大きくするために使うと嫌味ったらしいヤツと思われます。
回数が少なくても思われます。
いつも90点以上取るヤツが、テスト前にいつも
「オレ、全然勉強してないんだよ」と言うと
周りはムカっとします。
程度がひどいと、誰もその人を相手にしなくなります。
これまでに見てきたいいわけとは違い、
【セルフハンデキャッピング】は、責任を回避したり自分の心の状態を守ることだけに特化しているのではありません。
結果を積極的に、いい方向に促進する効果があります。
だからこそ、
使い方を誤ると人の反発を買うことになります。
しかし、そうは言っても
いいわけの中では一番「かわいい」いいわけだと思っていいでしょう。
なぜなら本当に心理的なプレッシャーになる責任を伴う物事には【セルフハンデキャッピング】は使われないからです。
そもそも前提となる、「勉強してないからなぁ」というような
という発言が通るのは、
責任の薄い物事だからです。
そんなに迷惑がかからない。あまり誰に負担もかからない。
こういった場合に【セルフハンデキャッピング】は使われます。
逆にいうと【セルフハンデキャッピング】は、軽い物事に使われるとも言えます。
だから、ジョークでも好意的に使うことができます。
しかし、
本当に責任が薄い場合ばかりではなく、
本人が責任が薄いと考えているが、
周囲や、相手は責任が重いと考えている場合があります。
このような場合に【セルフハンデキャッピング】を使ってしまうと
周囲(相手)は、それをきいた瞬間に不快になります。
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