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戦時下ウクライナ🇺🇦生活はじめました


■いよいよウクライナ生活はじまる


4日前にポーランドからバスでウクライナに入国した。85日前後滞在する予定でいる。最初の街がリヴィウ。ウクライナ西部の100万人都市。戦争前のデータだと70万人強の人口だったのが、昨年市長が100万人を超えたと発表した。東部戦線の難民が流れてきているという。

首都キーウと黒海沿岸の街オデーサとに、それぞれ1ヶ月弱滞在するつもりでいる。もともと「生活することそのもの」とどのみちヨーロッパのどこかの国で執筆活動に入ろうと思っていたのでウクライナにした。
なぜ戦時中のウクライナかというと、理由はひとつではないので簡単なものを。高校の時に湾岸戦争が起こったとき「見に行かないと」と思った。思ったというか湧き上がってきて有無を言わせない説得力があった。ロシア・ウクライナ戦争が始まったとき、行けるか?と調べたけど当時は無理だった。それが昨年日本の家を引き払う前に調べたら、飛行機以外の入国は普通の状態にまで戻っていると知った。

どの国に住んでいても普段の生活は変わらず、昼前に起きてゆっくり目覚めの準備をする。散歩に出かけ(ウォーキング)カフェでパソコン仕事をする。ホテルかエアビーに戻って日本とzoomをしたりライブをする。スーパーに買い物に行って軽く食べたらまた仕事。無理に動かない習慣が身についてしまったので、残りの時間はダラダラリラックスしている。

この記事書くまでに5件カフェに行った。

リヴィウはウクライナの中ではコーヒーの街と呼ばれている。とにかくカフェが多い。ただ、個人的にあまりコーヒーが美味しいと思えず、同じくらいパンが美味しくない。美食を求めにきたわけではないので別にそれでいいんだけど、なかなか均一に徹底されていてある意味感心する。
特徴的なのは街中にコーヒースタンド・・・というか「小屋」が街中の至る所にある。とにかく目につくほど多い。

前解説で状況説明をしたけどこのぐらいでいいと思う。
もう少し踏み込んだことを書こう。


■初期印象&心象は?


なんとなく予想していたけども、東部が戦線でここは西部なので「戦争のにおいはほぼ全くしない」。あるとすれば街や特に駅に軍服を着た男性をそこそこ見かけること。多くはない。そこそこ。この間歩いていたら軍服の男性と私服の女性がデートをしているのを見かけた。
見かける軍服はどれも新品かのようにキレイで、それもオンタイムで前線にいないことを伺わせる。

首都キーウと違って空襲警報のサイレンはまだ一度も聞いていない。シェルターも宿泊しているアパートホテルにあるらしいけど「案内しなくてもいいよね」な雰囲気に思った。
殺伐とした空気はなく、表面上はどんなに穿った見方をしてもとても戦争をしているようには思えない。

日本人に植え付けられた太平洋戦争の悲惨さは、悪い意味で半洗脳状態にあると思う。当時の国民としての一般市民の状態の悪さはここにはない。

そのおかげもあってか、ニュートラルな視点でウクライナ人・市民を眺めることができる。彼らはどことなく暗い印象を感じる。ポーランド人のように無表情ではないが無関心的であろうとしているようには思える。人種の違いに対して排他的とまではいかなくても、心地よくは思わない程度によそよそしさはある。これはアジア系や黒人を全く見慣れていないという経験とか認識によるのが大きいだろうと予想している。
目は未来に希望をあまり持つことができていない人のような、少し死んだ目をしている。戦争は関係ない。なのに、あるいは、だからか自分のテリトリー、つまり狭い世界の重力に引き込まれている印象を持った。

670万人が国外に逃げ、頭部の鉱工業が戦争で被害を受け、身近なところだと希望が持てないというばかりではなく、どうも未来そのものに希望がない様子がうかがえる。もともと旧ソ連の暗さ→チェルノブイリ(チェルノービリ)原発事故→ソ連体制崩壊からの民主主義に乗り切れない、つまり経済的に豊かではない→政治は親ロシアと反ロシアの首長になるごとに不安定&汚職が横行する政治→クリミアをロシアに侵攻される→ロシア・ウクライナ戦争はじまる。と考えると不遇としか言えない。
ただ同じことが起こっているアフリカから考えると、地理的にギリヨーロッパなので輸出入などでややマシと言えなくもないと思う。

そのあたりのことはYouTubeでも話しているし、これからも話していくのでこちらも併せて。

Spotify・・・ラジオ的な音声配信も「ウクライナ生活」を話し始めた。極力内容が被らないようにと気をつけているけどどうしても重複はある。


■今のところのまとめ感想


まだ滞在も短いしこれから。わかっていないことが多い。
物事をメタで把握する習慣がある。つまり他の国とか全体との比較、思考も感覚もフルに使うしデータや場所の細部も見ている。そこから導く全体印象はあまり外したことがない。全体印象なので抽象的だったり漠然とするが方向は見える。何が言いたいのかというと、次の10年程度ではウクライナはどうにもならない。
人の内に希望がない。希望を醸成するバックグラウンドもなく、ほんの一例として別のことを挙げるなら、英語圏のエアビーはどこも古い物件の古い家具をそのまま使っていて本当に先進国か?と疑うことがよくある。一方ヨーロッパや東南アジアで同じような物件を探すと真新しい建物か、建物が古くても内装はリフォームされていて過ごし良いところが多い。

そんなことから何がわかるのか?というと、エアビーに回す物件というのは死に筋の入居者が取れない物件か、投資や運用で稼ぐための比較的新しくキレイな物件か、オーバーツーリズムでなんでもいいから解放すれば宿泊者がいるというような物件に分かれる。
3つ目はバルセロナや京都のようなところなので省くとして、1つ目はその国・都市の人口状況や経済状況の悪さが見て取れるし(ちなみに日本もこれ)、2つ目は真逆で人の集まりと経済の動きが見て取れる。
ウクライナは完全に1つ目の条件を満たしている。もちろん全てがそうではないし、他にも細々した条件があったり、エアビーだけで物事を測ることはできないから複数のことを同時に見る必要がある。

という場所にはそれなりの独特な空気感があったり、人の性向に共通した傾向が見られる。なので居心地は良くない。いい人もいる。嫌な人もいた。それは背景がどうであっても一定の数いる。
今わかっていること、感じていることはそんなところかな。あまり声を大きくして言うことはなく、まだまだ今後わかることによっての前哨記事。


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海外リアル旅生活😎松原靖樹
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