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看護とは・・・手と目で観察して護ること。この仕事が大好きなんです!

鈴木:今回は長年看護師の仕事を続けてきて
なお
地元にがんカフェ(ほっこりカフェ)の活動を始めた
磯辺さんを取材しました。

私の勝手なイメージですが
看護師の仕事はハードで
肉体的にも精神的にも大変なお仕事だと思っています。
     
その代わり
と言うわけではありませんが
比較的安定した収入も見込めるし

再就職においても
有利な職種なのかな?
 

と感じています。

お仕事として。


つまり
何が言いたいのか?というと
看護師として働く。
それはそれだけで完結している。と思っていました。
人や地域の役に立つ!という「やりがい」や
「安定した収入」
といったものは手に入れているはずなのかな?と。

にもかかわらず
今回取材させていただいた
磯辺さんは

休日を利用して
がんカフェを主宰して活動しています。


さらに学習を重ねて
もっと患者さんの精神的な安らぎを提供できるよう
成長を続けています。

そのエネルギーの源は一体なんなのか?
さらに人に寄り添おうとする想いはどこから来るのか?
を探っていきたいと思います。


そもそもなぜ看護師になろうと思ったのですか?

子供の頃見た大河ドラマ「いのち」の影響なんです!
そこで主演した三田佳子さん演じる女医の高原未希さんが「かっこいい!」と思ったんです。
激動の戦後をしっかりと生き抜くストーリー。

大河ドラマ「いのち」

自分の家庭では経済的に医者ではなく
看護師を目指そう!と決意。
中学3年生の時に親に看護学校へ行かせてください!
と頼みました。
一刻も早く自立したい思いがあったのですが
担任の先生からまずは普通科で高校に行ってから
正看護師の資格が取れる進路を進められて
日本医科大学の看護学校で学びました。

普通はというか
慣例でほとんどの生徒はそのまま日本医科大学病院へと就職するのですが

さらにハードな道を選択して虎の門病院へ務めることに。
ここで徹底的に看護の仕事の「いろは」を学びました。
がんの患者さんがほとんどで
たくさんの患者さんとの出会いと別れも経験しました。

その後
結婚を機に
新潟の県立がんセンターや
石川県立病院では外来、がん、救急と幅広く働きました。

鈴木:看護師として幅広い経験があるのですね!

若い頃の磯辺さん
看護学校での戴帽式

そこからなぜ【がんカフェ】をやろうと思ったのですか?

特に感じたのは
医学と看護は別物であること。
看護師は看て触れて護る仕事。
診察や治療だけでは癒せない(時間の制約などあるのでなかなかできない)心のケアの重要性も感じるようになっていきました。

多くのがんの病気の患者さんと関わる中で
この心のケアをもっとできないかな?と思い始めたところに
【がんカフェ】という存在があることを知りました。

最初は
病院内にある「がんサロン」と言うものが始まりで
サロンへ来る患者さんと医師や看護師が語らう場です。

順天堂大学の病理医である樋野興夫先生

病理医として患者さんに何かできることはないだろうか?とはじめました。

通常は知識や経験のある医師が患者さんへアドバイスとして話すものだと思われていますが

順天堂大学名誉教授 樋野興夫先生

実際は
患者さんが自分の気持ちや実情を話したかったのです。

医師が上の立場から話すのではなく
患者さんと医師がフラットな状態で横の関係で話せる環境が
最も大切だとわかったのです。
これが「がん哲学外来」です。

本当に必要なことは
医師からの講義ではなく
患者さんへの共感だったのです。

でも
この時の私は
病院という大きな組織の中で働く1人の看護師でしかありませんでした。

決められた、中で仕事をすることと
もっと患者さんと話したい!と思う
ジレンマを抱えながらの仕事でした。


そんな中
鈴木さんが主催する
【女性起業家支援プログラム】に軽い気持ちで参加してみました。
起業する気もないし
ただの看護師ですが参加してもいいですか?
そんな感じで。

そこに集まる女性たちは
個人事業主などで自立や独立を目指して学んでいる人たちばかり。
場違いのような気もしましたが
セミナーに参加し続けているうちに
多くの起業を目指す女性たちとの出会いの中で
自分の人生もっと面白くできるかも?
と思うようになりました。

そして母が60歳で他界したこともあって
自分が50歳間近になった時に
この先の10年どう生きる?
自分が死ぬときにこのままで満足して死ねるかな?

そうも思うようになりました。

新しい道を自分で考えて立ち上げたい!
いろんな働き方があっていい時代だよね!
看護師だって枠にとらわれない価値の提供の仕方ってあるよね!

そんな思いが沸々と湧き上がってきました。

主人にも相談したところ
好きにしたらいいんじゃない?
と背中を押してもらって

思い切って
副業は禁止だった病院を辞めることにしました。

そして
副業を認めてくれる病院へ転職。
新しい病院の院長も
私がやりたい活動を認めてくださり応援してくださることに!

鈴木:なかなか大変な決断だったと思います!私も責任を感じます。

まず最初にどんな行動を起こしましたか?

目白にあるがんカフェへ通いました。
そこでたくさんの話を聞きました。
とにかくたくさん。
そして樋野先生が提唱する「患者さんが話すこと」が
明日を生きる活力になる!
ということを実感しました。

こういう場所が地元にも欲しい!と思いました。
病気の人が気軽に話せる場所を地元に!と。


そして
意を決して
約1年前に地元の飯能で
第1回がんカフェ【ほっこりカフェ】を開催しました。


本当に今までは
組織の中の1人に過ぎなかったのに
初めて自分から新しいことを始めた瞬間でした。


はじめの一歩!ワクワクします!

新しいことを始められて、そこからどう進めて、どう継続してきましたか?

特に2点を意識しました。


一つ目はは学びを継続すること。

鈴木さんがされている
【女性起業家支援プログラム】には
ほぼ皆勤賞で今も参加しています。
そこでは学びだけでなく
出会いも大切な要素です。
一緒に学ぶ仲間との出会いからコラボでご一緒させていただいたり
コマーシャルを手伝っていただいたりしています。

そして
【ほっこりカフェ】に来てくださる方の話を丁寧に聞けるように
心理学の学びを深めています。

そして
一歩を踏み出す自信がなかった私自身の背中を
そっと自分で押せるように学びはじめたのが
アドラー心理学のELM(勇気づけ)講座です。
そしてELMリーダーとして勇気づけできる人を増やしていきたいです。

今は
この勇気づけが
自分も
自分の周りの少し勇気の足りない人も
そっと背中を押せるように
勇気のしずくを広めています。

また
ネーミングにびっくりしますが
「いっぺん死んでみる(ワークショップ)」を通して
「生きること」と「死」は隣り合わせであること。
今をより良く生きるために
これから、今から
どうするか?
という
自分と向き合うワークショップも開催しています。

こうして学びを継続することで
より患者さんの気持ちを受け止めて聞けるようになってきました。

そして
もう一つが
【継続すること】


とにかく続けるからこそわかること。
気づきや
参加者さんの声が集まることで
回を追うごとに「ほっこりカフェ」も認知されるし
輪が広がっていくのを感じます。

「来月もまたきます!」
「私には敷居が高いイメージだったけど、来てみたら安心できた!」
「帰る時には少し前向きになれた!」
「がんを宣告された病人としてではなく、1人に人間として話をすることができた!」

そんなお声もいただけるようになったのも
とにかく続けてきたからだと思っています。

継続・・・本当に大変ですがとっても大切なことだと私も思います。

継続していく上で大変なことはありましたか?

最初は会の構成に悩みました。
参加してくださった人には
参加する前よりも
ほんの少しだけでも、ふわっと緩んで帰ってほしい。
ほんの少しだけでも進む勇気を持ってほしい。
そんな気持ちで運営していますが

会の趣旨がそもそも重いので
話が重くなった時にどう前を見てもらえるか?

難しいと思います。

もし話すことができるならば
話すことで
共有することができる。
私は聞かせていただきたいと思っています。


      
そして
やってみてわかったこととして
自分も含めてですが
【ほっこりカフェ】
一緒に手伝ってくれるスタッフ(話を聞く側)のケアも大切だということ

毎回
ここはこうしていこう!
とか
ここはこうした方がいいんじゃない!
という反省会をしながら

自分達もしっかり癒しあってから
帰るようにしています。

鈴木:やっぱりそうですよね!
スッタフ側のケアも大切だと思います!

【ほっこりカフェ】はどんな人が参加できるんですか?

がんの病気になってしまった人はもちろんですが
それ以外の病気でも健康を害した経験は
どう生きるか?に直結します。
今健康な人でも「死」を意識すること、「どう死ぬか」を考えることは
つまり
「どう生きるか?」
なんですよね。

だから
病気の人とそのご家族だったり
そういう患者さんと接する側の医療従事者の方
興味がある方皆さんに参加していただきたいと考えています。

ただ真剣に苦しんでいる方がほとんどなので
冷やかし半分の方にはご遠慮いただいております。

家族や友人がもしそうなったときに気をつける点としては
「きっと大丈夫だよ!」
「きっと治るよ!」
という声かけは危険です。

よかれと思ってかけた言葉も
受け取る側からしたら
「何を根拠に言ってるの?」
「私の気持ちなんて誰もわからない!」
と心を閉ざしてしまうこともあります。

場合によってはそう言われると何も言えなくなってしまうことも。
否定しないこと。心理的な安心を意識して接する必要もあります。

周りにがんの病気の人がいる方も是非参加していただけると嬉しいでです。
近くにいる人が寄り添えることは
本人にとって一番心強いはずなので。

鈴木:まさにどう死ぬか?はどう生きるか?ですね。納得です!


読者の皆様に一言お願いします!

最後を看取ること。
ここをご家族で元気なうちに
あえて話し合っておいてほしいです。

残念ながら
今の医学では
全ての人は全員平等に必ず死にます。
必ず死ぬので
生きているうちに
死について考えてみて欲しいです。


いざ会話がままならない状態になってから
病院で最後を迎えるのか?
実は自宅で最後を過ごしたかったのか?
本人に確認できない場合もあります。
だから
あらかじめ話し合っておくことも、とても大切です。
先に旅立つ方も
残される家族の方も
両方にとって大切なことです。

残されたご家族同士でも
1日でも1時間でも長く無理にでも生きてほしいのか
最後は楽に旅立って欲しいのか
意見のズレからギクシャクしてしまうことにもなりかねません。

私も母の看取りの際に
もっとこうしておけばよかった!
と心残りなこともありました。

だから
ぜひ
元気な時から
死を意識していただきたいです。

まずは自分の死をイメージして欲しいです。
どんな風に死を迎えたいのか?
人生の最後をどんな気持ちで迎えたいのか?
幸せな死ってどんな感じなんだろうか?
自分の大切な人に伝えておきたいことは伝え切ったのか?
やりたかったことはやり切ったのか?
何をやっておけば心置きなく旅立てるのか?

そうやって「死」と向き合っておくことは
今、どう生きるかの裏返しです。

自分の死を考えたら
大切な人の死についても話してみて欲しいです。
何をしておきたいのか?
自分が聞いておくべきことは全部話してくれたのか?
残りの時間は何を優先して生きていきたいのか?
など
今から話題に上げてみてください。

かっこいいですね!

最後にこれから起業を考えている人に一言お願いします。


私自身
大きな組織の一部でしかないと思っていましたし
そこから出ることがあるなんて思ってもいませんでした。

でも
自分の人生
もっと面白くしたい!
最後に死ぬ時に
これでよかった!
最高の人生だった!
と思って死ねるのか?

そう自分に問うた時に
思い切って1歩を踏み出しました。

その1歩を踏み出したことで
今まで感じることができなかった世界や感情、達成感や人との出会い、景色に出会うことができました。

ぜひ
自分自身と向き合って
何が自分にとって幸せなのか?
自分と会話していただきたいです。

私も気づいたことがあります。
患者さんに寄り添う看護の仕事が大好きです!
やっぱり
この仕事が大好きなんだ!

改めて気づくことができました。

だから

思い切って最初の1歩を踏み出してください!



鈴木:・・・・・素晴らしいですね!こんな人が近くにいること自体が誇らしく思います。さらに輪を広げてたくさんの人にほっこりできる時間と空間を提供できる場を増やしていただきたいと思います。

【磯辺さんの活動】

【ほっこりカフェ】

がんカフェ「ほっこりカフェ」主催
安心して話せる場所を毎月開催、提供しています。
詳しくはInstagramを参考にしてください!

【樋野興夫先生特別講演会】


順天堂大学名誉教授、ほか著書も多数
がんの治療の前に、大切な言葉の処方箋を受け取りましょう!

2024年11月24日(日)  13:30~16:00
会場:飯能市民活動センター(東飯能駅丸広百貨店7階)
参加費3000円 オンラインキャッシュレス決済は2500円
詳しくは上のInstagramのDMからお問合せください。

「死を意識して生きる」そのきっかけになれば嬉しいです!

今となっては有名な樋野先生のお話を直接聞ける機会はとても貴重です。
がんの病気を患った患者さんやそのご家族はもちろん
医療を目指す人、医療に従事されている方
生きることに悩んでいる方
誰かを勇気づけたい方など
ぜひ参加してください!

その1歩で人生が変わることもあります!!!



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