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「賢者の書」著:喜多川泰 読書メモ📖

きっと読んで3日も経てば、
本の内容は忘れ、日々の生活や仕事に追われ、いつも通りの日常に戻ると思います。それが私。
けれどもそんな中でもふと2、3思い出せるものがあれば、きっとそれが今の自分に必要な考え方なんだなと思いました。

世の中は実際問題こんな単純じゃない、からこそ
こうして単純にシンプルに捉えることが必要なんだよ〜と示してくれるこんな本は、きっと何かあったときに心の支えになってくれるな〜と感じました。


こないだ読んだ「運転者」と同じ作者様のデビュー作らしいです!(書いたのはこれが2作目らしいですが)

今回の「賢者の書」の初版は2005年だそう。
そんな約20年も前の本とは思えないくらい、
大筋は最近流行っている自己啓発書の内容と似ていて
自分を再度顧みるいいきっかけになりました。

物語の始まりとして
主人公のサイードという少年が、いきなり自分の祖父から『賢者の書』なるものを渡されて
「わしは実は1人目の賢者じゃ。
さあ!かわいい孫よ、お前は1人で8人の賢者と会う旅をしてくるのじゃ。」
と祖父に言われて家から追い出されてドアを閉められるんですけど、急展開すぎてたぶんサイードと同じ気持ちになりました。
(自分の孫になにしてんの)
「サイードはポカンと口を開けて」みたいな描写があっけど、そりゃついさっきまでじいちゃんとのほほんと暮らしていたから…。
どこ行かされるのかも分からないのにそれでも旅に出たサイードってもうすでに勇者であり賢者なのではないだろうか…?私だったら家出ない
かわいそうだけど追い出さないと始まらない物語だろうから、そこの言及は無粋なのは分かってるけど…突っ込まざるをえなかった…

でもサイードが旅の先々で出会う賢者の話はとても勉強になりました。
何日かに分けて読んだ中で記憶に残っているのは、自尊心、時間、言葉の話でした。
時間と言葉の話は物語終盤だったので記憶に新しいだけですけども。
前半は自尊心の話くらいしか覚えていない。あとで読書ノートにちゃんと手書きして覚え直さないと。
ほんとに自分の記憶力悲しい、人の名前とかもあっという間に忘れてしまう…

あと出会った賢者1人につき1つ話を聞けるんですけど、
賢者の名前から今度は何を話すのか推測できるのがちょっとおもしろかったです。そういうのばっかり覚えてる、、
たとえば、賢者「ティム」が教えること→Tim…TIME?もしかして「時間」の話をするのかな?とか。
そうしたら本当に時間の話を始めたので、当たった!ヨッシャ!てなりました。地味に嬉しかったです。
7人目?くらいの賢者のワーズワースの名前は最初分からなかったのですが、言葉の話を始めたので、あっワーズで言葉、ワースは価値かな?ってアハ体験できて楽しかったです。
違ったらごめんなさい。とても気づきのある本で、スクショしまくりました。


序盤で、「約20年も前の本とは思えないくらい、
大筋は最近流行っている自己啓発書の内容と似ていました。」と書きましたが、
ということは基本的にそういった教えみたいなものは
昔から変わってないってことなのだろうかと気付きました。
どの時代でも皆が求めるものは同じで、同じ悩みを抱えて同じ答えを欲しているのに、
人はまた同じ間違いを繰り返し
同じ時代を繰り返しているんでしょうか、知らんけど。

あれと似たような感じですねきっと、遠い古代ギリシャの時代から「最近の若者は…」て言われてたやつ。壁の落書き残ってるやつ。ちがうか。
そういえば大昔は、「最近の若者は本ばっかり読んで…うんたらかんたら」と言われていた時代もあったらしく驚きでした。
この現代は本を読んでること自体珍しく、むしろ本を読みなさいって言われてる時代なのに。
今で言えばスマホが当時の本にあたる感じなのかな。
じゃあ当時は何が推奨されてたんだろう、…軍事…?

話を戻しまして、なるほど歴史は繰り返すんだな〜と本書の内容とは関係ないところで地味に納得しました。
あと本書は累計100万部突破してるらしいです。すご


先述の「運転者」からこの作者さんを知りました。
きっと著名な方だと思うのですが、最近本界隈に片足を突っ込み始めたばかりなのでこの方の本をこれからたくさん読めるのが楽しみです。他の著作ももっと読みたい!癒されたい
あと芥川賞受賞された「推し、燃ゆ」の宇佐美りんさんも、内容はちょっと鬱々としたものでしたが、描写の細かさなどが好みだったので他の作品を読んでみたくなりました。いやー!本界隈!沼!!Kindle本当に入ろうかな〜

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