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キャリコンは見た方がいい
最近、トーチリレーという人の悩みにフォーカスした会社の存在を知りました。代表の神保拓也さんという方は、元ユニクロの最年少執行役員になられた方。当時ユニクロでも、社員の困りごとを積極的に聞いていたために、会社の本当の課題を教えてくれと柳井社長に言われたと語られていました。
私は彼の出演するYouTubeや書籍、HPの情報を見て、これまでの彼の経験から人の悩みについて考えていることに共感する部分が多いなと思いました。特に、悩みを解決することにフォーカスするのではなくて、相手にとって何が本当の悩みなのかを明確にする作業にフォーカスすることの方が大切であるという考え方が、私もこれまでキャリアコンサルタントとして延2000人以上の方と面談してきて、解決はしてなくても何に悩んでいるかが見えてきただけでも人が嬉しそうになる様子を見ることも多く、すごく分かる気がしました。
トーチリレーという会社は、人の悩みを聞いた記録を「トーチング日記」として公開してくれています。相手が抱えている悩みについていろんな話しを繰り広げる中で、相手の本当の悩みを見つけるためにいろんな角度から深掘りの質問を繰り広げ、相手の悩みに丁寧に向き合うやりとりを垣間見ることができるようになっています。
キャリアコンサルタントの資格取得の中で、傾聴の技法は結構学ぶのですが、その後どのような質問を投げかけてコンサルを進めていくのかはあまり学ぶ機会がないように思います。なので、相談を聞く仕事の人はぜひこちらを参考にされたらいいのではないかなと思います。90分の面談を複数のチャプターに分けて教えてくれるのでとてもお得な気がします。
神保さんも書籍の中で書かれていましたが、相手の本当の悩みを知るためには、まず相手のことを知ることが大事で、それには初めの経歴から聞いていくことで色々見えてくると書かれていました。まさに、私も同じことを感じていて、時間はかかりますがなぜ最初の仕事を選んだのか、選んだ経緯から聞くことは多いです。その時の考えや思い、周りにはどんなことを言われ、それをどう思ったのか、などなどその時の情景を思い出してもらいながら質問をしています。
そうすると、「今聞かれて思い出したけど…」みたいな言葉が出てきて、その人の核となるような情報が聞けたりします。そういうことをいくつか聞いているうちに、はたと自分自身で悩みの本質に気が付かれたりもします。そういう瞬間に立ち会うと、私も鳥肌が立っちゃうのですが、関わらせてもらえて本当に良かったなと思えます。
でも、残念ながら自分が今抱えている悩みを自分自身で見出せることってできないみたいです。私ももちろん悩む時はあって、一人二役で悩み相談をする時があるのですが(周りから見ると気持ち悪いです)やっぱり堂々巡りでスッキリしません。時に喧嘩になります(二重人格ではありませんが気持ち悪いです)
結局モヤモヤは消えないので、人に話して言葉にしてみると「あ。そこに悩んでたんだ」ってすんなり見えたりします。結局、いろんな思いを整理するには他者が必要なのだということです。
ただ、残念なのがすぐに解決策を言おうとするコンサルやカウンセラーが多いので、自分ごとのように悩みに向き合ってくれる人は少ないように思います。だからこそ、多くの人が悩みの聞き上手になると良いなと思います。
なかなか余裕のある人が少ないから、じっくり悩みを聴くって簡単なようで実は難しいのかもしれないけれど、そこに需要もある気がしています。